[過去ログ] サムスピ総合エロ萌えSS 4 (538レス)
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359: 半蔵×楓 2 2009/11/22(日)19:32 ID:3UiQVe5H(2/8) AAS
「お前のモズ落としはいつ見ても最高だな!」

とても忍とは思えない落ち着きのない男が半蔵に話しかける。
声をかけた男は半像と幼少の頃からの幼馴染であり、
度々仕事を組む相棒の「弥彦」である。
下人だが幼馴染という事もあり、「半蔵」という名を襲名してからも
昔と変わりなく接してくれる数少ない友人でもある。

今回のお役目は吉原に出没する女郎を狙った辻斬りを二人で闇に葬る事であった。

一瞬のうちに半蔵の制裁を受け、首がへし折られた浪人の亡骸を夜が明ける前に手早く処理すると
伊賀の者が経営する、吉原での拠点となる廓へと向かう。

表通りから少し奥まった一軒の店の裏口の門を弥彦が叩くと扉がすっと開く。
中には中年の気が強そうな小太り女が傅いている。
吉原内でお役目を果たす時は常にここが拠点となる。
「半蔵殿。弥彦殿。お帰りなさいませ。さあ、中へ。」

女は伊賀の者だが、ここ吉原では一軒の薬商屋のおかみという顔を持つ。
この吉原ではこの女以外にも何人かの伊賀者が傍らに商いを開き常駐しているという。
彼女らのもっぱらなお役目は「情報収集」である。

吉原には侍や大名、老中が出入りする事も多く
酒の席や枕の中でうっかり情報を漏らす者も少なくない。
その時のための「草」である。
幕府にとって有益な情報、無益な情報。全てが使いを通じて幕府の隠密達に知らされる。

吉原の朝は早い。
遠くから大勢の女人達の声が聞こえてくる。
忍装束から侍袴に着替えた所で、この店の主人が起床した。

「おお、もう帰ってきていたか。おえんの一番上の姉の次男の弥彦殿と、二番目の兄の末子の半蔵殿だったかな?
昨日は廓で遊んだようだな。それにしても朝帰りとは元気なものよのう。」
主人は言いたい事を言い終えたのか、かっぷくの良い体をひきずるように奥へと消えていった。

主人は忍ではない。おそらく自分の女房が忍だという事はこれから先も知る事はないだろう。
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