[過去ログ] ウィザードリイのエロパロ2 (452レス)
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133: ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 2005/06/19(日)23:36 ID:AAVQSlo3(6/10) AAS
<コズミックキューブ 地下2階・6>
「──いつから気付いていた?」
公娼が暗殺者であることを、だ。
「貴様は、いつからだ?」
<狂王>の質問に、質問で返す者は、この大魔術師しかいないであろう。
「──最初からだ。我は、何者も信用せん。数年前、どころか数十年も前、この女が生まれる前から
リルガミンに隣国のスパイが送り込まれ暗殺者として育てられていたとしても驚くべきことではないわ」
「少しは利口なようだが、──まだまだだ」
ワードナの視線が暗殺者の死体に注がれていることに気がつき、トレボーはすらりと美しい眉根を寄せた。
次の瞬間、驚くべき瞬発力を発揮して、死体から飛び離れた。
妖艶この上ない死体が、爆ぜるようにして新たな血しぶきを上げたのはまさにその次の瞬間だった。
「ほう、妖虫か。古風な手を使う」
女忍者の胎内から青黒い触手がと奇怪な節足が何本も生えてきたことを見取って、ワードナは冷笑を浮かべた。
剣の柄に手をかけて身構えるトレボーのほうは見向きもしない。
どころか、異界の妖虫のこともその瞳は移していなかった。
「田舎魔術師が。──疾く、去ね。地獄へ」
攻撃のための呪文を唱えることすらせず、<魔道王>は手を振った。
妖虫の動きがぴたりとやみ、どこかの闇の中で女の苦鳴と恐怖の声があがった──ように聞こえた。
「む、女だったか」
術者と同様に命を失った虫の死骸を見下ろし、ワードナは一人ごちた。
相手の実力は完璧に分析していたが、男か女かまでは考えもしなかった。女だからどうする、という気は全くなかったが。
「やるな……」
トレボーの声には、感嘆の様子は含まれていなかった。
だが、ワードナは振り返った。何かに気がついたごとく。
声は無関心を装う事に完璧に成功していたが、その目は本心を隠すことができなかった。
薄暗がりでぎらぎらと輝く蒼い瞳を客人に向け、<狂王>はあくまでも気のないそぶりで誘いの言葉を口にした。
「我の寝室へ──とは言わぬ。しばらく<天守閣>にでもつきあわぬか?」
意外な言葉に、<魔道王>はちょっと考え込み、驚くべきことに頷いた。
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