[過去ログ] 【神坂一作品】スレイヤーズ他 第12話 (1002レス)
前次1-
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) レス栞 あぼーん

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
621: フィルシル 美女と『おうぢさま』5 2014/04/25(金)22:27 ID:EPrX0vlV(1/9) AAS
不敬だ失礼だと考えている余裕など全く無い彼女の様子をリナ辺りが目にすれば、以前彼女が恋い焦がれていた男性であるガウリイを思い行動する姿と重なって見えたであろう。
清純で大人しいのが魅力と言えるシルフィールであったが、彼女は神官や巫女という職業にありながら想った相手のためだと考えれば
黒魔法最強のドラグ・スレイブ(竜破斬)さえ修行して身に付けてしまう非常識さを発揮する事とてある。
そんな普段は常識人、今は非常識人となっているシルフィールに詰め寄られたクリストファ王子とクロフェル候は――

「シ、シルフィール様…、それは、その非常に説明しづらいと申し上げますか……、困りましたな…、」
「あ、義姉上、とにかく落ち着き下さいっ、これには深いわけがありまして義姉上にお話しするのは躊躇われると申しますか…、」
「どうしてです! 殿下にもしもの事が有ればわたくしっ…! わたくしはっ!」

たじろぎ目を逸らし、困り果てながらも彼女の気迫に負けて事の真相を話してしまう。
以前はシルフィールへの敬称が『殿』であったクロフェル候が、此処最近は『様』と呼んでいる処にセイルーン王宮内部でシルフィールがフィリオネルに取って何なのかという事に対する一種の答えとなっているのだが
自分が周りからどういう扱いを受けているのか全くと言って良いほど分からないシルフィールは『様付けをやめてください!』といつもなら注意する処、今日はそれどころではないと彼の胸ぐらを掴まん勢いだ。
省16
622: フィルシル 美女と『おうぢさま』5 2014/04/25(金)22:31 ID:EPrX0vlV(2/9) AAS
「そ、そん、な、」

絶句するシルフィール。無理もない。そんな状態に置かれているなど想像も出来なかったのだから。
そして、何より気になってしまったのはフィリオネルが女性と交わったのかという部分。

「それが、殿下は御自身の事情で第三者の女性をお抱きにはなれないと」

『殿下が抱かれる可能性がお有りな女性はシルフィール様ただお一人であろう』これを口にしなかったクロフェル候だが
そんな事を聞かされずともシルフィールはほっとする。不思議なことに交わらなければならない状況下において彼が誰とも交わっていないと聞いて安堵してしまうのだ。
それではダメだと分っていても、どうしてもフィリオネルが誰かと抱き合っていると想像すると嫌な気分になる。
だが現実に彼は誰も抱いていない。彼が女性を抱いたのはもうずっと昔に死に別れとなったお妃様以外に居ない。

(……何か……嫌です)
省5
623: フィルシル 美女と『おうぢさま』5 2014/04/25(金)22:32 ID:EPrX0vlV(3/9) AAS


とにかく安静に寝ているしかない。寝ていて治癒力が高まれば気合いで吹き飛ばしてやろう。
そう考えていたフィリオネルは暗幕で閉ざされた光のない自室で目を瞑っていた。

(ん? 誰か入ってきおったのか?)

ふと気配を感じた。静かに締まる扉の音と誰かが近付いてくる様子。
真っ暗闇である為誰かは不明であったが、殺気も感じぬとあらば水を変えに来たメイドか様子を伺いに来た侍従か。

「すまぬな、わし個人の事におぬし等の手を煩わせて」
省16
624: フィルシル 美女と『おうぢさま』5 2014/04/25(金)22:33 ID:EPrX0vlV(4/9) AAS
眉が隠れるくらいで切り揃えられた前髪に、膝裏まで届く長い黒髪。
大抵の男なら一瞬で恋をしてしまうであろう程に整った容姿を持つ二十歳くらいの女性。
間違いなくシルフィールである。
唯、いつもと違うのは首から下。

「ぬおおおおっ!? シルフィール殿っ! おぬしなにをっ!」

いつも着ている薄紫色の法衣と深緑のマントが無い。あるにはあったがそれは彼女の足下に脱ぎ捨てられており衣服の役目を果たしては居ない。
脱ぎ捨てられた衣服の代わりに彼の目の前にあったのは、薄いピンク色の乳輪と乳首を持つ豊かに実った二つの大きな果実。
なだらかな腹部に細く括れた腰部。すらりと伸びた手足。それら総てが外気の元に曝され燭台の蝋燭に照らされている。
美の女神すら裸足で逃げ出してしまいそうな程に美しいシルフィールの生まれたままの姿。

羞恥に紅く染まった頬には淑女らしい彼女の恥じらいを見て取れたが、それならば何故裸なのかと問い質したくなる。
省20
625: フィルシル 美女と『おうぢさま』5 2014/04/25(金)22:33 ID:EPrX0vlV(5/9) AAS
「それにこのままではセイルーンの皆さんが悲しみます。殿下の笑顔、殿下の明るい声、聞きたいと思っておられる方は殿下御自身が想像なさって居られるよりも多いのですから」

わたくしもその一人です。そう笑顔で告げたシルフィールにフィリオネルは掛けていた布団を大きく剥がし、ベッドを開けた。
それが意味するのは一つだけ。彼は自分の言葉を、自分との性交を受け入れてくれたのだ。

(殿下……)

脇に立っていたシルフィールは楚々とした仕草でベッドへ上がり、つい先程まで彼が身体を横たえていた場所で仰向けとなる。
まだ少し彼の匂いと温もりが残っている。しかし、今度はその温もりを己の身を持って受け止めるのだ。シルフィールはそれを思うと胸の奥が熱くなってくる。

(女であるわたくしが…男である殿下を受け止める)
省12
626: フィルシル 美女と『おうぢさま』5 2014/04/25(金)22:34 ID:EPrX0vlV(6/9) AAS
「おぬしの大切な物を奪うと同義であるが故、早々に交わらぬと決意が鈍ってしまうやも知れぬ」

それでも決意が鈍りそうになる。こんな華奢な中年男である自分がシルフィールのような若く美しい女性を本当に抱いても良いのだろうかと。
つまり、前戯等の準備や愛撫をしている余裕はない。
一度決意が鈍ってしまえばもう抱けない事は必定。勢いのままに抱かなければならないのだ。

「それでも、わしと交わってくれるか?」

シルフィールの翠色の澄んだ瞳を見つめて優しく語りかける。
瞬きをせず彼を見つめていた瞳をふっと閉じると、彼女はこくりと小さく頷いた。

「うむ…」
省18
627: フィルシル 美女と『おうぢさま』5 2014/04/25(金)22:35 ID:EPrX0vlV(7/9) AAS
ずぷぅぅ
「んっああ…!」

入り込んだのはまず亀頭先端部からエラの下まで。
愛液の湧出で少しだけ開いていた膣口が大きく広げられる感触にシルフィールの背中が浮いた。
やはり痛みはある。元よりサイズが大きい立派な男根を穢れの知らない清らかな膣に前戯も無しで挿れるのだから当たり前だ。
だがフィリオネルは彼女の膝を抱えたまま止まることなく腰を押し出し男根を埋め込んでいく。

ずぶぅぅぅ
「はあッ! うっ…ううっ!」

閉じていた膣道が進み来る硬い肉に犯されぱっくり割れていく。
大海を割るように左右に押し広げられ熱い肉が侵入してくる。
省14
631: フィルシル 美女と『おうぢさま』5 2014/04/25(金)22:42 ID:EPrX0vlV(8/9) AAS


「わしの為にとせんでも良い交わりをよう頑張ってくれたなシルフィール殿……なんと言って詫びればよいか」

三日三晩、七二時間もの長時間に渡ってひたすら交わり続けたシルフィールとフィリオネルは、腕の中でぐったりしている彼女の髪を指で梳きほつれを直していた。
指に絡まり擦り抜けていく髪の毛は水分を多量に含んでいる。それは彼女と、そして彼の発汗量を物語っている。
七二時間もの間性交をしていたのだから当然と言えば当然であり、頑強な身体を持つ彼とは違ってシルフィールは途中何度も気を失う程に体力を消耗していた。
無論、合間合間に10分〜20分の休憩を挟みリカバリィを掛けながら行っていたが、それでもこれだけの長時間交わっていたのだから魔法の腕はずば抜けていても体力の方はそんなに無いシルフィールには大変であった。
だが、そんな彼女の健気な献身のお陰でフィリオネルに掛けられていた呪いは解けたのだ。
猛り通しであった男根が今は萎んでいるのが何よりの証明である。

「はァっ…、はァ…っ、いいえ、……わたくしは、殿下の呪いが…、解けさえすれば…、」
「うむ。お陰で呪いも解けたようだわい。………礼を言う」
省19
632: フィルシル 美女と『おうぢさま』5 2014/04/25(金)22:45 ID:EPrX0vlV(9/9) AAS


翌日、薄紫の法衣と深緑のマントといういつもの服装に着替えたシルフィールは、付き添ってくれたフィリオネルと二人で叔父グレイに四日間も城に泊まっていた経緯を話した。
理由を聞いたグレイは突然の事に放心状態。つまり三日三晩呪いを解く為に行った行為を責任感の強いフィリオネルが包み隠さず話したのだ。

「グレイ…?」
「はっ!? い、いえ申し訳御座いません、少し気が動転してしまいまして、」
「すまぬな。大切な姪御殿を…」
「い、いいえ、シルフィールが自主的に行ったのなら私は何も。それに神官・巫女として呪いに苦しむ方を救うのは寧ろ正しい行いです。まして、それが殿下のようなお立場の方なれば」
「そう言ってくれると助かる」

再度深々と頭を下げた彼はこの四日間で溜まってしまった仕事を捌かねばならないと思い立ち上がる。
しかし、その彼の服の裾をぐっと掴む者が居た。
省11
前次1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 2.322s*