[過去ログ] 卓上ゲームエロパロ総合スレ48 [無断転載禁止]©bbspink.com (415レス)
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402: ◆VYJFIBA2bc [age] 2022/09/23(金)02:06 ID:UE+4QpAH(1/6) AAS
身内向けに書いてるやつだけど、コンスタントに続き書けそうだから外部に出したくなった。
ドラクルージュ(吸血鬼が天下取って永遠に夜の世界になったTRPG)のエロパロ。一応、オリキャラしか出てこん。

──────

「按摩、ですか?」
「はい。アリシア様にも是非受けていただきたいと」

 侍女、サラの誘いに、建築侯アリシア・ゼークト・フォン・ドラクは小首を傾げる。確かに、昨夜からこの城に逗留している騎士がそのようなことを得手にしているとは聞いた気がする。

「その方自身がそう?」
「はい。なんでも、妖精から教わった技だとか」
省26
403: ◆VYJFIBA2bc 2022/09/23(金)02:08 ID:UE+4QpAH(2/6) AAS
「んっ、ふ、あぁ……」

 溶けるような心地良さに、無意識にまた声が漏れる。
 術前の心境が嘘のように、アリシアの身体は脱力しきり、イルマの手にその身を委ねていた。それほど、その按摩の腕は確かなものだった。

「ふふ、気持ちいいですか?」
「は、い……」

 ふわふわとした心持ちのところに投げかけられた言葉に、アリシアは素直に答える。
 施術の一環だろうか、香炉から立ち昇る煙もまたえも言われぬ芳香を放ち、アリシアの緊張を解きほぐしていた。

(なんだか……眠く……)
省14
404: ◆VYJFIBA2bc 2022/09/23(金)02:09 ID:UE+4QpAH(3/6) AAS
 ことんことん、と規則正しい振動に、アリシアの意識が徐々に戻っていく。

(私……いつの間に寝てしまって……)

 按摩は終わったのだろうか。未だぼんやりとした頭に、徐々に情報が染み込んでくる。背中の柔らかな感覚は誰かの膝に座らされているような。この振動は、この音は、馬車の車輪の……?
 ここは、何処?

「……っ!?」
「ああ、お目覚めになりましたか」

 耳元で囁く声に、そこに秘められた悪意に、ぞわと首筋の毛が逆立つ。
 手の中に流星を具現化し、放とうとして、しかし寸前でそれを握り潰す。
省18
405: ◆VYJFIBA2bc 2022/09/23(金)02:10 ID:UE+4QpAH(4/6) AAS
 扉を開いたその先は、まさに悪徳の館だった。
 漆黒の壁を基調に、ふんだんに使われた金は下品なほど。色とりどりの蝋燭の火が、香炉の煙を極彩色に染め、見る者の感覚を鈍らせる。
 豚と交わる騎士、黒山羊に跨る少女、その他思いつくばかりの背徳が像に絵画に飾られ、ローゼンブルクで最も大きな娼館よりも多くの異端や騎士がその下を行き交う。

 その中を、あの薄衣のままで、アリシアは歩まされていた。

 秘部と乳だけを隠す白布は、未発達な身体をむしろ扇情的に引き立てて、不躾な視線が一斉に集まる。手で隠すことさえ禁じられたアリシアは、せめてもの意地でそれらを睨み返そうとして。

「……!?」

 徐に男根を取り出した者が自身を見つめながら手淫する姿に、頬を紅潮させてさっと目を伏せる。その初々しい反応にくすくすと嘲笑が集まって、より一層紅は濃くなる。
 齢十二の頃に騎士となったアリシアにとって、騎士の持たない性の欲求は縁遠く、ましてや、そういった欲望が自身にあからさまにぶつけられることなど想像もしてこなかったのだった。
 それが今や、この館にいるほぼ全ての者の目がアリシアの上に注がれていた。茶会の中で磨かれた、他者の注意を読む鋭敏な感覚が、その視線一つ一つに込められた欲望や感情を拾い上げて、背筋を強張らせる。
省8
406: ◆VYJFIBA2bc 2022/09/23(金)02:12 ID:UE+4QpAH(5/6) AAS
 その部屋に入った瞬間、アリシアの纏う雰囲気が硬質なものに変わったことにイルマは気付いた。

「……どこまで、どこまで人を馬鹿にすれば気が済むのですか」

 絞り出すような声に篭る熱は、これまでの羞恥すら忘れるほどの怒りのそれ。五百年の夜を生きる者の、手に触れられそうなほどの感情の発露に、イルマが一歩退く。

「気に入らなかったかな?……はじめまして、ボクはラスト。会いたかったよアリシア」

 だが、その存在は、今にも具現化せんばかりの怒りの火にも動じなかった。
 それは美しい少年の姿をしていた。浅黒い肌に、青灰色の髪と目。軽く微笑む口は溢れんばかりの善意に満ちていて、しかし捻じ曲がった角と裂けた瞳が秘めた悪意を語る。異端よりも神秘に近く、妖精というには邪悪に過ぎる気配に、妖魔という言葉が頭を過ぎる。
省5
407: ◆VYJFIBA2bc 2022/09/23(金)02:13 ID:UE+4QpAH(6/6) AAS
 アリシアの手の中に、星が浮いていた。具現化によって呼び出されたそれは、掌の上で円を描きながら加速し、一本の線と化す。
 今にも放たれんとする流星に、少年はため息をついて。

「……やめた。この子には実際のところあんまり興味ないんだよね」
「何を……!」
「ボクが欲しいのは、君」
「っ!?」

 愛の告白のような言葉に、真意を図りかねてアリシアの怒りが揺らぐ。

「ねえ、ゲームをしようよ。ボクが勝てば君はボクのモノ。ボクが負けたら、君は帰っていいよ。その子も連れてね」
「そんな取引」
「乗らない?でも、ここで戦ったら間違いなくサラちゃんは死んじゃうよ」
省14
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