[過去ログ] 怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 (965レス)
上下前次1-新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
248: AM 2017/11/03(金)11:16 ID:hgX6G2js(2/8) AAS
では予告通り数分後に投下開始します
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第八話」となります
注意:本作品には終盤まで本番エロ描写がありません。ガチエロ期待の方はごめんなさい。
249: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/03(金)11:21 ID:hgX6G2js(3/8) AAS
「警部、例のホテル婦女監禁事件の資料ですが……」
「向こうのデスクの上においてある。ったく、いくら人手が足りないからって管轄外の仕事を回すんじゃない!」
アクアメロディと火野の対決から三日後、警察署の一室で怒鳴り声が響く。
グリグリと忌々しそうに灰皿へ煙草を押し付ける上司、小銭の姿に苦笑。
だがそれも無理はないか、と小銭の直属の部下にして怪盗捕縛チームの副隊長である二階堂は嘆息した。
「俺らは怪盗専門なんだよ! 放火魔や婦女の拉致監禁は別の課の仕事だろうが!」
「まあ、あっちは最有力容疑者である火野が消えて手詰まりらしいですからね。猫の手も借りたいんでしょう」
「チッ……」
「それに警部は先月有名な怪盗ルヤン二世、その前は美女怪盗団キャッツイヤーを捕縛したじゃないですか。頼られているんですよ」
「……肝心の怪盗は捕まえられないままの俺をか?」
省24
250: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/03(金)11:25 ID:hgX6G2js(4/8) AAS
「あ、明日の晩の二十二時。黒巣黄吉邸に参上、と」
その言葉を聞いた瞬間、先程まで不機嫌そうだった小銭の表情が見る見るうちに歓喜に染まっていく。
差し出された予告状にはかの怪盗の予告状の証である「♪」マークが記入されている。
間違いなく、これは怪盗アクアメロディの予告状だった。
「……やっと、やっと動き出し始めやがったか! オウチッ!」
「だから興奮しないで下さいってば。まあ気持ちはわかりますが……」
「ええいうるさい! 俺はとにかく詳しい情報をもらいに行ってくる、後は頼んだぞ!」
よたよたとふらつきながらも退室していく上司を見送りつつ、二階堂は溜息をつく。
こうなったら誰にもあの人は止められない、
それを一番知っているだけに、二階堂はこれからの苦労を考え憂鬱な気分になる。
省21
251: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/03(金)11:29 ID:hgX6G2js(5/8) AAS
怪盗少女の予告状が方々に出回った次の日の夜。
満月に照らされた闇夜の中、黒巣邸には多数の人間が詰め掛けていた。
黒巣邸は敷地が広い割に邸宅がそれほど大きくないため庭が広大であり、また外観を崩すと塀を設置していない。
そんな黒巣邸を常日頃守っているのは邸宅の主人である黒巣黄吉が雇った警備員達だ。
しかし、今日に限っては数々の泥棒や企業スパイを撃退してきた彼らの姿は庭に見えない。
本来彼らがいるはずの場所には、アクアメロディを捕まえるべく派遣されてきた警官がひしめいている。
その外側―――黒巣邸の外周部には押し寄せたマスコミが撮影機器を構え、今か今かとその時を待っていた。
「ったく、予想はしていたが……なんだこれは。まるで祭のような騒ぎじゃないか」
「何せ久しぶりのシティのアイドルの登場ですからね。やはり皆注目しているのでしょう……と」
ギロリ、と不謹慎な軽口に反応して睨み付けてくる上司に口を噤みつつ、二階堂はやれやれと溜息をつく。
省21
252: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/03(金)11:35 ID:hgX6G2js(6/8) AAS
「いや、ヤツは来る」
一方、本物のアクアメロディがやってくると信じて疑わないのは小銭だった。
根拠は「勘」の一言だが、事犯罪関連で彼の勘が外れることは滅多にない。
それをよく知っている二階堂は抜けかけていた気合を入れ直し、間貫は喜びを露にする。
「オイ間貫。相手は犯罪者なんだぞ、そんなにあからさまな顔をしてどうする」
「だって二階堂さん! アクアメロディですよ!? 俺が大ファンなのは知っているでしょう!?」
「警察が犯罪者である怪盗の大ファンと公言するんじゃない……」
喜色を浮かべながらはしゃぐ間貫に対し、呆れの溜息をつく二階堂。
だが、彼ほどあからさまな態度を見せていないというだけで、怪盗対策班の大半はかの美少女怪盗に好意を抱いている。
というか、ファンでないのは自分と上司の小銭くらいかもしれない。
省21
253: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/03(金)11:38 ID:hgX6G2js(7/8) AAS
「くすくす、その必要はないわよ刑事さん」
『―――ッ!?』
イザ突入! と意気盛んだった小銭も、驚愕の声を挙げていた間貫も、溜息を吐いていた二階堂も。
そして、その周囲にいた警官やマスコミたちも頭上からその声が聞こえた瞬間、思わず息を止めてしまう。
黒巣邸の分厚い壁の一角。気がつけばその頂上に細身で、しかしメリハリのある女性のシルエットが出現していた。
まさかあれは―――!!
その場にいた誰もが同じ台詞を胸の内で浮かべた刹那、雲間から月明かりが差し込む。
そして照らし出されたのは半年前から姿を見せなくなった美少女義賊怪盗、アクアメロディその人だった。
「警察の皆さん、お久しぶり! そしてマスコミの皆さんははじめまして。アクアメロディ、参上!」
「こ―――『ウワワアアアァァァッ!!』ってうるさいわお前ら!」
省22
254: AM 2017/11/03(金)13:00 ID:hgX6G2js(8/8) AAS
連投制限に引っかかった模様、なので続きはまた後日
255: 2017/11/04(土)00:56 ID:E0q1wP4+(1) AAS
激しく乙です。支援したかった…
期待して待ってます
256: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/04(土)11:45 ID:83hE9DSs(1/5) AAS
アクアメロディの全貌が目視でハッキリと確認できるようになり、マスコミは感嘆の声を吐く。
小銭たち警察や被害者といったごく一部の者以外はシルエットが精々だった美少女怪盗が目の前にいる。
そのスクープ間違いなしの状況を見逃す者はいなかった。
慌てて彼らはカメラを構えると、シティのアイドルの姿を収めんと夢中でシャッターを切りまくる。
「こらっ! 撮影は許可を取ってからじゃないとダメよ!」
メッ! とウインクをするように片目を瞑って注意するアクアメロディだが、シャッター音は当然鳴りやまない。
むしろ、いい絵いただきましたとばかりに更に撮影の波が大きくなっていく。
これには流石の怪盗少女も困惑したのか、少し口元を引きつらせ、軽い怒気を見せる。
「も、もう……言うことを聞かない人たちには、こうよっ!」
流石にここまで注目を集めるのは予想外だったのか、仮面の下の素顔を照れの朱に染める怪盗少女。
省17
257: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/04(土)11:50 ID:83hE9DSs(2/5) AAS
「お、落ち着きなさい! 大丈夫だ! 危険はない!」
一方、突然の場の混乱に焦ったのは小銭たち警察だ。
彼らはアクアメロディが対人において無用な被害を出さないことを知っているため動揺はしていなかったが
マスコミがこうも簡単に恐慌状態に陥るとは予想しきれていなかったのである。
しかも、元々小銭たちのほうが数が少ない以上、押し合いへし合い状態の彼らを沈静化させるのは至難の業。
そして当然、百戦錬磨の怪盗少女はその隙を逃さない。
「チャンスねっ」
「あ―――し、しまった!」
混乱するマスコミたちに小銭たちが完全に気を取られた瞬間、美少女怪盗は壁から身を投げ出していた。
本来ならば警官たちが構えたサーチライトがそれを追うのだが、光の直線はその場からピクリとも動かない。
省21
258: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/04(土)12:01 ID:83hE9DSs(3/5) AAS
『怪盗アクアメロディ、半年ぶりに華麗に復活!』
次の日の昼。サクリファイスシティ警察署にて。
シティで一番有名な美少女の復活と、警察の敗北はマスコミに大々的に報じられていた。
どの新聞も、一面をデカデカと飾っているのは遂に光の下に姿を現したアクアメロディの全身像である。
半年前までは知名度こそあれど、実像がほとんど不明だった美少女怪盗のビジュアル初お披露目とあって
サクリファイスシティで発売された新聞の売れ行きは過去類を見ないものとなっていた。
「扱いが小さいって言うか、完全に引き立て役ですね、俺たち……」
「言うな、ヤツを取り逃がしたのは事実だ」
ムスッとした顔を隠そうともせずにお茶を飲む小銭に、二階堂は苦笑するほかない。
新聞のみならず、朝のニュース番組も復活したアクアメロディの話題一色だった。
省5
259: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/04(土)12:03 ID:83hE9DSs(4/5) AAS
(ヤツの復活はいい。しかし、同時に気になる点もいくつかある……)
予告状に獲物が記載されていなかったこと、マスコミにも情報を流したこと。
そして、何よりも昨夜の逃走劇の際、バラまかれたメモリーカードの存在。
その中に保存されていたのは、今回盗みの被害にあった黒巣黄吉の脱税の証拠や不正献金についてだった。
これが動かぬ証拠となり、彼は盗みを働かれた上逮捕までされるという二重苦を受ける羽目になっている。
元々半年前までも評判の悪い富豪ばかりを相手にしていただけに、アクアメロディを義賊視する者は多かったが
今回の件で悪を懲らしめる美少女ヒロインとしての評判はより一層上がったといえた。
(だが、ヤツは元々宝石専門の怪盗だったはず。一応宝石も盗まれてはいたようだが……)
今回黒巣邸から盗まれてた宝石はエレメントジュエルとはまったく関係がないものだった。
それはまるで、宝石もとりあえず盗んでおきましたとばかりのおざなりさで。
省3
260: AM 2017/11/04(土)12:06 ID:83hE9DSs(5/5) AAS
以上で投下終了となります。復活一回目の内容が復活話でエロ要素なしと肩透かしで申し訳ない
続きはできるだけ近いうちに投下予定なのでまたよろしくお願いします
……しかしスレに人が残っていてよかった、マジで
にしてもあと一レスというところで再び連投規制に…
半分ずつに分割したら投下できたけど、今後も一話で6〜10レスくらいを考えているのでそのたびに引っかかるのかなぁ
261: 2017/11/06(月)21:44 ID:BDShlbAr(1) AAS
乙です。規制キツいですね…
エロが待ち遠しい…。次回、期待して待ってます
262: AM 2017/11/10(金)11:01 ID:5lcpOkQV(1/13) AAS
昼過ぎくらいから投下開始します
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第九話」となります
なお、また規制に引っかかったら明日に繰り越すことになると思われ
263: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/10(金)12:06 ID:5lcpOkQV(2/13) AAS
「昨日で四件目! 一ヶ月の間にこの数ってことはもう完全復活って言っていいんじゃない?」
「確かにな。俺前から彼女のファンだったからすげー嬉しい!」
「前から〜? そんなこと言って、本当は外見が判明してからのにわかなんじゃないの〜?」
「ちっ、ちげーよ! 俺はそんなミーハーな気持ちじゃなくてだな……!」
「はいはい、まあ無理もないけどね。まさかここまでの美人だったとはあたしも思ってなかったし」
サクリファイスシティ中央区に建てられた男女共学高校のとある教室の一角。
そこでは、授業前の自由時間を利用し、朝の新聞とニュースについて語り合う少年少女の集団がいた。
内容は勿論、ここ一ヶ月の間お茶の間の話題を独占している存在、怪盗アクアメロディについて。
半年前までも悪徳富豪に痛い目を合わせる義賊として名高かった彼女だが、一か月前の復活劇を切欠に
メディアで公式にビジュアルが解禁されてからは人気に火がつく一方であった。
省22
264: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/10(金)12:11 ID:5lcpOkQV(3/13) AAS
「おお、こ、これは……!」
「素晴らしい! 素晴らしいですぞ!」
「やはりアクアメロディはエロ可愛いですな!」
(……えっ?)
教室の隅からそんな聞き捨てならぬ台詞が聞こえてきたのは、話題が一段落してからだった。
気づかれぬようさりげなく視線を向けた先では、いわゆるオタクグループが集まって盛り上がっている。
彼らは一冊の雑誌を囲んで、先程の自分たちと同じくアクアメロディについて会話を繰り広げているようだが
エロ可愛い、などという台詞が出てくるあたり、どうにも方向性が異なっている様子。
話題の張本人としてはどんな会話をしているのか気になってしまい、美音は思わず聞き耳を立ててしまう。
「むう……この見えそうで見えないアングルは正に匠の技」
省21
265: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/10(金)12:16 ID:5lcpOkQV(4/13) AAS
(なっ、なんなのこの写真!?)
画面に映っていたのは、アクアメロディに扮した自分の姿だった。問題なのはそのポーズとアングル。
警官の波を飛び越えながら空中で一回転している最中を撮影されたのだろう。
宙で膝を抱えて丸まっているシーンが掲載されているのだが、そのアングルがかなり際どいのだ。
恐らくは高層部から望遠レンズで捉えたのだろうが、ちょうどお尻が真上に来た瞬間が切り取られており
当然、黒のニーソックスと真っ白な太ももの対照的な競演が眩しい魅惑の両脚が強調されてしまっている。
更にはミニスカートもかなり危険な領域まで捲れ上がっており、かろうじて中身こそ見えてはいないものの
激しい動きによる下着の食い込みのせいで少しはみ出てしまったお尻の一部がチラリと顔を覗かせていた。
(こ、こんな写真が撮られていたなんて……!)
新聞やニュースは公共の情報発信源ということもあり、基本的に健全な画像ばかりだった。
省22
266: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/10(金)12:22 ID:5lcpOkQV(5/13) AAS
(許せない……! 誰がこんな写真をっ)
オタクな少年たちを責めるわけにはいかない以上、少女の羞恥による怒りは撮影者へと向けられる。
そんな美音の怒りが天に伝わったのか、タイミングよく少年たちは件の人物への言及をはじめた。
『しかし相変わらず撮馬久留夫は攻めた写真ばかりを撮りますなあ』
『ああ、この人相手が政治家だろうが芸能人だろうがとにかく下ネタしかゲットしないもんな』
『この前はあのロリ系アイドルのパンチラ写真を掲載してたからなぁ』
『あれだろ、桃木―――『それ以上いけない』すまん』
『にしても撮馬久留夫はエロってもんをわかってるよな。これとか、発想が尋常じゃないぜ』
『アクアメロディのおっぱいが弾む瞬間を連写で捉え、並べて掲載だもんな』
感心したような少年たちの視線には、深青色の上着に包まれた胸のアップが映っている。
省20
267: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/10(金)12:28 ID:5lcpOkQV(6/13) AAS
際どいポーズや胸のアップの写真も十分に恥ずかしかったが、下着までとなるとその羞恥は段違いだった。
学年一とも噂されている美少女の顔は見る見るうちに赤に染まり、その変化は首にまで届こうとしている。
いくらアクアメロディが盗みの時限定の仮の姿だとはいえ、身体は同一人物のもの。
ゆえに、美音にとって怪盗少女が恥ずかしい姿を晒すということは、自分が辱めを受けているも同然。
ましてや、仮面を被ることで気が強くなっている変装時と違い、今は素の状態なのだ。
恋愛経験すらない一人の純な処女には、少年たちの言動はあまりに酷な羞恥責めとなってしまっていた。
『む! 次のページはお尻のアップでござるか! この突き出すようなポーズがたまらんでござるな!』
『こっちは壁を乗り越えるところかな? ちょうど両腕で胸を寄せる感じになってて谷間が凄い!』
『おほっ! またパンチラショットがあったぜ! 今度は横側が見えてる!』
『絶対領域という聖域を越えてチラリと見えるパステルグリーンの横布……素晴らしい』
省7
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 698 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.022s