[過去ログ] それでも町は廻っているでエロパロ (340レス)
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143: 2011/08/31(水)01:05 ID:xZOhayxk(1/5) AAS
ネムルバカ、百合(というほどでもない)、エロ皆無と
どうもスレ違いのような気もしますが、せっかくなので保守ついでに以下より投下します
144: 1/3 2011/08/31(水)01:06 ID:xZOhayxk(2/5) AAS
「おい、一緒に寝るぞ」

私が先輩と一緒の布団で眠るようになったのは、一年生の冬だったと思う。
その冬初の寒波が襲来し、木枯らしの吹く夜、突然先輩が自分の布団から私のベッドへと潜り込んできた。

「ちょ、ちょっと先輩! なんでですか!」
「暖房も湯たんぽも無いのに、布団一枚じゃ凍死するっての。お前ベッド使わしてやってんだからいいだろ」
「まあ、別にいいですけど……いや、でもいくらなんでもベッドじゃ狭いですよ」

ベッドから這い出て、さっきまで先輩が寝ていた布団に、二人で入る。
先輩の生々しい体温が布団にはっきりと残っている。
他人の残した体温ってなんでこんなに温かいんだろう?
ベッドのかけ布団も引きずりおろして追加すると、ずっしりとした重みが圧し掛かる。
省17
145: 2/3 2011/08/31(水)01:07 ID:xZOhayxk(3/5) AAS
左腕全体が、先輩の身体に触れている。そこから、服を隔ててじんわりと先輩の体温が染み込んでくる。
先輩がちょっと身動きをすれば、自分の意思と全く関係のない誰かの動きが、私の身体に伝わる。
先輩が息をするごとにかすかな空気の音が耳元に聞こえ、私は先輩と同じ空間の空気を吸って、吐く。
不思議な感覚だ。同じ布団に、誰かがいるということは。

誰かの身体、他人の吐息、見知らぬ体温。
それらはみんな、布団と、私の身体を温かくするようだ。

「お前、最近誰かと一緒に寝たことあるか?」
「……セクハラですか?」
「ちげーよ! この状況で察しろよ!」
「冗談ですよ。……まあ、無いですよね。この歳になると、普通は」
省14
146
(1): 3/3 2011/08/31(水)01:08 ID:xZOhayxk(4/5) AAS
「……今年は、お前がいるからちょっとは温かいかな」

意識がなくなりかけた頃に、私に話しかけているのか、独り言なのかわからないくらいの声で先輩が言った。
とても意外な気がしたその言葉に振り向くと、先輩は仰向けのまま目を閉じていた。
ほとんど真っ暗な中に、その整った横顔がわずかに青白い影を映し出している。
やっぱり頬の辺りが熱いのは、飲みすぎだろう。

「そうですよ。感謝してくださいよー」
「……夏は暑くなったけどな」
「あー、素直じゃないなぁ」

なんだか妙に照れくさい。多分、先輩もだ。

「いいからもう寝るぞ」
省13
147: 2011/08/31(水)01:09 ID:xZOhayxk(5/5) AAS
以上、終わりです
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