[過去ログ] ショタが電気あんまされて悶絶して・・・ part2 (698レス)
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70: 『遠足に気をつけろ』 2009/10/22(木)21:58 ID:ijfHamn7(2/8) AAS

澄み渡った秋空の下、遥かに小さく見える市街を見下ろして、神城純はまた満足げにため息をついた。すぐ眼下にうねうねと続く下山道にはリュックサックを背負った同級生たちの姿が見える。

(…急がなきゃ。)

おそらく自分が五年生全クラスの最後尾だろう、と純は思う。頂上の公園にある史跡資料館で、下山時間ぎりぎりまで珍しい展示品の数々に夢中で見入ってしまったのだ。
いささかレトロなロープウェイにアスレチック、そして悠久たる歴史の置き土産をこの秋の遠足で満喫した彼は、まもなく降りかかる災厄も知らず、もう一度名残惜しく山頂を見上げてから、早く友達に追いつこうと水筒を揺らし下り道を駆け出した…


麓で待つバスはまだまだ遠い。同じ時刻、水瀬早英は脂汗の滲むような激しい尿意と闘いつつ、目立たぬよう友達の列を離れた。そして慎重にあたりを窺い、下山道を逸れた灌木の茂みに飛び込んだ。

(…よし…ここなら…)
なんとか麓まで耐え抜けば確かにトイレはある。しかし、五年生屈指のクールビューティーを自負する早英が見苦しくトイレに疾走し、かつて彼女が『お漏らし早英ちゃん』であったことを周囲にふと思い出させる失策は、絶対に避けねばならなかった。
彼女の保育園での汚名を全く知らぬ同級生も多いのだ。迂闊な行動で帰りの車中、『そや、保育園の頃、早英がなあ…』などととんでもない昔話に花が咲く可能性を排除する為にも、はしたないが『外で済ませる』リスクに彼女は賭けたのだった。
薄暗い斜面の雑木林に、ようやく落ち着ける一角を見つけた彼女は、いそいそとお気に入りのジーンズを下ろしてしゃがみこむ。すぐに楽園のごとき安堵感に包まれた早英は野鳥のさえずりを聴きながら、ぼんやり穏やかな木漏れ日を見上げていた。

(ふぅ……)
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