[過去ログ] 【スカトロ】排泄系妄想廃棄所7【汚物】 (511レス)
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484: ふたつのI 1/10 2011/01/16(日)00:15 ID:UE1L4c5A(2/12) AAS
 平沢憂がいつ、何時その感情に目覚めたのかは自分でも分からない。
 ただ、知らぬ間にそういった想いが芽生えていたのはゆるぎない事実だ。
 その人とは生まれた時からずっと一緒に暮らしてきた。
 故に、家族として“好き”と言う感情があったのは確かである。
 いや、今もある。
 寧ろ彼女を嫌いになる事なぞ、未来永劫あり得ないと断言していい。
 しかしその感情が、いつしか別の想いに変化していた。
 その感情は倫理に背く事だと分かっていながらも……。 
 その感情を持ったとして、自分も相手も幸せになれることは不可能に近いという事を理解していながら……その想いを消す事など叶わなかった。
 否――消すつもりは更々なかった。
 溢れる笑顔は天使の如く。
 奏でる声音は麗鈴の如く。
 彼女のためなら家事も全く苦にならない。
 寧ろ生涯世話をしてあげようとさえ思うほどだ。
 暖かくて、可愛くて……部活のライブでギターを掻き鳴らしながら歌う姿は格好良くて。
 でも、どこか抜けてて危なっかしくて、母性が働かずにはいられない。
 そう……彼女は自身の姉、平沢唯を愛している。
 しかも常人には到底理解できぬ愛し方で……


 唯は帰宅するとリビングでいつものようにゴロゴロ……するわけにはいかず、ギターの練習に励んでいた。
 澪から借りたスコアブックをテーブルの上で開き、愛用のギブソンのレスポール――唯はギー太と名づけている――を抱え、弦を弾いている。
「うぅ〜ん……ここがCで……ここがF……んで、ミュートさせて……」
 時折、唸りながらスコアと弦を交互に睨み、これでいいのかな? とでも言わんばかりにピックを動かす。
 そこは、今日の部活で梓にダメ出しされた所だ。
 梓は唯にとって可愛い後輩ではあるが、いかんせん根が真面目すぎるため、律と一緒にだらけていようものなら容赦なく説教の嵐を浴びせてくる。
 唯にはそれが苦手だった。
 故に、ちゃんと出来るようにならなければ、明日の部活でまた小言を言われてしまう。
 なんとか明日までに何とかしなければ……。
「お姉ちゃん、御飯できたよ」
 頭から煙が噴出するのではないかと心配したくなるほど唸っている唯に、エプロンを付けた憂がキッチンから顔を覗かせた。
「えっ、もうそんな時間!?」
 憂の言葉を聞いて、驚愕しつつ時計の針に視線を向ける。
 PM19:35。
 帰宅してギターを触り始めたのが16:30分辺りなので、単純計算で約3時間練習していた事になる。
 随分と長い間没頭していたようだ。
 平素、集中力がまったく持続しない唯には珍しい事である。
「うん、だからこっちに座ってて」
 そう言ってお盆に乗せた料理をダイニングテーブルに運んでいき、慣れた手つきで憂は夕飯の用意を始めていく。
「ほいほ〜い」
 アイスと同等に憂の手料理が好きと公言して憚らない唯は、ギー太を座っていたソファの上に置くと、促されるままダイニングテーブルへ歩を進め、椅子に座る。
「はい、お姉ちゃん」
 そんな姉に、白米をよそったお茶碗を差し出す憂。
 諸国を漫遊中の両親が不在の平沢家では、家事は専ら憂が担当している。
 唯が一切手伝う事はない。ただゴロゴロしているだけだ。
 おかげさまで、周囲からはぐうたらな姉としっかりした妹という図式が出来上がっている。
 それが事実なので仕方がない。
「うい〜」
 茶碗を受け取ると同時に、唯はいつもの能天気な語調で妹の名を呼ぶ。
「……? どうしたの、お姉ちゃん?」
「いつも有難う〜」
 そして、感謝の言葉を紡ぐと同時に、にへらっ、と破顔した。
「――!!」
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