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男体化スレ その6 [無断転載禁止]©bbspink.com (1002レス)
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2: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/10/17(月) 16:19:05.51 ID:ehir4lcq 「噂、本当だったんだ……」 朝、机の中に教科書とノートを入れていると、何かが机の中に置いてあった。 それは虹色のリング。手首にはまるくらいの大きさ。 見た瞬間、前に聞いたことのある七不思議系の噂を思い出し、リングを誰にも見られないように鞄へ入れた。 ――机に入っている虹色のリングを左手首に通して、入れ替わりたい相手を具体的にイメージする。その時、 相手もこのリングを左手首にはめてこちらのことをイメージしていたら、入れ替わりが成立する。 一日中授業を上の空で受けて、家へとリングを持ち帰った。わたしの家は古い屋敷だけど、 自室は最近建てた離れで、いきなり家族が入ってくるようなことはない。 左手首にリングをはめる。心に思い描くのは、ただ一人。 「文緒さんに、なりたい」 クラスメートの文緒さんは、学年一、いや、たぶん学校一綺麗な人。 お母さまがドイツ人とのハーフとのことで、金髪と青い瞳が美しく、背が高くてスタイルも抜群 (胸は控えめだけど)。成績も良くて運動も得意で、大企業の創業者の孫娘。 背が低くて、胸ばかり大きくて、野暮ったい黒髪のわたしとは全然違う、憧れの人。 あんな人になってみたい。 数分ほど経ったけど、何も変化はない。 文緒さんがわたしなんかと入れ替わりたがるとは思えない。 そもそもこのリング自体が誰かのいたずらなのかもしれない。その可能性が一番高いだろう。 でも、文緒さんはわたしと仲良くしてくれている。時々わたしを熱のこもった視線で眺めている ことがある。 もしかしたらとすがるように、左手首のリングに右手を添えながら願いを込めていると。 視界が暗転した。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1476522372/2
3: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/10/17(月) 16:52:27.20 ID:ehir4lcq めまいのような感覚から回復すると、知らない部屋にいた。 広い部屋。大きな窓から見る景色はとても高い。見覚えのあるビルは、最寄り駅の駅ビルだ。 それを見下ろしているということは、駅前の高級マンションだろうか。 もしかして、と思いながら自分の身体を見下ろす。左手首に虹色のリング。 着ているのはいつもの女子高の制服。でも背が伸びたように思う。胸が視線を遮ることなく、足元まで見える。 頭に手を伸ばす。長い髪を目の前に持って行けば、それは柔らかな金色。 部屋の隅にある姿見へ歩いていく。 鏡の向こうに『文緒さん』がいた。青い瞳がわたしを見つめ返す。 「ほんとに入れ替わっちゃった……」 呟く声も、『わたし』のアニメのような高い声ではない。女性としては低めの、落ち着いた声。 混乱からはすぐに立ち直る。わたし自身が望んでいたことなんだから。 じわじわと喜びがこみ上げてきた時。 机に置かれていたスマホが鳴った。 「奏恵ちゃん、だよね?」 電話の向こうの声は、『わたし』のもののはずなのに違って聞こえる。録音した声を聞く時のあの違和感だけでなく、 しゃべり方もやっぱり違っているのかなと思う。 「言うまでもないと思うけど、僕は文緒だよ」 いつもの口調と『わたし』の声のミスマッチ。 「入れ替わっちゃいましたね、わたしたち」 「うん。そのことについてじっくり話をしたいんだけど、これからそっちへ行くってことでいいかな? 『文緒』は一人暮らしだし」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1476522372/3
4: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/10/17(月) 17:10:51.27 ID:ehir4lcq 「じゃあそのまま待っていて」 文緒さんはそう言って電話を切ったけど、わたしはじっとしていられなかった。 この入れ替わりについて、彼女がどう考えているかまだよくわからない。ほんの気まぐれで言い伝え通りに やってみたら入れ替わってしまい、困っているのかもしれない。 だとしたら、すぐにでも元に戻ろうとするだろう。 そう考えるのは当然のことだから、異論を唱えるつもりはない。 代わりに、今、この貴重な時間を使ってわたしは今の身体をじっくり眺めてみたかった。 上半身の制服を脱ぎ、ほとんど意味のないブラジャーを外すととても平らな胸が露わになる。 でも、そこ以外はすごく美しいと思った。 鏡に顔を寄せる。吸い込まれそうな美貌。これが今のわたし。 鼓動が速くなる。身体の芯が熱くなる。 と、股間に奇妙な感覚を覚えた。これまでに経験のない、異物感。 スカートを脱いでみる。 わたしは悲鳴を上げた。 * インターホンに応じて室内から操作すると、『わたし』がやって来る。 制服を着直して出迎えたわたしは、けれど、ひどく困惑していた。 「どうしたの、奏恵ちゃん?」 「あの……」 それ以上、どう言えばいいかわからず、わたしは自分の下半身に視線を落とす。 一度意識してしまうともう無視することはできない感触が、スカートの奥に蠢いている。 「あ、気づいちゃったんだ」 文緒さんは、奇妙に明るい顔になった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1476522372/4
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