[過去ログ] 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ7 (833レス)
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67: 2014/01/26(日)02:33 ID:K+oKoQmA(1/27) AAS
流れ読まずに投下させていただきます。

タイトル「榛名のために」。長いですが、お付き合いいただければ幸いです。
68: 榛名のために 2014/01/26(日)02:34 ID:K+oKoQmA(2/27) AAS
1
深夜。
普段、ほぼ眠るためだけにしか使っていない提督用の私室が、淫靡とも言える熱を宿しているのは、たった今終わったばかりの秘め事のせいだろう。
つい先刻まで二人が快楽の海に溺れていた事を、汗ばんだ裸体と乱れた寝具が雄弁に物語っていた。

御戻(おれ)提督は、多少の気だるさを感じながら、隣に横たわる榛名の頭を撫でてやる。

「提督……」

囁くように言いながら身をすり寄せてきた榛名を、御戻は優しく抱いた。

「……キスして欲しいです」 
省26
69: 榛名のために 2014/01/26(日)02:36 ID:K+oKoQmA(3/27) AAS
「どうした?」

訝しく思い、御戻は声を掛けた。
その言葉に顔を上げた榛名の瞳からは、大粒の涙が溢れ出ていた。

「嬉し……過ぎて……」

しゃくり上げながら、声にならない声で榛名は言い募る。

「それに私だけ……申しわけ……なくて」
省29
70: 榛名のために 2014/01/26(日)02:37 ID:K+oKoQmA(4/27) AAS
「ああ……」

榛名が熱い吐息をつく。

「耳元でそんな事を言われたら、榛名はおかしくなってしまいます……」

御戻の胸に榛名が縋りついた。御戻を見上げてくる榛名の顔は、歓喜と、自分がおかしくなってしまうのではないかという、
ちょっとした恐怖感のようなものが綯交ぜになっていた。

そんな表情でさえ愛おしい――御戻はそう頭の中で呟くと、そのまま唇を重ねた。
そして、今度は先手を取られないように、すぐさま舌を榛名の口腔へと侵入させる。
舌と舌が絡みあうと、榛名の体が軽く痙攣したような動きを見せた。どうやら接吻だけで、軽くではあるが、達してしまったようだ。
省21
71: 榛名のために 2014/01/26(日)02:39 ID:K+oKoQmA(5/27) AAS
2
御戻が榛名の行方を探し始めてから、すでに一月近くが経っていた。
方々手を尽くしてはみたが、彼女の行方は遥として知れない。
 
その日、御戻は朝から執務室――降格されたので数人の士官が共同で使っている部屋だが――にて、溜まりに溜まっていた書類の処理を行っていた。
この一月、榛名の事ばかりを考えていたので、職務が疎かになっていたのだ。

『提督。お仕事頑張って下さいね』

以前なら、榛名がそんな言葉を掛けて、にこやかな顔でお茶を入れてくれたりしたものだ。
だがその榛名も今はいない。彼女の存在がいかに大きく大切であったかを、御戻は噛みしめていた。
季節は夏前であるが、今の御戻の心は冬を迎えたかのような寒々しさを感じている。
省25
72: 榛名のために 2014/01/26(日)02:40 ID:K+oKoQmA(6/27) AAS
「そしたらさ、変な名前の店、見つけちゃったんだよね」
「変な名前の店?」
「うん。『深海棲館』って言うの」
「え? シンカイセイカン?」
「そう。でも最後の字は艦――ふねじゃなくて、館ね」

御戻は眉根を寄せる。現在、この国と海上で戦っている敵対勢力の艦が、深海棲艦と呼ばれている。
そんな名前をつけるとは変わっているというか、良い根性をしているというか。不謹慎だという理由で、経営者がしょっ引かれてもおかしくはない。

「ね? 変わってるっしょ? それで、変わってるのは名前だけじゃなくてね。出てくる女の子が、海軍の艦娘みたいな恰好してるんよ」
「そういう趣向の店なのでしょう」

軍服等を模倣した服を着て性的遊戯をする、異国渡来の『こすぷれ』なるものがあると、御戻も話には聞いたことがある。
省19
73: 榛名のために 2014/01/26(日)02:42 ID:K+oKoQmA(7/27) AAS
「残念ながら金剛は鬼籍入りしてます」
「……分かってるよぉ、本人だったら嬉しいなって夢見ただけだ。でもな、服はかなり本格的に似せて作ってあったぞ」
「はいはい」
「しかも、俺の事を提督って呼ぶんよー。客をそう呼ぶのが決まりなんだろうけど。でも俺、艦隊の指揮を執るのに憧れてたから、
提督って呼ばれてすげえ嬉しくなっちゃった。嬉し過ぎて調子にのっちゃって、四十六センチ主砲三回も金剛チャンの中に撃っちゃったんよ」

あなたの砲身そんなに長大じゃないでしょう――という突っ込みを思わず入れそうになった御戻だが、そこは自重しておいた。

やれやれ。朝からしようもない下の話に付きあわされた、と内心思う御戻だったが、次に発せられた小嶋の言葉には思わず耳を傾けてしまう。

「また今度行ってみようかな。そう言えば長門チャンとか榛名チャンの名前もあったぞ。
無論、指名してないから顔は分からんがな。さあて、仕方がないから仕事でもすっかな」

そう言って小嶋は、のろのろと書類の束をいじり始めた。一方の御戻は、小嶋の言葉のせいで気もそぞろになってしまった。
省6
74: 榛名のために 2014/01/26(日)02:43 ID:K+oKoQmA(8/27) AAS
3
誰の人生でも、一度や二度、魔が差す時というのはあるものだ。
御戻に関して言えば、今夜がまさにその状態だった。
小嶋から深海棲館の話を聞いてから三日後の夜、御戻は吉原にいた。この国最大の遊郭を訪れたのは初めてだった。
 
自分はこんな所で、一体何をしているのだろう――吉原の通りを歩きながら、御戻はそう胸中で呟き、深く被った帽子を更に下げる。
 
通りは中々に人が多かった。皆、道の左右に並んだ張見世を冷やかしながら、ゆるりゆるりと歩いている。
張見世とは通りに面した部屋の事で、通りとの間は格子で仕切られている。そしてその中では遊女達が座し、自分を買ってくれる旦那を待っている。
客は通りから格子の向こうにいる女を吟味し、気に入れば店に入って褥を共にする。
省14
75: 榛名のために 2014/01/26(日)02:44 ID:K+oKoQmA(9/27) AAS
「いらっしゃいませ」

店に入ると、見世番の男に声を掛けられた。

「御履き物をお預かりします」

そう言われたので、靴を脱いで御戻は店に上がる。男に促されて進み、奥の部屋に入る。
入った部屋は、舶来物の高級そうな調度品が設えてあった。他に客と思しき者はいない。御戻はソファに腰を降ろす。

「しばらくお待ち下さい」
省32
76: 榛名のために 2014/01/26(日)02:47 ID:K+oKoQmA(10/27) AAS
話を聞き終えた鷹野は、値踏みするかのように御戻を見た。何やら思案しているらしく、顎をしきりにいじっている。

「旦那も変わったお人ですね」
 
しばらくすると、苦笑しながら鷹野は言った。

「まあ、こちらとしても、せっかく来ていただいた方を無碍に帰すのは心苦しい。
例えそれが、面倒事になるかも知れない海軍の軍人さんでも、ね。
ただ、やはり決まりは決まりだ。娘達に相手をさせる事は出来ませんし、
相手をする以外での面会は店の規則で禁じられています。ですが……」

鷹野の目が、少しだけ嗜虐的になったように見えたのは、御戻の気のせいだろうか。

「手がない訳じゃあない。但し、料金はきっちりと頂きますが」
省24
77: 榛名のために 2014/01/26(日)02:48 ID:K+oKoQmA(11/27) AAS
そこに広がっていたのは、外の風景などではなく、隣の部屋の様子だった。
部屋の中央にはベッドが置かれ、その上に裸の男と、見覚えのある服を着た娘がいた。
神社の巫女のような上着。フリルのついた丈の短いスカート。膝上まである黒く長い靴下――金剛型の艦を駆る娘の制服と瓜二つだった。

「驚かれましたか? この窓は舶来物の特殊な窓でね。こちら側から向こうは見えるが、向こう側からは鏡になっていてこちらは見えないんです」
 
鷹野がそんな説明をするが、御戻の耳には届いていなかった。
   
裸の男は、こちら側に向けて足を拡げ、横になっている。制服を着た娘は、拡げた男の足の間に入るようにして、四つん這いになっていた。
お尻をこちらへ向けているので、娘の顔は御戻達からは見えない。
 
省17
78
(3): 榛名のために 2014/01/26(日)02:51 ID:K+oKoQmA(12/27) AAS
以上で前半終了です。長いので、後半は明日投下させていただきます。失礼しました。
110: 榛名のために 2014/01/26(日)21:46 ID:K+oKoQmA(13/27) AAS
「榛名のために」後半の投下をさせていただきます。
111: 榛名のために 2014/01/26(日)21:47 ID:K+oKoQmA(14/27) AAS
御戻が、あっと小さく声を上げたのとほぼ同時に、

「提督の主砲、とっても大きいデース」

と言う娘の声が聞こえてきた。

「あら残念。金剛でしたね」

鷹野がそう言ってニヤニヤする。
御戻は、大きく息をついた。窓の向こうにいる娘は榛名ではなかった。とりあえず御戻は胸を撫で下ろした。
省29
112: 榛名のために 2014/01/26(日)21:49 ID:K+oKoQmA(15/27) AAS
「あんたら提督が、無能なせいだろうが」

鷹野が御戻を睨み付ける。

「娘達から色々な提督がいると聞きましたぜ?
ろくに補給もさせずに延々とタンカー護衛任務を押し付ける提督。
艦が轟沈寸前なのに、ドックにも入れてやらず連続で戦闘を強いる提督。
気に入らない艦娘が配属されると、問答無用で艦を解体して、
鎮守府には轟沈しましたと虚偽の報告をする提督――人間の屑の見本市か何かですか? 海軍って所は。
そんな事をしていたら、轟沈したり修繕不能になったりするに決まっているだろうが。
提督ってのは、艦娘達に対してどんな扱いをしても許されるのか?」
「そんなことは……」
省20
113: 榛名のために 2014/01/26(日)21:50 ID:K+oKoQmA(16/27) AAS
「Oh……提督ぅ、そこは駄目デース」

自分が呼ばれたような気になって、御戻は思わず窓の方に目を向けた。
男が金剛の腋を舐めているのが見えた。
金剛型制服の上着は、通気性と動きやすさを確保するため、脇下に大きなスリットが入っている。
その無防備な腋へ、樹液にたかる甲虫のように男が取りついていた。

「こ、金剛ちゃんの腋、硝煙の匂いがするね」
「ア〜ンビリーバボー! しっかり洗ったのに。金剛チョ〜恥ずかしいデース」
「HAHAHA。イッツ・メリケン・ジョーク。ウィットに富んだ軽いジョークさ。大丈夫、硝煙の匂いなんてしないよ。
金剛ちゃんの腋、とってもいい匂いだよ。桃の香りみたいだよ。んん〜たまらん」

男が舐める速度を上げると、金剛の頬が桜色に染まってゆく。
省24
114: 榛名のために 2014/01/26(日)21:52 ID:K+oKoQmA(17/27) AAS
金剛が自分の秘所に男根をあてがい、ゆっくりと腰を沈めてゆく。スカートをたくし上げているので、
金剛が男をのみ込んでゆく様がはっきりと見て取れた。窓越しに見える金剛のそこは、水音が聞こえてきそうな程に潤んでいた。

「ああ……」

目を閉じ、軽く眉根を寄せ、金剛が感じ入るような声を出す。しっかりと男根を根本まで咥え込むと、再び腰を浮かす。
そして、抜けない程度の所まで来ると、再び腰を沈める。
見てはいけない――頭では分かっていたが、御戻は視線を反らす事が出来なかった。
 
金剛の腰の動きが、徐々に速くなる。擦れ合う秘所と男根が、粘着質な、ひどくはしたない音を紡ぎ出し、そこへ金剛の嬌声が重なる。

「ああ……! 提督、提督っ……」
「おお……金剛ちゃんの艦隊運動すごすぎぃ! ごめん、もう無理っ。果てるっ……!」
省12
115: 榛名のために 2014/01/26(日)21:53 ID:K+oKoQmA(18/27) AAS
4
二日経っても、御戻の頭の中には、金剛の痴態が色鮮やかに残っていた。
そのせいで、書類の処理がまた滞ってしまった。一日中机に噛り付いていたが、
仕事に集中しようとすると、深海棲館での金剛が浮かんできてしまってまったく進まなかった。

額に浮かぶ珠のような汗。
桜色に染まった頬。
男を貪欲に飲み込んでいた秘所。
終わった後の、男女液を舐めていた淫蕩な目つき――と、そこまで思い起こして、御戻は自分の頬を平手で張った。

何を考えている。金剛のしどけない姿を思い出している場合か。
大体、榛名の事を確認しにいった筈なのに、お前は何をやっているんだ――そう、胸中で自分を叱り付ける。
省28
116: 榛名のために 2014/01/26(日)21:54 ID:K+oKoQmA(19/27) AAS
「もしもし」
「旦那。鷹野です」
「ああ……先日はどうも」
「いえいえ。こちらこそ。その節は大変な失礼をいたしました」

電話の向こうの鷹野が慇懃に言う。謝りながらもニヤニヤしているに違いない、と御戻は思った。

「で、用件は?」

用件など分かっている。心臓はかなりの速さで鼓動している。だが、平静を装って御戻はそう切り出した。

「はは、そう来ますか。もしかして、どなたか周囲にいらっしゃる?」
「いや。そうではないが」
「じゃあ、虚勢ってやつですかね……まあ、どうでもいいですが。今日『確認』出来ますよ?」 
省27
117: 榛名のために 2014/01/26(日)21:56 ID:K+oKoQmA(20/27) AAS
「まだお客様が入室してないんですよ。で、どうです旦那? ご確認の程は」

鷹野の言葉には応じず、御戻は窓の向こうにいる娘を食い入るように見ていた。つややかな長い黒髪に、愛らしい顔立ち。
その髪に、頬に、唇に数え切れない程触れた。だから、見間違えるはずなどない。

榛名――だ。この娘は、自分の愛しい榛名本人だ。やはり、鷹野が言っていた事は本当だったのだ……。

「ご確認出来たようですね……ああ、お客様が入室されましたよ?」

鷹野がそう言い、促されるようにして御戻は隣の部屋のドアへ目を向けた。
 
「な……!?」
省22
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