[過去ログ] 【みなみけ】桜場コハル Part 13【今日の5の2】 (715レス)
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(1): 2011/05/05(木)03:35 ID:p4BDd72V(1/9) AAS
藤岡×千秋が可愛すぎるので思わず書いた
後悔はしていない

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 南に、デートに誘われた。

 いや、デートと言っていいのかな。
 とにかく、映画に一緒に行こうと誘われた。

 金曜の放課後。
 南が、オレの席にやって来て言った。
「コレ新聞屋が持ってきたんだけどさー。試写会の券。
 ケイコもリコも都合悪いって言うし、藤岡ぁー、お前土曜ヒマか?」
省27
171: 2011/05/05(木)03:37 ID:p4BDd72V(2/9) AAS
 斜めに小さなポシェットを掛けてるのも可愛い。

……あれ?

 そこでオレの名前を呼んでたのは、眠たそうな目の小学生。南の妹の千秋ちゃんであり。

「チアキちゃん?」
「あのバカヤローはな、タケル叔父さんのケーキバイキング食べ放題券に釣られていっちゃったよ」
 千秋ちゃんが言うには、今朝突然やってきたイトコのお兄さんのケーキバイキングタダ券に釣られて
南はそっちに行ってしまったとのこと。

「だから私が代わりに来たんだ」
 そう言うチアキちゃんは白のノースリーブのワンピースを着てる。フリルとレースが結構可愛い。
 オレの視線に気づいたのか、チアキちゃんはミニなスカートをひらりと翻してくるっと廻ってみせる。
省38
172: 2011/05/05(木)03:37 ID:p4BDd72V(3/9) AAS
 人気の映画の試写会だけあって、館内は混雑してる。
 オレとチアキちゃんは、なんとか中央後ろよりのいい席を確保できたけど、上映間際になって
オレとチアキちゃんの前の席に大男が座ってしまった。
 っていうか、なんでこんな映画の試写会に男二人連れで来るんだよ?
 というツッコミを胸に、これじゃオレはともかくチアキちゃんはスクリーン見えないんじゃ?
「見える?」
「ん…」
 予告編が始まったのに、チアキちゃんは前の席の大男のせいでうまく見えないみたいだ。
「ふじおか、ちょっといいか?」
 といってチアキちゃんは俺のひざの上に移ってきた。
省24
173: 2011/05/05(木)03:37 ID:p4BDd72V(4/9) AAS
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――内田や吉野が言ってた。カレシってのをつくるとキスされたりもっといろんなことされるって。
――カナのバカヤローや、ハルカ姉さまも、なんだかそれを楽しくていいモノみたいに言ってたことがある。
――でも、そうなのかな。

 千秋はそんな風に考える。
 自分もいつか誰かとそんなことをするのだろうか、と。
 自分も、あんな風に男と唇を触れ合わせたり、男の腕に抱かれたりする日が来るのだろうか?
 千秋にはそんな姿は全然想像できない。

 千秋はすこしだけ悲しくなる。
――あんなふうな楽しそうなことが、私には起こらない。
省25
174: 2011/05/05(木)03:38 ID:p4BDd72V(5/9) AAS
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 スクリーンの中で濃厚なラブシーンが展開されてる。

 うわあ。
 こ、これって、チアキちゃんにはちょっと目の毒っていうか、教育上よくないっていうか……

 そんなことを考えて固まってた俺の指に、なんだか柔らかくて暖かい、湿ったものが触れた。

 それはチアキちゃんの唇。
 チアキちゃんが、俺のつまんだポップコーンを食べてる。
省28
175: 2011/05/05(木)03:38 ID:p4BDd72V(6/9) AAS
 チアキちゃんはどことなく嬉しそうに俺にポップコーンを何度も何度も差し出す。
 そのポップコーンを食べると、次は俺がチアキちゃんにポップコーンを食べさせる番で。

 指を舐めあい。指をしゃぶりあい。
 ドキドキする。
 画面の中で主人公とヒロインがナニをやってるのか、だんだんわからなくなってくる。
 そんなものよりも、俺の膝の上の女の子の反応のほうが全然大切なことだったから。

 気がついたら、映画は終わっていた。

 帰りの道すがらも、なんだかチアキちゃんは上気した頬で。
 手を握ってるちっちゃい手も、なんだかとても心地いい。

 なんでだろう。
省6
176: 2011/05/05(木)03:38 ID:p4BDd72V(7/9) AAS
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――藤岡の手が、気持ちいい。
――触ってると、なんだか胸の中が温かくなる。
――骨が甘くなって溶けてしまいそうな気持ちになる。
――おっきくて、温かくて、優しい手。

 千秋は腰に回された腕の太さと逞しさを思い出していた。
 その感覚を脳裏に蘇らせるたびに、千秋の胸の一番奥がなんだかぽかぽかと暖かくなっていく。

「お茶ぐらい出すから上がっていけばいいよ」
 千秋がそんなことを言ってしまったのは、つないだ手を離したくなかったから。
 エレベーターに乗るときも、千秋はその手を離さなかった。
省30
177: 2011/05/05(木)03:39 ID:p4BDd72V(8/9) AAS
 そしてその指が藤岡の口から引き抜かれると、いつもは眠たい目をした小さくて可愛い女の子が藤岡の膝の上で
舌をちょっとだけ出して、顔を上に向けて瞳を閉じ、おねだりをしている。

 藤岡はケーキのクリームを指で掬い取ると、千秋の唇に差し入れる。
 その薄桃色の唇の柔らかさを指で確かめるように存分に触り、そしてゆっくりとその柔らかな唇をこじ開けて
その内側の濡れた粘膜に触れる。
 人差し指が千秋の歯茎に触れ、その滑らかな感触にゾクゾクとするような感動を覚える。
 小さくて白い歯列の感触。

 その歯列の間から、さらに人差し指を押し入れるとその口内の粘膜の感触に藤岡は再び感動してしまう。

 熱い。
省8
178: 2011/05/05(木)03:39 ID:p4BDd72V(9/9) AAS
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「チアキちゃん、ごめん」
 その気持ちよさに思わず千秋の舌を指で思いっきり弄ってしまっていた藤岡は千秋に謝罪する。

 でも生まれてはじめての経験の高揚感と興奮でとろんとした目をしている千秋は、
目の前の藤岡の顔をぼんやりと見つめているだけで。
 千秋はその藤岡の唇の端に生クリームがついているのに気づく。

 無造作に、千秋はそのクリームを舐め取る。
 舌で。

 それは甘かった。千秋が今まで味わったことのあるどんなものよりも、甘くて、切なくて、甘美だった。
 もっと舐めたい、と思った瞬間、千秋の唇を大きくて柔らかいものが覆った。
省13
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