[過去ログ] 【ネウロ】松井優征作品総合27【暗殺教室】 [転載禁止]©bbspink.com (245レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
19: マリオネットの恋人(イト律)? 2015/08/10(月)11:15 ID:f7HXti7O(19/22) AAS
律は投げキッスをした後にExcelのパフォーマンスを軽くしてブラウザの向こうに隠れた。
余程イトナとの逢瀬を待ち焦がれているらしい。
子供を育てるようになってからますます彼女は性におおらかになっていく。
まるでリアルにいる女の子みたいに。

彼女の催促の甲斐あってリストアップは早く済んだ。
イトナは自社製品の小型化電脳連結ツールを使ってパソコンに直接ダイブする。
主流となったオンラインゲームに彼の開発した「ログインを自動処理する」次世代型端末機は今や必須だ。
電子の海に飛び込むと、そこは白い壁に青の屋根を被せた洋館が建っていた。
この家は律と以前にマイホームとして雑誌から選んでいたものだ。
データだから敷金もローンもかからない。かかるのは記憶容量だけだ。

「パパ!」
ドアを開けると向こうから五歳くらいの女の子が
自分より少し小さいくらいの赤ん坊を重そうに抱えながら急いで歩いてくる。
赤ん坊を落としてしまいかねない様子に、イトナは慌てて
我が子に駆け寄り、二人ともその腕に抱えた。
娘はイトナの抱擁を受けてにっこりと笑い、何度もその頬にキスを浴びせた。
彼もお返しにとキスしようとすると、急に恥ずかしがって逃げようともがく。
そして観念してキスを受けると反撃で三倍にして返して来るのだ。

「いらっしゃい」
その後ろから巨きな腹を抱えた中学生女子が歩いて来た。
彼女の腕にはまだ一歳にもなっていない赤ん坊がいる。
「律、またお腹が大きくなってるな」
二人の赤ん坊をあやしながら、イトナは律の優しい膨らみをそっと何度も撫でた。
「リアルタイムで五ヶ月目です。胎教・育成共に問題ありません」
「そうか……律……」
「あっ! んん……!」
イトナは前触れもなく律の腰に手を伸ばし、素早くその口唇を奪った。
E組に在籍しているとキスと身体能力だけは人並み以上になるから困る。

「そんな、いきなり……」
「これが欲しくて呼んだんだろう?」
否定出来ない律はただただイトナの差し出す舌を受けて照れている。
娘たちは夫婦のこうした姿をじっと見ていた。
「もぉ……子供たちも見てますよ……」
「仲良くしてるだけだ」
律は子供たちの好奇な視線を恥ずかしがった。
そんな律の姿が愛しくてならないイトナはキスを止めようとしない。
久しぶりに味わう至福の時間なのだ。
互いの舌が蛇の交尾のように絡み合う、そんな濃厚なキスは
律のAIのパフォーマンスを大いに鈍らせた。

「ん、ん……ズルいです……モード変更も済んでないうちに……」
口がわずかに離れた時を見つけて、律は訴えた。
本気で怒っていないと既に察しているイトナは、なだめ、からかい
好意を伝えるそれぞれのアクションを巧みにキスで使い分けた。
彼女の一番欲しがっていたコミュニケーションがこれだと経験から分かっていたのだ。

「パパ――、ワタシもちゅー、ちゅー!」
三歳の娘がイトナのズボンにすがってキスを催促する。
母の様子を見て羨ましくなったのだろう。
イトナがサービスのキスをしているとあのアラーム音と共に、赤ん坊二人がぐずり始めた。

「あっ、授乳の時間が! ちょっと待って下さいね」
「いいよ律、そのままで」
「えっ」
イトナは意味ありげにニヤリと笑う。
1-
あと 226 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.004s