[過去ログ] 【朝ドラ】梅ちゃん先生でエロパロ (677レス)
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344: 確かめあう夜3 2012/09/13(木)02:58 ID:Ot1lm7hO(4/4) AAS
事が終わっても二人は離れず、そのままの姿で抱き合っていた。
やがて梅子が大きく鼻で息を吸い込むと、信郎の背中に回した手を更にきつく結んだ。
「どうした?」
そんな風に話しかける信郎の声は、いつでも優しいのに――。
「言ったら笑うわ」
信郎の胸に顔を埋めて動かない梅子を抱きしめたまま、信郎は一つ深呼吸をして話しだした。
「俺は、また梅子に謝らなきゃならない事がある」
え、といって恐る恐る顔を覗きこんできた梅子に、安心させるような笑顔で応えると信郎は話を続ける。
「ほら、結婚しようって話した時にも言ったろ? 梅子は周りの皆が大切で、俺もその中の一人なんじゃないかって思えるって」
信郎の声はとても穏やかだったが、梅子は不安の拭いきれないきれない様子で、信郎の目をジッと見つめていた。
「さいきん俺も太郎も梅子に置いてきぼりにされてる、なんて思ってたけど、本当は俺の方が梅子のことを置いてきぼりにしてたんじゃ
 ないかって思ったんだ」
大粒の涙が溢れてきた梅子の顔を、信郎はそっと抱き寄せる。
「ごめんな、梅子」
抱きしめた梅子の小さな肩が震えている。信郎は梅子を包み込むように抱いて頭に顔を埋めると、低く落ち着いた声で言う。
「……俺は、いつでも梅子が一番だからよ」
すると梅子は大きく息をついてから慌てて目の端を拭い、信郎の方を見て笑った。
「ばーかっ」
目と目を合わせて吹きだした後、この、と言って信郎に強く抱きとめられる。
「私もよ……」
梅子がそう言うと二人は飽きるまで口付けを交わし、心から互いの存在の大きさを確かめあっていたのだった。

――終――
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