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東京マグニチュード8.0でエロパロ 震度2 (384レス)
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二学期の、出来事
2010/03/02(火)19:14
ID:Vc/b2MEQ(15/25)
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38: 二学期の、出来事 [sage] 2010/03/02(火) 19:14:24 ID:Vc/b2MEQ 話せば話すほど、惨めさが募っていった。自分が酷く卑屈で、矮小な人間に思えていった。 マユは、黙って聞いていた。何か感情を溜め込んでいる気配が伝わってきたけれど、それでも、黙って 聞いてくれていた。 「ねえ、マユ……未来、なんで怒らなかったのかな……。なんで笑って、あたしのこと、許してくれたのかな。 あたしのことなんて、もう、どうでもよくなっちゃったのかな」 「バカじゃないの?」 唐突に、マユが声をあげた。その声は、怒気を孕んでいた。並んで歩いていたはずなのに、気がつけば ユカはマユより前に進んでいた。ユカは慌てて振り返った。マユはその場に仁王立ちになって、ユカを 睨みつけていた。 「あんたのことは前からバカだと思ってたけど! もう、本当大バカ! ここまでバカだとは思わなかった! バカバカバカッ! この、大バカ者!」 マユの剣幕に、気圧されるユカ。そりゃ、あたしはバカかもしれないけど……マユの言う通りかも しれないけど……ここまで好き放題言われたら、少しだけ、ほんの少しだけ、反発心の芽が出てくる。 「そ、そんな言い方って」 「あんたなんにもわかってない! 未来のこと、なんにもわかってないっ!」 ここまで言われたら、ユカも言い返したくなってくる。一気に、反発心が芽を吹いた。 「そりゃ、あたしはバカですよ! 未来のこともなんにもわからないよっ! マユみたいに未来と付き合い 長くないし、マユみたいに未来に優しい言葉もかけられないよっ!」 「あたしだって、なんにも出来なかったよっ!」 それは、今までユカが聞いた中で、一番大きなマユの声だった。今までで一番悲しくて、一番怒りに満ちた、 マユの声だった。 「あたしだって、お葬式のとき、未来になんにも言ってあげられなかった! 泣いてる未来を、黙って 見てるだけだった! でもね、あんた、知らないでしょ!? あんたが帰った後、未来があんたのこと、 なんて言ってたか、知らないでしょ!? 未来、ユカが来てくれて本当に良かった、ユカが友達で本当に 良かったって、何度も何度も言ってたんだよっ!? あんたそんなこと、全然知らなかったでしょ!?」 ユカは、返す言葉を失った。言葉を返す気力も失った。ただ、自分が取り返しのつかない間違いを していたのだということを、マユの言葉を聞いて、悟っただけだった。もう、何も言い返せなかった。 マユはずっと肩で息をしていて、その場から一歩も動かなかった。ユカはただ俯いて、沈黙を守り続けた。 ようやくユカが言葉を発したのは、息を荒げたマユの呼吸が整い出した頃だった。 「マユ……あたし、どうしたらいいんだろ……」 「……知らないよっ!」 言い捨てて、マユは歩き出してしまった。容赦なく、ずんずんとユカの横を通り過ぎていく。 ユカはマユを追うどころか、振り返ることもできない。やがてマユの気配も感じられなくなった頃、 ようやくユカは、自分の膝が震えていることに気がついた。ユカは思う。 最低だ。あたし。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/38
話せば話すほど惨めさが募っていった自分が酷く卑屈で小な人間に思えていった マユは黙って聞いていた何か感情を溜め込んでいる気配が伝わってきたけれどそれでも黙って 聞いてくれていた ねえマユ未来なんで怒らなかったのかななんで笑ってあたしのこと許してくれたのかな あたしのことなんてもうどうでもよくなっちゃったのかな バカじゃないの? 唐突にマユが声をあげたその声は怒気をんでいた並んで歩いていたはずなのに気がつけば ユカはマユより前に進んでいたユカは慌てて振り返ったマユはその場に仁王立ちになってユカを みつけていた あんたのことは前からバカだと思ってたけど! もう本当大バカ! ここまでバカだとは思わなかった! バカバカバカッ! この大バカ者! マユの剣幕に気圧されるユカそりゃあたしはバカかもしれないけどマユの言う通りかも しれないけどここまで好き放題言われたら少しだけほんの少しだけ反発心の芽が出てくる そそんな言い方って あんたなんにもわかってない! 未来のことなんにもわかってないっ! ここまで言われたらユカも言い返したくなってくる一気に反発心が芽を吹いた そりゃあたしはバカですよ! 未来のこともなんにもわからないよっ! マユみたいに未来と付き合い 長くないしマユみたいに未来に優しい言葉もかけられないよっ! あたしだってなんにも出来なかったよっ! それは今までユカが聞いた中で一番大きなマユの声だった今までで一番悲しくて一番怒りに満ちた マユの声だった あたしだってお葬式のとき未来になんにも言ってあげられなかった! 泣いてる未来を黙って 見てるだけだった! でもねあんた知らないでしょ!? あんたが帰った後未来があんたのこと なんて言ってたか知らないでしょ!? 未来ユカが来てくれて本当に良かったユカが友達で本当に 良かったって何度も何度も言ってたんだよっ!? あんたそんなこと全然知らなかったでしょ!? ユカは返す言葉を失った言葉を返す気力も失ったただ自分が取り返しのつかない間違いを していたのだということをマユの言葉を聞いて悟っただけだったもう何も言い返せなかった マユはずっと肩で息をしていてその場から一歩も動かなかったユカはただいて沈黙を守り続けた ようやくユカが言葉を発したのは息を荒げたマユの呼吸が整い出した頃だった マユあたしどうしたらいいんだろ 知らないよっ! 言い捨ててマユは歩き出してしまった容赦なくずんずんとユカの横を通り過ぎていく ユカはマユを追うどころか振り返ることもできないやがてマユの気配も感じられなくなった頃 ようやくユカは自分の膝が震えていることに気がついたユカは思う 最低だあたし
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