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サムスピ総合エロ萌えSS 4 (538レス)
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511: 陸捨肆 [sage] 2013/10/19(土) 08:13:19.26 ID:I9Am4IzT 小さな唇が、誰に宛てるでもなく、その言葉を形作り―― 『どうして?』 微かな女性の声だった。遠い瞬きが、突然リムルルに問いかけた。 だが、閉じかけた扉の向こうからの呼び声に、リムルルは応じるつもりは無い。 落ちていく自分そのままに、光の届かない方へと沈み行く。 『こんなに若くて、清らかな魂……。どうして自ら終わろうとしているの?』 今にもはじけそうな瞬きは、なおも問いかける。 『こんなに暗くて冷たい場所に、何を隠しているの? 何を……恐れているの?』 返事も無いまま、消え行く深海の主へと言葉を投げかける。 『分かるわ。どんなに辛い過去が、この闇の中に隠されているか……でも』 その時だった。遥か遠くの星よりも微かだった光が、ちかっ……ちかっと光を強めた。 ――う……。 消えかけていたリムルルの魂の輪郭が仄かに映し出され、うめく唇から泡が浮かぶ。 その泡に瞬きは反射し、墨を溶かしたような世界を照らす光点が次々と現れた。 『あなたの魂は、辛い冬を乗り越えて、春を待つだけの力を残している……』 女の声に誘われたのか、蛍のように弱い光が次第に数を増し、リムルルの幼い身体を 真っ暗の海の中に白く映し出してゆく。 ――めて…… 脱力しきっていたリムルルの眉間が、苦しげにぴくりと寄せられた。 唇と鼻からぽこぽことこぼれた泡が、リムルルを囲んで照らす光の種となっていく。 それに連れて、女の声がよりはっきりとしたものとなってきた。 リムルルの周囲、光の粒全てから、その音が聞こえてくるかのようだ。 『さあ、起きて……。眠っていてはだめ』 ――や……め……! 『この夜を照らすのは私。でも、夜を超えるられのは、あなただけ』 ――やめてぇ……ッ! 『だから、もう一度光を……あなたの魂を輝かせる光を……!』 「やめ……ッ! ごぼごぼ……」 あらゆる方向から声に包み込まれたリムルルは、首をのけぞらせ、肺に溜まっていた 空気を吐き出してしまった。 『さあ、もう一度目覚めて……強く美しい少女!』 リムルルの周りを漂う光の粒が、大きな泡目がけて吸い込まれるように集まり、 小さな女性のかたちとなった。 『この光で、私は、あなたを、助けたい』 その声に、リムルルは思わず目を見開き、つぶやいた。 「ねえ……さま?」 リムルルの目が開くのを待っていたかのように、光の奔流が海底に爆発した。 「やだ……だめ……やめてええええっ!」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163952361/511
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