[過去ログ] 怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第4夜 (656レス)
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646: 恋するキャットシーフFinal〜猫は、もう一度〜第8話 2009/04/08(水)19:25 ID:Y2ubrIYi(6/10) AAS
その天山の指示を聞いて、男達はもう一度里緒の事を囲みに行く。
そして、囲み終わったのを確認すると、天山は声を張り上げた。

「よーし、半分だけ突っ込んで、残りは待機! 飛び越えた時に備えな!」
「っ!」

その天山の言葉を聞いて、里緒は表情を強張らせる。
飛び越える事が出来ない以上、力尽くで突破する以外方法は無くて。

「ええーいっ!」
「ってぇっ!?」

正面の男にロッドを叩き付けると、その男が怯んだ隙を付いて里緒は包囲から脱出する。
しかし、今殴られた男は殴られた箇所を押さえながらもしっかりと立っていて。

「痛ってーな、てめぇ!」
「―――っ!」

痛みに顔を顰めながらもまだ戦闘力を残している様子の男を見て、里緒は歯を食い縛る。
不意を付くか、スピードを乗せれば里緒の力でも男は気絶させられるが、単純な力のみでは少し苦しくて。

「よし……! そのまま追い込んじまえ!
……殴られた礼は、捕まえた後にたっぷりしてやればいいんだからよ!」
「違えねぇ、どうせ俺らは抵抗しようとしまいとやっちまうんだからなぁ!」

そんな里緒を見てげらげらと笑う天山と男達。
そんな男達を睨みつけながら、里緒はせわしなく頭脳を回転させた。

「(……また包囲されたら、今度は突破出来るか分からない……。
なら、囲ませずに、ヒット&アウェイに徹すれば……!)」

幸いにも部屋はその戦法が取れるくらいの広さがある。
それを確認すると、里緒は天山達に気付かれないように少しずつ後ろに下がってゆき……、

「―――っ!?」

……突然、その足が何かに固定されたかのように動かなくなった。
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