[過去ログ] 男体化スレ その6 [無断転載禁止]©bbspink.com (1002レス)
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2: 2016/10/17(月)16:19 ID:ehir4lcq(1/3) AAS
「噂、本当だったんだ……」
朝、机の中に教科書とノートを入れていると、何かが机の中に置いてあった。
それは虹色のリング。手首にはまるくらいの大きさ。
見た瞬間、前に聞いたことのある七不思議系の噂を思い出し、リングを誰にも見られないように鞄へ入れた。
――机に入っている虹色のリングを左手首に通して、入れ替わりたい相手を具体的にイメージする。その時、
相手もこのリングを左手首にはめてこちらのことをイメージしていたら、入れ替わりが成立する。

一日中授業を上の空で受けて、家へとリングを持ち帰った。わたしの家は古い屋敷だけど、
自室は最近建てた離れで、いきなり家族が入ってくるようなことはない。
左手首にリングをはめる。心に思い描くのは、ただ一人。
「文緒さんに、なりたい」
省12
3: 2016/10/17(月)16:52 ID:ehir4lcq(2/3) AAS
めまいのような感覚から回復すると、知らない部屋にいた。
広い部屋。大きな窓から見る景色はとても高い。見覚えのあるビルは、最寄り駅の駅ビルだ。
それを見下ろしているということは、駅前の高級マンションだろうか。

もしかして、と思いながら自分の身体を見下ろす。左手首に虹色のリング。
着ているのはいつもの女子高の制服。でも背が伸びたように思う。胸が視線を遮ることなく、足元まで見える。
頭に手を伸ばす。長い髪を目の前に持って行けば、それは柔らかな金色。
部屋の隅にある姿見へ歩いていく。
鏡の向こうに『文緒さん』がいた。青い瞳がわたしを見つめ返す。
「ほんとに入れ替わっちゃった……」
呟く声も、『わたし』のアニメのような高い声ではない。女性としては低めの、落ち着いた声。
省11
4: 2016/10/17(月)17:10 ID:ehir4lcq(3/3) AAS
「じゃあそのまま待っていて」
文緒さんはそう言って電話を切ったけど、わたしはじっとしていられなかった。
この入れ替わりについて、彼女がどう考えているかまだよくわからない。ほんの気まぐれで言い伝え通りに
やってみたら入れ替わってしまい、困っているのかもしれない。
だとしたら、すぐにでも元に戻ろうとするだろう。
そう考えるのは当然のことだから、異論を唱えるつもりはない。
代わりに、今、この貴重な時間を使ってわたしは今の身体をじっくり眺めてみたかった。

上半身の制服を脱ぎ、ほとんど意味のないブラジャーを外すととても平らな胸が露わになる。
でも、そこ以外はすごく美しいと思った。
鏡に顔を寄せる。吸い込まれそうな美貌。これが今のわたし。
省13
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