[過去ログ] サムスピ総合エロ萌えSS 4 (538レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
48: 陸捨肆 2007/01/07(日)23:52 ID:BgON7YU7(11/11) AAS
「氷の花――冬にしか咲かぬ花。ふむ、美麗絶頂……」
シカンナカムイが、自分の視界全てを多い尽くす氷の花を前にしてつぶやいた。
「コンルカムイよ、かくも珍しき花を咲かせるとは……。まずいのう。神聖なるカムイ
同士の戦いの最中に、かような美しい光景をナコルルに見せては」
黒い影が、卑しく笑うシカンナカムイの後ろから躍り出た。
「何せナコルルは花が……『花摘み遊び』が大好きだからのう!!」
影――ナコルルが駆ける。巨大な氷の花の横を駆け抜ける。
その細い右の腕には、大きな花を摘むには丁度よい、異常なほどの大きさと鋭さを持つ
魔界のかぎ爪「あざみ」。
冬にしか咲かない花は、当然ながらそこを動くことは出来ない。
「花の一生は短いというのう」
シカンナカムイが見守る中、ナコルルが、氷の花の一番の根元に黒光りする爪を伸ばす。
「されども人知れず咲いていれば、もう少し長生きできるものを、の……」

じょきり。

金属の擦れ合う音と共に、ナコルルの花飾りがぱぁっと散った。
シカンナカムイを飲み込もうと猛り狂っていた氷の花も、その目前で動きを止めた。
「リム……ルル……」
「コンル……かあさま」
「誇り高きアイヌの戦士よ、私はひと時でも、貴女の……母となれて……幸せでした」
「嫌あああぁぁぁ!!かあさまあああああああ!!!!」
胸を五つの爪に貫かれ、ナコルルの花飾りと共に散りゆく間際。
コンルという名の氷の花は、最期の最期まで笑顔だった。
1-
あと 490 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.005s