冨樫義博総合エロパロスレ2 (254レス)
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4: 死々若丸×幻海@前426 2011/02/09(水)15:15 ID:c6MUyu9C(4/19) AAS
――深夜。

厳しい修行を終え、他の者は皆疲れて泥のように眠っている、
もうじき草木さえもが眠る丑三つ時に差しかかろうかという時刻。

反して、男の目は冴えていた。
誰よりも寝不足の筈であるのに。
誰よりも厳しい修行を強いられた筈であるのに。

寝不足の理由は、目の前にいる女の為に。
この上無く熱く、束の間の逢瀬に伴う甘い激しい快楽の為に。

だが、今男はその美しい女を目の前にして、手を触れる事を謀られる。
手を触れ難い雰囲気を、目の前の女は放っていた。

部屋に入るや、いつもに違わぬ香の匂い。
それもその筈、仕掛けたのは男自身である。
本来は年老いた女の身体を一時的に若返らせる為の、魔性を秘めたお香。
それはこの一週間程続いていた。
女も、それを甘受し、男を受け入れていたのだが、この日はいつもと違っていた。

香の匂いに混じって――芳しい酒の匂いが、部屋に霞んでいた。

「あんたは飲まないのかい?」

妖艶に微笑みながら、女は男にそう誘いかける。
女は盃に酒を注ぎ、それをぐい、と一気に飲み干す。
男が見る限りでも、これで五杯目。
男が部屋に訪れる前から、女は既に酒盛りを始めていたようなので、
実際どれだけの量を飲んでいたのかは定かではない。
一升瓶の酒が、半分近く減っているのは、以前に一度空けた事のある瓶の為か、
それとももしや今宵だけで空けたものであるのか、理解に苦しむものがあったが。
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