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若返る女・成長する少女10 [転載禁止]©bbspink.com [無断転載禁止]©bbspink.com (186レス)
若返る女・成長する少女10 [転載禁止]©bbspink.com [無断転載禁止]©bbspink.com http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/
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43: yumu [sage] 2019/07/25(木) 15:46:38.95 ID:WW1NuMXn 「はぁーい、それでは朝の挨拶をはじめまーす!」 結局ゆかり先生が皆に声を掛けるまで遊びから抜け出せなかった瑠璃子はぐったりとしていた。 幼稚化魔法の影響は行動全体には反映していない、例えば手を上げたり、返事をしたりする時は自分の思い通りの行動が出来る。ただ大人としての振る舞いが出来ないのだ。 「それでは、朝のお歌をうたいましょう!」 ゆかり先生がピアノを弾くと、ひよこ組の園児が立ち上がる。もちろん瑠璃子もしたくはないが身体が反射的に周りの幼児と同じように動いてしまう。 周りを見渡せば、同じくらいの背格好をした幼児たちが落ち着きなく動き回っている。ある男の子はヘラヘラと笑い、ある女の子は恥ずかしそうにモジモジとしている。 大人びた自分とは真逆の全体から滲み出る幼児特有の雰囲気にため息が漏れる、だが今やこんな幼児たちと同じ存在なのかと思うと情けなくなり、同時にこんな存在にさせた塚井麻穂に対し殺意が湧いてくる。 気が付くと瑠璃子自身も親指を根元まで咥えながら、身体をゆらゆらと動かしてしまっている事に気づき、慌てて親指を抜いて姿勢を正す。 気を抜けば幼稚化の効力で恥ずかしい幼児としての行動をしてしまう自分が悔しかった。 大人であれば、振り付け付きの童謡など恥ずかしくて、やったとしても小声になってしまうだろう。 瑠璃子も周りの幼児と交じってお歌を唄うなんてまっぴらごめんだった。 しかし。 「せんしぇー!おはよぉー!みなさんっ!おはよぉー!」 実際は大声を張り上げる様に歌う自分だった。リズムも音程も関係なしでただ大きな声を出しているだけ。 止めて、こんな幼稚なお遊戯なんかやりたくない!だがいくら心で叫んでも、幼稚なダンスは止められない。 想像以上の幼稚さ、その恥ずかしさに瑠璃子は顔を赤くして泣きそうになる。 「おっはなぁーも!にこにこ!わらっていましゅっ!」 手はまるでサルのおもちゃの様にパンパンと思い切り叩き、ピョンピョンと跳ねながら歌う仕草は、周りの三歳児と比べても十分すぎるほど幼稚に見えた。 恥辱的とも言える朝のお遊戯が終わると、ようやく自由の身となれる。息を切らしながら瑠璃子はいましたばかりの醜態を忘れようとしていた。 さらに並行してキャリアウーマンとしての瑠璃子の脳内では、あらゆる作戦を考えていた。 いくら幼稚化の魔法を掛けられていたとしても、操られるのは言動だけ、心までは魔法に掛かっていない。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/43
44: yumu [sage] 2019/07/25(木) 15:56:06.58 ID:WW1NuMXn 朝のご挨拶が終わっても教室内は相変わらずやかましく、耳障りな子供の声が響き渡り瑠璃子をイラつかせていた。 3歳児といえば声のボリュームを調整する事も無く、大きな声で叫びまわるのが普通だ。お喋りをするのが楽しくなってきている時期だ。 しかし、瑠璃子にはそんな事は関係なく、冷静になりたいが騒々しく皆落ち着きが無い。 しかも自分自身も喋ろうとすると、他の子と変わらず大声で舌の回らない幼児言葉で話してしまうというのに嫌気がさしていた。 そんな中、先ず瑠璃子が行ったことは筆談だった。 喋ろうとしても、幼児特有の支離滅裂な話し方、口調になってしまう中。小さな手で不器用になってはいるが文字は書けそうだった。 3歳児が文字を書き、大人とコミュニケーションと取って助けを求めれば、いくら何でも保育士も不審に感じてくれるはずだ。 早速瑠璃子はお絵かきコーナーから画用紙とクレヨンを持って来ると、文字を連ねた。 『私の本当の姿は出版社に勤める28歳の会社員です、信じられないかもしれませんが塚井麻穂という女性によってこの様な身体にされて、保育園に連れて来られました。 お願いします、警察か出版社に連絡を取って下さい』 多少不器用な文字にはなったが、ここまで書ければさすがに大人たちも不振に思うはずだと、クレヨンを箱に戻した。 はずだった。 「アラ!瑠璃子ちゃん、とっても上手に描けわねぇ!これは瑠璃子ちゃんのお顔かなぁ?」 後ろからゆかり先生が声を掛けて来る、思っていた反応と違っていたので改めて画用紙を眺めて絶句した。 そこに描かれていたのはいびつな丸と線で出来た落書きだった。 おそらく人の顔であろう絵はいかにもお絵かきを始めたばかりと言わんばかりの下手くそなもので、瑠璃子が一生懸命書いていたはずの手紙は、実際は幼児の拙いお絵かきになっていた。 これは違うんです!これは魔法の影響で……本当は文字を書こうとしたんです!そう言おうとしたのだが。 「うん!えっとねぇ、るりことぉ、ねこちゃんがぁ、いっちょにね、あしょんでるのぉ」 きっと言われなければ、描かれているものが猫だなんて分からないであろう。 今日何度目であろうか、自分の意思とは違う、口にするだけでも恥ずかしくなってくる幼児口調で本物の3歳児と同じような台詞になってしまう。 「そっかぁ、それじゃあ後で壁に貼っておこうか?」 「やったぁ!」 やったぁじゃない!心の内では怒鳴っているが、瑠璃子の本心は誰にも伝わる事が無い。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/44
45: yumu [sage] 2019/07/25(木) 16:04:46.25 ID:WW1NuMXn 他にも色々とこの状況を打破しようと動き回った。 魔法に掛けられたとして、ここの園児という立場に認識されているのであれば、保育園内には自分が通っている痕跡が無いはずだと思ったが 実際は何故か自分のロッカーがあり、身に覚えのない工作道具や遠足に行った時の写真があったりと、年少のヒヨコ組に通う安達瑠璃子ちゃんという存在は確かな証拠として存在していた。 さらに小さな体格では保育士たちの目を掻い潜って保育園から抜け出せるはずもなく、それどころか幼稚化の魔法により、気づけば3歳児たちと一緒に遊んでしまうのだ。 瑠璃子の意識ではこんなガキたちと一緒に遊ぶなんて嫌だし屈辱的だと感じていても、気持ちとは裏腹に顔は締まりのない笑顔になり、呂律の回らない口調となり、おぼつかない足取りでヒヨコ組の皆とボール遊びや粘土遊びに興じてしまうのだ。 Fカップのボリュームあるバストも、細く長い足も、男性たちを虜にし続けて来た魔性の微笑みも失った今の瑠璃子では色仕掛けなんて出来るはずが無く、むしろ下着や胸元が見えるのさえ気にせず、恥ずかしげもなく動き回ってしまう。 瑠璃子自身制御の効かないこの身体はまるで催眠術にでも掛かってしまった様に幼稚で痴態な行動を繰り返すのであった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/45
46: yumu [sage] 2019/07/25(木) 16:13:01.46 ID:WW1NuMXn 気付けば正午を迎えようとしていた。 ももいろ保育園はお弁当ではなく給食システムの様で、皆でテーブルを囲むと配膳されたプレートが先生達によって運ばれる。 瑠璃子自身も空腹を覚えていた。改めてお腹をさするとポッコリと丸く突き出たお腹がそこにはあり、今朝までの縊れたウエストラインが消滅している事に再度ショックを覚える。 プレートの上には焼うどんに、小さなオムレツ、カボチャの煮物にお味噌汁、そして半分に切られたバナナが盛り付けられていた。 お子様ランチのような恥ずかしい昼食を想定していた瑠璃子からしては、思っていたよりも質素で少量の昼食に安堵していた。 いつもで有ればご飯を食べる時は長い髪をひとまとめにしていたが、魔法によりおかっぱ頭にされていた事に気づき改めて自分の身体が若返ったのだと実感して悲しくなった。 「いただきまーす!」 音を立ててうどんを啜る音、口の周りをオムレツのケチャップで汚している子、お味噌汁飲もうとして胸元にこぼしている子、口に物が入っているのに喋っている子。 昼食の光景全てが瑠璃子にとって不快でしかなかった、いつもであれば優雅に人気のフレンチやオーガニックカフェ、休日であれば彼氏と昼間にワインでも飲みかわしているところだ。 だがこの状況では仕方なしと覚悟を決めて、お箸を手に取って口に運ぶことにした。 多少不器用ではあるが、箸でうどんを掴むと音を出来るだけ立てずに食べる。お味噌汁を一口飲んでカボチャの煮物の甘味にどこか懐かしさを覚えた。 はずだった。 「瑠璃子ちゃん、スプーンやフォークを使って給食は食べましょうねぇ」 ゆかり先生の声が聞こえハッと我に返る。気づくと右手にはケチャップの付いたオムレツが握られており、手づかみで口にしていた。 スグにオムレツをフォークにさして食べ直すが、手にはベットリとケチャップが着いており、身体は反射的にハートマークがちりばめられたカットパンツやトレーナーでゴシゴシと拭ってしまう。 嫌っ!こんな子供じみた食べ方なんてしたいわけじゃないの! 瑠璃子が困惑する中、お味噌汁を飲めば口元を汚し先ほどの子供の様に胸元に染みを作ってしまう。うどんを食べれば口元にソースが付き、これも袖もとで雑に拭い取る。 カボチャはフォークから零れ落ちアニメプリンセスの描かれたトレーナーには味噌汁の染みの上からカボチャの黄色い汚れがこびりつく。 今すぐにでも洗面台に行って汚れを落としたいのだが、幼稚化魔法の影響で瑠璃子の身体は汚れを気にする事無くバナナに手を伸ばす。 「あのね、んっ……るりこぉ、バニャニャねぇ……んぐっ、しゅきなんだよぉ」 バナナを口にしながら隣の女の子に話しかけるものだから、クチャクチャと不快な音を出しながら喋り続ける。 隣の女の子も洋服や口元を汚し、無邪気にバナナを食べながら喋る瑠璃子の事をポカーンと見つめていた。 最早3歳児にさえ呆れられるような醜態に、瑠璃子の精神は限界に近かった。 大人びていて、可憐で、エレガントな安達瑠璃子が今では、誰が見ても幼稚で考えの浅く、同い年の中でも明らかに稚拙な部類に入る可愛らしい3歳児だった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/46
47: yumu [sage] 2019/07/25(木) 16:23:40.54 ID:WW1NuMXn 僅かな量ではあったが、小さくなった身体には十分だったようで、空になったプレートを片付け終わると若干の倦怠感に襲われる。 結局のところ半日の間、大人で有る事の証明も、塚井の消息も、職場に連絡する事も出来なかった。 「はーい、それじゃあ、お昼寝の準備をするのでー、おトイレ行きたい子は行ってきちゃってねぇー」 ゆかり先生の声が再度教室に響く。そういえば保育園はお昼寝なんてあるのかと瑠璃子はぼんやりと考えていた。 社会人の立場からしたら、遊んで昼食を食べてお昼寝をするなんてこんな贅沢な事は無かった。しかしそれは若返っていなければの話である。 もしこのまま戻らなければ……瑠璃子はこれから先の悪い未来を思い浮かんで背筋を凍らせた。 このまま幼稚化魔法に掛かったまま保育園に通い、小学校に通い、中学生をやり直す。考えただけで顔が引きつる。 「るりこちゃん、いっしょにおトイレいこう!」 瑠璃子が立ち尽くしているところを見て、朝に一緒に遊んだゆいなちゃんが手を引っ張ってトイレに連れて行く。 えっ何ココ!?思わず瑠璃子は心の中で呟く。 目の間に広がるのはトイレだったが、保育園の児童用トイレというのは瑠璃子の想像している物とは大きく違っていた。 先ず個室が存在せず、剥き出しの児童用の小さな便器がいくつか置いてあるだけだった。 一応手すりはついていたが、これではトイレで排泄している様子が丸見えだった。 児童が使用すると言う事で、個室にせずにスグに保育士たちが子供の世話を出来るような仕組みになっているのだろうが、大人の瑠璃子が使用するにはあまりにも恥ずかしすぎるトイレだった。 さらに年少組のトイレは男女兼用となっており、すぐ近くでは男子用の小さな小便器が置いてある。 「あれぇ、るりこちゃんは、おトイレしないのぉ?」 気付けばゆいなちゃんは、恥ずかしげもなくズボンも下着も膝まで降ろして便器に腰かけている。 それを見て思わず瑠璃子はそんな所で排泄出来る訳ないじゃない!そう叫びながら顔を高揚させながら、トイレを出た。 はずだった。 「うーんー……でるかなぁ?」 瑠璃子は小さな便器に近づくとズボンとパンツを一気に足首まで降ろして座り込む。 止めて!止めて!今すぐズボンを履かないと!小さな子にこんな恥ずかしい姿を見せないでぇ! 意識ははっきりとしているが、身体は下半身を丸出しにしたまま動かない。トイレは子供たちが出入りしており、瑠璃子の様子は誰からも丸見えだった。 さらに幼稚化魔法の影響で、便器に座ってもスグに用は足せず、腰を揺らしたり洋服をいじったりととにかく落ち着きが無い。 一方のゆいなちゃんは既に用を足し終わり、ズボンを履き直して手を洗っていた。 「るりこちゃん、おわったぁ?」 「うんー!まってぇー!」 まだ終わっていないにも関わらず、適当にズボンを履き直すとゆいなちゃんに向かって走り出した。 せめて、手を洗わせて!と瑠璃子の意識は蛇口にあったが、身体はいう事を聞かず既に給食で汚たトレーナーで雑に手を拭いた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/47
48: yumu [sage] 2019/07/25(木) 16:31:07.00 ID:WW1NuMXn 「はぁーい、それじゃあおやすみなさーい」 カーテンのしまった体育館の様なところにはマットのような布団が広がっており、それぞれが用意したタオルケットを敷いた場所で児童たちは横になる。 眠くない子もいるようで、電気を薄暗くした後にゆかり先生は童話を優しい声で読みだした。 瑠璃子も言われるがままタオルケットの中に潜り込んだ。給食以降の自分の幼稚な行動を思い出してげんなりとしていたが、お昼寝の時間であれば安心だった。 横に寝ているだけならば、幼稚も何も関係が無い。むしろこの時間を使って改めてこの現状をしっかりと確認する必要があった。 幼稚化の魔法はどこまで影響力があるのか?出版社の仕事はチームリーダーの自分抜きで大丈夫なのか? 塚井麻穂の正体は?全日本魔術協会とは何なのか?元に戻る手立てはその協会にあるのか? せめてスマホがあればネットで調べられるのにと瑠璃子は悔しがる。 塚井麻穂を殺せば魔法は解けるのか?そもそも何で私がここの保育園に通わなくてはいけないのか、何か理由はあるのか? それから依頼人とは誰なのか?私に恨みがあるのであれば殺せば良い、つまり殺せない理由があったのか?それはこの保育園と関係があるのか? 様々な考えが小さくなった頭の中に過る。 そもそもこれは現実なのか?幻覚の可能性は無いか? それに例えば私が大怪我をして病院に運ばれれば事態は何かする変化するのではないか? 3歳児になったという事は保険証や戸籍はどうなっているのか? 長々と思考を繰り返す中、ある程度考えはまとまってきていた。 先ずは今日一日を過ごして様子を見る事が重要だ、出版社の仕事は後からでも事情は説明できる。 少なくとも来週のパリコレの視察までに事態が解決の方向に進めば良い。 それから、自分にこの忌まわしい魔法を使った塚井と再度接触して、出来れば交渉を取り味方にする手立てはないか? 周りの児童がスヤスヤと寝息を立てて寝ている中、一人野望に燃える瑠璃子であった。 しかしながら、そう思っていただけで現実は違っていた。 「瑠璃子ちゃん、起きる時間よ?」 「んんぅーー……?」 いつの間にか眠りに落ちていた瑠璃子はゆかり先生に肩を揺らされてゆっくりと目を覚ます、電気は付けられてカーテンの外からは眩しい光が漏れてきている。 辺りを見回すと、他の子供たちは起きて遊び始めている、瑠璃子はヒヨコ組の中でも最後の方まで眠ってしまっていたようだった。 ぼんやりとしたところで、口周りが涎でベトベトな事に気が付く、どうやら寝ている時も親指をしゃぶっていたようで、指の皮が若干ふやけている。 寝まいと決めていたのにしっかりとお昼寝をしてしまった恥ずかしさを感じつつ起き上がろうとしたところで、下半身に違和感を覚える。 「んっ…………えっ、う、うしょっ……!」 スグにその感覚が、濡れたパンツがお尻に張り付いている感覚だと気づく。溜めこんでいたものを出し切った様な開放感がどこかある。 生暖かくグショッと広がる感触、生暖かい液体が冷えて身体がブルッと小さく震えた。 そしてタオルケットの中から酸っぱいような独特のアンモニア臭がから鼻につく。 紛れもない、おねしょの痕跡だった、それもちょっと漏れた程度ではなく、タオルケットやズボンまでビッショリと濡れている、しっかりと出し切った量だった。 「どうしたのかなぁ…………あらあらぁ!瑠璃子ちゃん、ちょっとお着替えしましょうねぇ」 瑠璃子の異変に気づいたゆかり先生が、タオルケットごと抱きかかえると別室に急いで運ぶ。 誰かが後ろから、おしっこもらしてるーと大きな声を出している。 瑠璃子は自分がしてしまった事に混乱しており、否定したかったが言い訳も出て来ず、何も言えずゆかり先生に抱きかかえられていた。 そして、ただただ股間周りを包む濡れた衣類が不快でしかなく、情けなかった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/48
49: yumu [sage] 2019/07/25(木) 16:52:52.97 ID:WW1NuMXn 「あら、代わりの下着ってこれしかないんですか?」 「ハイ、調度今はこれしかなくて……洗濯しちゃったばっかりで」 保育園内にある医務室のようなところに瑠璃子は連れて来られていた。 大人が使用する部屋に入り、今の自分の小ささに思わずたじろぐ。 椅子も机も全てが大きく、自分一人ではとうてい座れそうにない、ドアの取っ手だって今の自分では背伸びをしてやっとだ。 「瑠璃子ちゃん、着ていたのは保育園でお洗濯するから、代わりにこの服を着てもらっていい?」 ゆかり先生が取り出したのは、黒のハーフパンツだった。それ自体は問題では無かったが、下着を見て瑠璃子は固まる。 「いやぁっ!」 自分の感情通りの声が出る、ゆかり先生が持っていたのは女児用の紙おむつだった。 ピンク色のモコモコの吸収剤が備わった独特のシルエット。おむつの正面にはクマのキャラクターが笑っていた。 そんな、赤ちゃんじゃあるまいし!そう言おうとした。 「るりこ、あかちゃんじゃないもん!」 ほぼ同じニュアンスで台詞が出た事に再度驚く。この調子ならば、おむつを履くのを逃れられるかもしれない。 「あら、これはおねしょパンツって言っておむつじゃないのよ?」 「えぇーっ!」 「これは寝る時だけのパンツで、瑠璃子ちゃんよりもお姉さんだって履いているのよ?」 いかにも小さい子に言う台詞に瑠璃子は苛立つ。 「うっしょだー!」 「ほらここにパンツって書いてあるでしょ?」 ゆかり先生はパッケージを見せてくるが、そこには夜専用おむつとしっかり明記されていた。 やっぱりおむつじゃない!そんなの大人の私が履くわけないじゃない!と叫んだ。筈だった。 「ほんとぉー?」 幼稚化魔法の影響で文字が読めないといった台詞を口にして、焦る。 違う、違う、そんなの履きたくない!しかしいくら叫んでも瑠璃子の口からは一言も発せられない。 「そうよ、それにパンツに描かれているクマさんだって、瑠璃子ちゃんに履いてほしいと思うなぁ?」 ゆかり先生はいかにも子供だましといったふうにおむつを左右に振って興味を持たせてくる。 「しょれはいたら、るりこも、おねえたんになれる?」 「そうよー今日は練習で履いてみましょうか、帰る頃には瑠璃子ちゃんのパンツも乾くと思うから」 嫌だ!嫌だ!何で私がそんなもの! 「じゃあーはくー!」 はくーじゃない!3歳児になったからって紙おむつなんて嫌!しかし身体は両手を上げ喜びながら、紙おむつに足を通していく。 カサカサとした感触は明らかに、布で出来たパンツとは違い、分厚い吸収剤が歩くたびに意識させられる。 履いているだけで、私は一人でトイレに行く事が出来ませんという証を示しているようなものだ、そんなものを瑠璃子が許すはずがなかった。 しかし、幼稚化魔法はお姉さんが履くパンツだと勘違いしたという認識で行動しており、 どれだけ瑠璃子が脱ごうとしても、紙おむつに手を掛けるのがやっとで幼稚な動き次第では大きめのハーフパンツが少しでもずり落ちれば紙おむつがしっかりと見えてしまいそうだった。 おねしょで汚したズボンとパンツが手洗いで外に干されるのを見ながら、瑠璃子はワナワナと震えながら医務室を後にした。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/49
50: yumu [sage] 2019/07/25(木) 17:04:42.16 ID:WW1NuMXn 瑠璃子のイライラはマックスに近かった、ただでさえ嫌いな子供たちに囲まれ、自分より年下の保育士にお昼寝の失態を片付けられた挙句紙おむつまで履かされたのだ。 これ以上の屈辱は無かった、本来であればこんな嫌なことがあった時は仕事終わりにスポーツジムで汗を流した後に、クラブにでも行ってお酒を飲んでストレスを発散したいところだった。 しかし、今はボール遊びで汗を流し、クマのキャラクターが描かれた水筒の麦茶を飲む。 上着のトレーナーは涎やソースを拭いたせいで湿った汚れがこびりついており、下半身はおねしょにより汚したため借り物のハーフパンツ、下着は紙おむつ、大人びていた瑠璃子の雰囲気とは真逆だった。 さらに言えば、遊びや食事、会話をとっても他の3歳児よりも幼いというのがさらに屈辱的だった。 例えば、先生が「みんな右手を上げて―」と言われた際、他の子が右手を上げている中、瑠璃子の身体は右と左が分からずに迷っている素振りをしてしまう。 先生が三角形を「これは何て言う形かなぁー」と質問すれば瑠璃子は「たんたくけー!」と答えてしまい、隣の女の子から「ちがうよー、さんかくけいだよー」と指摘されてしまう。 語彙力も、滑舌も、3歳児というよりは、言葉を覚えたばかりの赤ん坊の様な言い方に瑠璃子自身耐えられないでいた。 何もしないでいようと思っていても、遊んでいる光景が目に入ると勝手に近寄って行ってしまう。 話さないでいようと思っていても、誰かが近くにいると自分から喋ってしまう。それに気づけば親指をチュウチュウと咥えるおしゃぶりの癖が出てきてしまう。 瑠璃子がようやく落ち着く事が出来たのは、トイレの外にある手を洗う小さな洗面台だった。 周りに誰もおらず、遊ぶものも無い。呼吸を整えて、再度鏡に映る自分を見つめる。 クソガキ……そう心の中で呟いた。ノーメイクで、無邪気な顔は世間の事も何一つ分からず、赤ちゃんの様な可愛らしい雰囲気を放っている。 それ故に無知そうな表情、ダサい髪型をしているのが、あのモデル顔負けのスタイルを誇り、男性たちの目線を集めていた自分だとは思いたくなかった。 瑠璃子は怒りの表情に変わると、小さな拳を強く握って鏡に映る自分の顔を力いっぱい殴った。拳からジンワリと痛みが広がり、その痛みに一瞬顔をしかめた。 はずだった。 「……んぁっ?」 何が起きたのか一瞬分からなかったが、鏡に映る自分の顔を見て思わず口を開けてしまう。 殴りかかった右手は、人差し指を突き出すようにして自分の鼻の穴をグリグリとほじっていた。 鏡に映る自分の顔は間抜けそうに口を開けて鼻の下を伸ばしながら、隠す様子も無く鼻の奥まで指を突っ込んでいる。 「なっなっなっ……」 声にならない、スグに指を引っこ抜き、怒りと混乱から思わず左手で洗面台に向けて拳を振り下ろした。 はずだった。 「……ふぁっ!」 今度は左手で反対側の鼻の穴をほじくりかえす、反対の穴からは鼻をほじったせいで鼻水が垂れて来る。 それでも瑠璃子の身体は半目になって鼻の下を滑稽なほど伸ばしながら、鼻をほじるのを止めない。口からはフガフガと息が漏れてくる。 鏡が目の前にある分、いかに自分が周りを気にせずに剽軽な表情をしているのかが嫌でも目に入ってくる。 「あーっ、やだぁーるりこちゃーん!」 横を通り過ぎるヒヨコ組の女の子に間抜けそうに鼻をほじる顔を見られて笑われる。 それでも指は鼻をいじり続ける、数秒たってようやく指が抜けると、そこには黄ばんだゴミがくっ付いており急いで蛇口で洗い流した。 怒りでどうにかなりそうだった、こんな惨めな思いを体験したのは生まれて初めてだった。こんな思いをするくらいなら死んでしまいたかった。 僅か一日で瑠璃子は経験した事の無いストレスに押しつぶされそうになっていた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/50
51: yumu [sage] 2019/07/25(木) 17:15:48.21 ID:WW1NuMXn 長くなってきたので渋にまとめました。続きを読まれる方は下記からどうぞ。 ttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11443603 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/51
52: 名無しさん@ピンキー [sage] 2019/08/13(火) 03:42:47.77 ID:ITmP9XNB ふたりはプリキュア的なスーパーヒロインで お互いの年齢を入れ替えたりして戦うヒロインなんてのはどうでしょう? ブラック 15歳 ホワイト 15歳 ブラック→23歳の身体 ホワイト→8歳の身体 こんな感じで http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/52
53: 名無しさん@ピンキー [sage] 2019/08/19(月) 05:55:37.77 ID:GZlAlQJD https://i.imgur.com/dhbT7m0.jpg https://i.imgur.com/I6lYo32.jpg http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/53
54: 名無しさん@ピンキー [sage] 2019/09/04(水) 22:52:23.22 ID:lKZAMnUs >>53 ブラックレディじゃないのか http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/54
55: yumu [sage] 2020/06/11(木) 17:15:20.44 ID:EsU5FfP8 幼女にさせるのは 傲慢で子供と女性を見下している恨みを買っている若手の男性社長か モデル並みのスタイルを誇る、頭は良いが性格の悪いエリート女性か どちらにすべきか……。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/55
56: 名無しさん@ピンキー [sage] 2020/06/25(木) 01:51:50.50 ID:25jkNo0m 前者のはTS幼女化ということですかね? 個人的にはすごく好みなのだけど、スレの趣旨的には後者の方がふさわしい気がします http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/56
57: 名無しさん@ピンキー [sage] 2020/06/30(火) 22:58:00.15 ID:RtQSwHiG つぐももの8巻良いね http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/57
58: 名無しさん@ピンキー [sage] 2020/08/24(月) 18:15:51.83 ID:FAD0WfzZ 日本一FBのレディナイトを主役にした、オリジナルで考えてたくそ長〜い妄想SSで 少女時代から成長して、一人前の女傭兵になってく話とか考えてた事はあったな… あらすじだけ簡単に書けば、お化け島で死にかけたが奇跡的に助かった少女が、 自分かばった母を殺した犯人として、一人のファィターを復讐の為に追いかけて旅をする話 ネタバレしちゃうと事実は逆。庇った(娘に襲いかかった)母は既にゾンビ化済み。 ファイターは急いで少女の目の前でトドメを刺しただけ。誤解はあえて放置して、させた。 いまだに島は死地。ならばと、誤解の怒りでも少女に宿らせ、生存の可能性を僅かでも上げる為に… http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/58
59: 名無しさん@ピンキー [sage] 2020/08/24(月) 20:07:53.56 ID:FAD0WfzZ あ。ファントムの頭文字はPだwまたやっちまったい http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/59
60: 名無しさん@ピンキー [] 2021/02/22(月) 16:43:17.30 ID:xQfeMOMz >>34>>51 久々にこっちのスレ覗きに来たら良いSSに出会えた http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/60
61: 名無しさん@ピンキー [sage] 2021/04/18(日) 10:31:48.51 ID:veaT+H7U まほいくのスイムスイムがエロい体で好きだけど 2次創作とか全然無いんだよね http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/61
62: 名無しさん@ピンキー [sage] 2021/04/19(月) 22:46:10.66 ID:PQAF0ujo >>61 JS1→巨乳JKのAP良いよな もし服はそのまま体だけ変身したら…とか妄想したりもする http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/62
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