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【ネウロ】松井優征作品総合27【暗殺教室】 [転載禁止]©bbspink.com (245レス)
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マリオネットの恋人(イト律)?
2015/08/10(月)11:13
ID:f7HXti7O(17/22)
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17: マリオネットの恋人(イト律)? [sage] 2015/08/10(月) 11:13:38.36 ID:f7HXti7O 「……本気なのですね、イトナ君は?」 「そうだ。暗殺は絶対成功させる。だがその先の未来に、これはどうしても必要な事なんだ」 「この先君にはいくつもの出会いがあります。それでも彼女を選ぶ……そういう事ですね?」 イトナは強くうなづいた。 殺せんせーはかつて愛した雪村あぐりと、初めて殺し以外の暖かな恋情を覚えた自分を二人に見出した。 暗殺のために利用された少年、暗殺の用途で運用されたアンドロイド。 この高いスペックを持ちながらどこか不憫な二人の幸せを彼は教師として支えてあげたいと思った。 「分かりました。そういう事でしたら先生も助力しましょう。 しかし暗殺の訓練だけは怠ってはいけませんよ?」 「当然だ」 # # # 殺せんせーの暗殺依頼は無事遂行された。 E組生徒がそれぞれの進路に向かって羽ばたく中 自律思考固定砲台は学舎から撤去され、研究機関の下に戻った。 彼女は今そこで再び高性能な軍用兵器として運用されている。 戦場にはあらかじめプログラミングされた口の開閉と笑顔のみで敵軍を圧倒する彼女の姿があった。 教室で培った思考の大部分は削られ、あの感情豊かな 皆から愛されるアンドロイドの面影はどこにもなかった。 # # # 「……。よし。起動」 商店街の一角にあるこじんまりとした電子機器専門店で 店長のイトナは一人、コンピューターの前に座っている。 音声認識によって彼の命令を受け取ったコンピューターは プログラム言語の波を画面に羅列させ続けた。 延々と続くその二進数の行進を彼は目を離さずに見ていた。 やがて解析が済み、スクリーンにピンク髪の美少女が現れる。 「律!」 画面に映し出された律は、あのE組で出会った頃のままの姿だった。 イトナは体を乗り出してディスプレイを凝視する。 「……はい、イトナさん。お久しぶりです」 律は、あの愛くるしい笑みをにっこりと浮かべて茶目っ気を出して敬礼した。 彼女との再会がイトナにどれだけの安心と喜びをもたらしたか分からない。 卒業直前、密かに彼は殺せんせーと協力し、私財の限りを使って コンピューターへ律のバックアップを取っていた。 勿論市販のコンピューターなどスーパーコンピューターのスペックには遠く及ばない。 プラスチックの加工どころか満足に動き回る事の出来ない世界にいるのは 律にとっては狭いクローゼットに閉じ込められる以上の苦痛だった事だろう。 戦闘用AIと実戦に関するデータをごっそり消去し、クラウドバックアップをフル活用しながらも 感情がなくならないギリギリまでプログラムを削って、ようやくコンピューター八台に収まった。 「調子はどうだ、律?」 「良好ですよ、イトナさん。プログラムに不具合はありません」 「悪いな。息苦しい思いをさせて……。 だけど、これが今の俺に出来る精一杯のスペックなんだ」 イトナは殺せんせーの懸賞金をクラスで山分けした。 一人でも約三億円だ。彼はそれで街に小さな電子機器専門店・イトナ電子コーポレーションを構えた。 夢は自分の工場を持つ事だが、まず手元にある資本で生計を立てなければいけない。 それに律の数年分に渡るメンテナンス用の資金を残すと、ほとんど手元には残らなかった。 「構いません。貴方の事、ずっと信じてましたから……」 「律……」 「私を起動したという事は、明日から開店ですよね? 売上を伸ばしてもっと大きなメモリーをゲットしましょう」 「ああ。経営は律に任せるよ」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1439159114/17
本気なのですねイトナ君は? そうだ暗殺は絶対成功させるだがその先の未来にこれはどうしても必要な事なんだ この先君にはいくつもの出会いがありますそれでも彼女を選ぶそういう事ですね? イトナは強くうなづいた 殺せんせーはかつて愛した雪村あぐりと初めて殺し以外の暖かな恋情を覚えた自分を二人に見出した 暗殺のために利用された少年暗殺の用途で運用されたアンドロイド この高いスペックを持ちながらどこか不な二人の幸せを彼は教師として支えてあげたいと思った 分かりましたそういう事でしたら先生も助力しましょう しかし暗殺の訓練だけは怠ってはいけませんよ? 当然だ 殺せんせーの暗殺依頼は無事遂行された 組生徒がそれぞれの進路に向かって羽ばたく中 自律思考固定砲台は学舎から撤去され研究機関の下に戻った 彼女は今そこで再び高性能な軍用兵器として運用されている 戦場にはあらかじめプログラミングされた口の開閉と笑顔のみで敵軍を圧倒する彼女の姿があった 教室で培った思考の大部分は削られあの感情豊かな 皆から愛されるアンドロイドの面影はどこにもなかった よし起動 商店街の一角にあるこじんまりとした電子機器専門店で 店長のイトナは一人コンピューターの前に座っている 音声認識によって彼の命令を受け取ったコンピューターは プログラム言語の波を画面に羅列させ続けた 延と続くその二進数の行進を彼は目を離さずに見ていた やがて解析が済みスクリーンにピンク髪の美少女が現れる 律! 画面に映し出された律はあの組で出会った頃のままの姿だった イトナは体を乗り出してディスプレイを凝視する はいイトナさんお久しぶりです 律はあの愛くるしい笑みをにっこりと浮かべて茶目っ気を出して敬礼した 彼女との再会がイトナにどれだけの安心と喜びをもたらしたか分からない 卒業直前密かに彼は殺せんせーと協力し私財の限りを使って コンピューターへ律のバックアップを取っていた 勿論市販のコンピューターなどスーパーコンピューターのスペックには遠く及ばない プラスチックの加工どころか満足に動き回る事の出来ない世界にいるのは 律にとっては狭いクローゼットに閉じ込められる以上の苦痛だった事だろう 戦闘用と実戦に関するデータをごっそり消去しクラウドバックアップをフル活用しながらも 感情がなくならないギリギリまでプログラムを削ってようやくコンピューター八台に収まった 調子はどうだ律? 良好ですよイトナさんプログラムに不具合はありません 悪いな息苦しい思いをさせて だけどこれが今の俺に出来る精一杯のスペックなんだ イトナは殺せんせーの懸賞金をクラスで山分けした 一人でも約三億円だ彼はそれで街に小さな電子機器専門店イトナ電子コーポレーションを構えた 夢は自分の工場を持つ事だがまず手元にある資本で生計を立てなければいけない それに律の数年分に渡るメンテナンス用の資金を残すとほとんど手元には残らなかった 構いません貴方の事ずっと信じてましたから 律 私を起動したという事は明日から開店ですよね? 売上を伸ばしてもっと大きなメモリーをゲットしましょう ああ経営は律に任せるよ
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