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【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ16【総合】 [無断転載禁止]©bbspink.com (320レス)
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2021/05/05(水)00:33
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303: 8 [sage] 2021/05/05(水) 00:33:44 ID:jBP8fKtB 水は大して深くもなく、ざばざばと膝まで水に浸かってから、グリューエラントはふと、彼の指にあるものを見た。 かつての功業の報酬であり、現在の身分の証でもある、指輪の宝石はけっこう大きなもので、 宮廷に上がる用でもなければ、剣術の訓練にはしばしば邪魔で外す。 水に落としたり、失くしたりするとは思わないが、裸になって、それだけ身につけているのは変な思いがした。 指輪を抜いて岸に上がるところで、彼は、彼を見つめる視線を感じた。 水際にたつ、彫像のソークス姫は池のほうに向いているので、普段、水に入ってみなければ正面から顔は見ない。 意外なことに、この場所に何度もたびたび訪れていても、 グリューエラントは彫像のソークスと正面から目を合わせたことがなかった。 こう見ればすばらしい美人だと思う。それは彼の日頃知っている女王アイラスと同じ顔なのだけれど、 現在の女王よりは二つ三つ、若いので、姉なのに、今はアイラスの妹かと見紛う。なんて愛らしい、と。 弁論家のように、堂々と両手をひろげ、語らうのは天地の神か、精霊か――もっとも 今、まっすぐ視線の先に立っているのは、裸のグリューエラントになるのだが、 彼は初めて好意をもって彼女に微笑み返した。 水から上がって、ソークス姫の指に指輪を通すと、彼は池にもぐり、しばらくのあいだ水浴びに興じた。 ややあって、存分に水泳に飽きたグリューエラントは、シャツと靴のある岸辺に戻った。 ぐしゃぐしゃの髪を拭き散らしてから、傍らの像から指輪を取ろうとしたが、そこで手をとめ、首をかしげた。 像の差し出す左手は薬指をやや折り曲げ、どうしたことか、そのままでは指輪が抜けなかった。 水に入るまえ、指輪をはめたときには、確かに指は伸びていたはずだ。でなければ指輪も通らない。 彼は、戸惑い、ソークス姫の横顔を見たが、彫像は彫像として何も答えはしない。 風に向かい語ろうとする姿のまま、学者めいた表情はどこか誇らしげにさえ見えた。 奇妙には思えど、グリューエラントはもう一度、彼女の手をとって撫でた。 どうしても、像の指を壊しでもしなければ、指輪は抜けそうになかった。それは忍びない。 「イールヴァ、来てくれ。どこだ」 声が届くとエルフは木立の間から顔を出した。やはり近くにいたらしい。 彼女を招き寄せて、あらためて像の手を見たグリューエラントは、 「指輪がない。消えてしまった」 「なんのこと」 のんびりやって来たエルフに、彼は手短に事情を説明した。 泳いでいるあいだ、指輪を像の手にはめていたこと。折り曲げていた指は元通り、伸ばされて、 怪しいことが起こった痕跡はどこにもなく、ちょっと目を離したすきに指輪だけが消えた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1546503304/303
水は大して深くもなくざばざばと膝まで水に浸かってからグリューエラントはふと彼の指にあるものを見た かつての功業の報酬であり現在の身分の証でもある指輪の宝石はけっこう大きなもので 宮廷に上がる用でもなければ剣術の訓練にはしばしば邪魔で外す 水に落としたり失くしたりするとは思わないが裸になってそれだけ身につけているのは変な思いがした 指輪を抜いて岸に上がるところで彼は彼を見つめる視線を感じた 水際にたつ彫像のソークス姫は池のほうに向いているので普段水に入ってみなければ正面から顔は見ない 意外なことにこの場所に何度もたびたび訪れていても グリューエラントは彫像のソークスと正面から目を合わせたことがなかった こう見ればすばらしい美人だと思うそれは彼の日頃知っている女王アイラスと同じ顔なのだけれど 現在の女王よりは二つ三つ若いので姉なのに今はアイラスの妹かと見紛うなんて愛らしいと 弁論家のように堂と両手をひろげ語らうのは天地の神か精霊かもっとも 今まっすぐ視線の先に立っているのは裸のグリューエラントになるのだが 彼は初めて好意をもって彼女に微笑み返した 水から上がってソークス姫の指に指輪を通すと彼は池にもぐりしばらくのあいだ水浴びに興じた ややあって存分に水泳に飽きたグリューエラントはシャツと靴のある岸辺に戻った ぐしゃぐしゃの髪を拭き散らしてから傍らの像から指輪を取ろうとしたがそこで手をとめ首をかしげた 像の差し出す左手は薬指をやや折り曲げどうしたことかそのままでは指輪が抜けなかった 水に入るまえ指輪をはめたときには確かに指は伸びていたはずだでなければ指輪も通らない 彼は戸惑いソークス姫の横顔を見たが彫像は彫像として何も答えはしない 風に向かい語ろうとする姿のまま学者めいた表情はどこか誇らしげにさえ見えた 奇妙には思えどグリューエラントはもう一度彼女の手をとって撫でた どうしても像の指を壊しでもしなければ指輪は抜けそうになかったそれは忍びない イールヴァ来てくれどこだ 声が届くとエルフは木立の間から顔を出したやはり近くにいたらしい 彼女を招き寄せてあらためて像の手を見たグリューエラントは 指輪がない消えてしまった なんのこと のんびりやって来たエルフに彼は手短に事情を説明した 泳いでいるあいだ指輪を像の手にはめていたこと折り曲げていた指は元通り伸ばされて 怪しいことが起こった痕跡はどこにもなくちょっと目を離したすきに指輪だけが消えた
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