【フェアリーテイル】真島ヒロ総合2【RAVE】 (94レス)
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13: 2013/11/11(月)00:29 ID:e7iDUpMb(5/6) AAS
アツモリマンと別れ、俺達もアジトに戻ろうとした時だった。
「真冬さん。」
呼び止められて振り向くと、目を逸らしたヒカリちゃんが時たまチラリとこちらを見ながら話し続ける。
「さっきは‥ありがとうございました。」
「気にすんなって!お礼ならコブちゃんに言った方がいいんじゃない?」
「違うの。可愛いって‥言ってくれたこと‥」
「ぐもっ‥」
そんなこと言われたら‥さ、さっきの緊張が甦って‥
「可愛いって言われたことなんて無かったから、私、すごく、嬉しかった。」
「ヒ、ヒ…ヒカ…へぶっ!」
「真冬さん!」
背中を強く叩かれ、ヒカリちゃんに心配をかけながら俺は振り返った。
「「ボス!」」
そこには俺達のボスがいた。
いつの間にか、ずいぶん前を歩いていたコブちゃんも戻って来ている。
「今日のことはご苦労だったな。」ビシィ!
クビを免れ、謹慎中だったこの元ヒーローは何事もかっこつけずにはいられないようだ。
「本日の出来事は秘密裏に処理された。通常ならランクダウンは免れない戦いだったがな。」プリンッ
コブちゃんはすまなそうな顔をしているように見えて、見えないところでは俺たちに向けてピースサインをしている。
「それと、君たちもだ。カメラが無かったおかげで甘酸っぱい青春を見られずに済んだからな。」
ヒーローにスキャンダルは禁物だぞ。
いつの間にか半裸になっていたボスはひとこと言い残し、効果音と共に去っていった。
「なぁ、スキャンダルってなんのことだ?」
コブちゃんが顎をさすりながら呟いた。
「分かります?真冬さん。」
ヒカリちゃんがクスクス笑いながらこちらを向く。
「いやぁ。俺にもさっぱり。」
白白しく答えると、ヒカリちゃんはまた俺に笑いかける。
こんな顔もできるんだな。
そんなことを思いながら、アジトへ帰るためビークルに乗り込んだ。
おわり
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