[過去ログ] 【量産機】新世紀エヴァンゲリオン【7号機】 (1001レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
240: 軍曹の思い出 2011/04/10(日)23:50 ID:/BJyogYK(1/6) AAS
どれだけ経過したかもわからない。
卑俗な唇と舌に我が身をただ賞翫されるままのアスカには永遠とも思える時間が過ぎる。
ハインツの唇が自分の胸から離れるのを、アスカは嫌悪の混じった目で見つめた。

「どいて!」

視線を合わせたまま、怯えもせずに言う。
まだ息が荒いハインツは従う様子はない。軽い酸欠なのだろう。

「ハァッ!…ハァッ!…ハァッ!…ハァッ!」

肩で息をするハインツの涎のアーチが震えながら、なごり惜しそうに口元と
アスカの胸を結んでいたが、重さで切れてアスカの腹に落ちる。
それを見たアスカの背中に、虫唾のような嫌悪感が冷たく走った。

「どいてって言ってるでしょ! この変態野郎ッ!」

ハインツを突き飛ばそうと、胸のど真ん中に渾身の力で掌底を見舞う。
鈍い音がしてハインツの上体がいくらか跳ねあがり、息が一瞬止まり、咳き込む。
それだけだった。
ベッドに押し倒された体勢から掌底に威力を載せるのは無理だし、
アスカとハインツでは体重、体格があまりに違いすぎる。

この瞬間、アスカは深刻さを本当の意味で理解した。
力ずくでこの男を叩きのめして脱出するのは自分には無理だと悟ったのである。
拳より威力がある蹴りなら、側頭部に叩き込んで失神させることができるだろう。
しかしその両脚は足枷に繋がれたままときている。蹴りどころか、走るのも無理。
絶望的だった。
1-
あと 761 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.008s