[過去ログ] 東京マグニチュード8.0でエロパロ 震度2 (384レス)
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(1): 秘め事 2010/03/07(日)22:11 ID:el2jP09H(2/6) AAS
「ふわ〜〜〜ぁ」
 セーラー服姿でリビングのソファーに寝っ転がり、携帯をいじっていた未来が、大きく伸びをした。
帰宅した彼女と入れ替わるように母が出かけた後、いいつけられた洗濯物の取り込みや荷物の受け取りを
した他は、ずっと携帯をいじりながらだらだらと過ごしていたが、いかに彼女が携帯依存気味とはいえ、
さすがに少々飽きてくる。
 しかし時間はまだ4時前で、テレビをつけても面白い番組をやっているでもなし、今すぐ片付け
なければならない宿題も用事もない。なにせ明日から夏休みだ、時間はたっぷりとある。
「ん…?」
 その時、未来の鼻がぴくぴくと蠢いた。そうだ、一つやっておきたい事があったんだと、未来は
思い出した。シャワーを浴びることだ。ただでさえ暑かったのに、途中でマロニエを植える手伝いを
させられて汗だくになってしまっていた。クーラーの効いた部屋で過ごしていたおかげで、今はもう
すっかり汗はひいているが、まだなんかべたべたした感じがするし、臭いだって消えていない。

「悠貴のやつ、早く帰ってこないかしら」
 未来は眉をしかめてひとりごちた。シャワーを浴びようにも、今家にいるのは自分一人だけで、もし
シャワーの最中に来客や電話があったら困ってしまう。まだ子供の弟だが、シャワーを浴びている間
くらいなら来客や電話の応対くらい任せられるし、退屈しのぎの相手にもなるのだが、悠貴はマロニエを
植えた後、友達とサッカーをしに行ってしまい、まだ帰ってこない。
(まったく、今日は一緒に留守番してなさいって言われてたのに…)
「ただいまー」
 と、未来がまさにそんな事を考えている最中、玄関のドアの開く音と共に、その悠貴の元気な声が
聞こえてきた。ようやく帰って来たかと、未来はソファーの上で身体を起こすと、しかめっ面を作って
弟がリビングに姿を現すのを待った。

「あ、お姉ちゃん、ただいま」
「まったく、いつまで遊んで…」
 悪びれる様子もなくリビングに現れた弟に、未来は間髪なしに小言を言いかけたが、その言葉が途中で
途切れた。悠貴の後ろからもう一人、サッカーボールを抱えた男の子が現れたのだ。
「あ、お邪魔します…」
 彼女の怒気を含んだ声と表情に飲まれ、おどおどと小さく会釈をするその子に、未来は慌てて
愛想笑いを浮かべた。「あ、イツキ君…だよね。来てたんだ?」
「うん、一緒にゲームしようと思って」
 けろりとした顔で言う弟に、なんで早くそれを言わないのよとばかりに未来は睨みつけたが、悠貴は
彼女の怒りにはまるで気付かないようで、すたすたと彼女の前を横切ってテレビの前へと歩いていった。
その後ろを、未来の顔色を気にしながらイツキもついていく。

「さ、ゲームしよ」
「う、うん…」
 二人がテレビの前のテーブルを横にどけて座り、ゲームの準備を始めると、未来はふぅっと深い溜息を
漏らし、悠貴の背中に声をかけた。
「ま、いいわ。お姉ちゃんこれからちょっとシャワー浴びるから、もしお客さんが来たり電話が鳴ったら
あんたが出てよ」
「はーい」
 テレビ画面を向いたままおざなりな返事をする悠貴に、本当に大丈夫かしらと未来は少し心配そうな
顔をしていたが、シャワーを浴びてる間だけだしと、諦めたようにもう一度溜息をついてソファーを
降りると、彼女はリビングを出ていった。
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