[過去ログ] 実況パワフルプロ野球のSS Part14 (795レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
154: 小ネタ:男友沢、改心する? 2013/09/08(日)23:18 ID:01YOD/bf(2/4) AAS
――
夕飯は肉じゃがだった。味の方は文句無し。旦那は胃袋から支配するのだ、と橘は上機嫌に言っていた。
その後、朋恵のキラキラとした視線から一時退避するように自室へ。まぁ、橘も付いて来ているからあんまり意味は無いのだが。

「全く、事前に連絡くらい入れてくれよ……」
「だってびっくりさせたかったんだもーん……ていうか、綺麗な部屋よね。見直したわ。やけにパソコンがごついけど」

パソコンに触れられると一瞬ヒヤリとする。変に弄くったりはしていないようだが、アレがバレたら婚約破棄どころでは済まないかもしれない。

「……あ、そうだ」
「お?」

何かを思い出したらしい橘は、いつも付けている三日月型のペンダントを外すと、それを目の前に突きだした。

「……何?」
「これ、あんたにあげる」
「あげるって……大事なものなんだろ?いつも付けてるし」
「いや、その……えぇと……」
「?」

もごもごと、何か言い辛そうな様子だ。

「……決めてたから」
「決めてた?」
「……私に、大切な人が出来たら、これをあげる、って」
「……」
「渡すのが今になっちゃったのは、その……ちょっと、色々タイミング逃してたって言うか、何か、改まると、恥ずかしくってさ?言い出しづらくて……わ?!」
「あーもうかわいいなお前は!」
「きもっ?!きーもーいー!」
「ならもっと強く拒否してみやがれ」
「ぬぬ……そう出来ないの知ってて言ってる癖に」
「分かってるじゃないか」

目一杯抱きしめてから、少し離れて、手渡されたペンダントを付ける。

「……似合うか?」
「案外様になってるわよ」
「……うん、よし。次から試合に持っていくわ」
「当然。私だと思って大切にしなさいよね」

満面の笑みを浮かべた橘の顔が近付く。自然と俺も――

「お兄ちゃん、みずきさん、お風呂沸いた――」

「「……」」

「……ご、ごめんなさいっ?!」
「ま、待て!?朋恵、違うんだ、これは」
「そ、そうそう!埃がね?!埃がね!?」

何はともあれ、当分の間、色々と賑やかな毎日が過ごせそうである。
1-
あと 641 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.010s