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サムスピ総合エロ萌えSS 4 (538レス)
サムスピ総合エロ萌えSS 4 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163952361/
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47: 陸捨肆 [sage] 2007/01/07(日) 23:52:21 ID:BgON7YU7 「コンル、コンルは……わたしの……」 「リムルル、もう、何も言ってはいけませんよ。私にはそう呼ばれる資格は……無いのです」 コンルの細められた左目の下に、小さな輝きが生まれた。 「私は……あの時……あなたの大好きなお父様が犠牲になられたあの日……」 コンルは一瞬ためらい、そして言った。 「私は、あなたと、あなたのお父様を残して……逃げたのだから」 コンルの左目をこぼれて離れたその輝きは筋となり、頬を伝い、顎に届いて―― ばきっ。 音を立てて、深く蒼いひび割れを美しい笑顔に残した。 金色の稲妻がコンルの服の上を蛇の如く駆けめぐり、ふくよかな身体を締め上げる。 「――!!」 リムルルは、あまりの驚愕に声を失った。 「償いの時は十分に与えてやったのだ……感謝せい、コンルカムイっ!」 シカンナカムイが伸ばした右手を握り締めると、一段と高い炸裂音と閃光が彼の手から 発射された。コンルの周りに咲いていた花々が次々と焦げ死んでゆく中、コンルは一人その場に立ち尽くす。 「……リムルル、本当にごめんなさい」 電撃の中、コンルは自分の顔に生じた亀裂を愛しそうに指でなぞった。その笑顔は曇る どころか、何か重いものの下から開放されたかのような、安らぎさえ含んでみえる。 「リムルル……最期まで、私を信じて、友と……家族と慕ってくれて……ありがとう」 「あ、あぁ…………か……かあさ……」 リムルルのわななく唇が言葉を伝えるのを待たずに、コンルは背を向けた。 「貴女が未来に進むために失うものの最後が、どうか……私でありますように!」 コンルは落雷を身体に浴びながら、残された左手をシカンナカムイに突き出した。 「我こそはコンルカムイ!」 はぁーっと白く大きな息を吐き、瞳の青を強く輝かせ、コンルが名乗りを上げた。 「雪と氷に閉ざされし大地……蒼く美しき永久(とわ)を万物に!」 コンルの身体がしゅうっと透きとおり、身体の表面を蠢いていた稲妻が動きを徐々に緩め、 ついには止まってしまった。シカンナカムイの稲妻は、コンルの冷気によって透明な氷の 結晶へと姿を変えていたのである。 それはさながら、コンルの身体に巨大な植物のつるが巻き付いてゆくようだった。そして 氷となった稲妻のつるはコンルの全身に及び、シカンナカムイへと向けられた腕を放れても 成長を止めることなく、稲妻を生み出している主に絡み付こうと伸びてゆく。 「光であろうと……稲妻であろうと!凍てつけ!コンルノンノ!」 コンルの振り絞った声が響き、シカンナカムイへと向かう氷のつるの先端がつぼみのように 膨らみ、氷の粒子を撒き散らしながらぐばっと八方に開いた。幾重にも重なった花弁の ような氷の刃は、繊細さと凶暴さに溢れている。 冬にしか咲かない、鋭利な氷の大輪が、自らの成長を阻むものを跳ね飛ばそうとシカンナ カムイに迫る。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163952361/47
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