ベアルファレス・エロパロスレ Part3 (712レス)
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20: 2011/03/17(木)02:47 ID:1oFNoUPO(5/11) AAS
「いいじゃない、別に。あなたの変な趣味を知ったとしても、誰も気に留めたりしないわ。この町では」
 顔を赤く染め一人気が動転しているフィリアを余所に、イヴは淡々とした口調でそう話す。――教会の神父なんかがいい例よ、と一言つけたして。
 イヴの言葉に良い訳があるかと、フィリアは手足をバタバタとさせながら彼女に反発する。恥かしさで声も出せずに反発するフィリアを見て、イヴが静かに口を開く。
「――じゃあ、私と一つ賭けをしない?賭けの内容は簡単。神サマはオトコかオンナか……」
「〜〜っ!?」
 イヴの突拍子もない言葉に、元々ない言葉を更に失うフィリアだったがそんなフィリアの事など気にも留めず、イヴは続けて話し出す。
「あなたが勝ったら……そうね、昨夜あなたにした事を私にしてもいいわよ」
 イヴの言葉に調子を狂わされていたフィリアだが漸くフィリアの理解が追いついてきた。
 イヴの問いに、フィリアは暫しの間考えた――。
「で、どうするの? オトコかオンナか」
「女っ! 女しかないでしょ!」
「あらそう? じゃあ私はどっちでもないって方に賭けるわ」
 フィリアがイヴの問いに思考していると、待ち兼ねたイヴがそう言葉を掛ける。イヴの言葉に、フィリアは自信満々の笑みでそう答えると、続けてイヴがそう答えた。
 その答えにフィリアがずるいとイヴに言うが、誰もどっちかなんて言ってはいないとイヴに返される。
 フィリアは、また一杯食わされたとムッと頬を膨らませる。それを見てイヴはクスリと口元を緩ませ、からかい甲斐があると失笑される。
 ……どうやらイヴには一生口では勝てなさそうだ。
「じゃあさー、イヴが勝った時はどうすんのー?」
「私が勝ったら? ――私が勝ったら……」
 頬をムッと膨らませるフィリアをクスクスと可笑しげに笑うイヴを見て今度はフィリアがイヴに問い掛ける。
 自分が勝ったら……そう聞かれ、考える様に言葉を呟く――
       『――私が勝ったら……あなたの自由を一つだけ頂戴――』
 ――イヴは心の中でそう呟き、口に出さなかった。フィリアには、後でのお楽しみと言った様だ……。
 これより数年後、世にも愉快な二人の賞金稼ぎが誕生するのだがそれはまた……別の話――――

                              fin
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