[過去ログ] あずまんが大王のエロいのないんかねぇ -2- (1001レス)
上下前次1-新
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) 自ID レス栞 あぼーん
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
846: ばるばろ 02/09/22 07:22 ID:PgPWAS2d(1/12) AAS
「おとうさん・・・。」
街のショーウインドウに飾られた得体の知れない人形を見て、突然彼女は言った。
「・・・おまえのお父さんなのか?」
「違う。」
「・・・ちよちゃんの・・・。」
「美浜の?」
「これはちよちゃんのお父さんだ。」
俺は一瞬返答に臆したが、さりとて何とも言えず、
「そうか・・・。」
というのがやっとなのだった・・・。
省13
847: ばるばろ 02/09/22 08:12 ID:PgPWAS2d(2/12) AAS
そんなこんなで相変わらず単調だが、しかし単調ながら心を動かすような彩り
を持つようになった俺の毎日も、何時の間にやら3年の夏にさしかかっていた。
修学旅行を終え、何か変化をと考えるが、なかなかどうして思うようにいかない。
榊と二人だけの時、むろん衝動は走るのだが、いざ行動を起こそうとしても瞬間真っ
赤に染まってしまう彼女の顔を見ると俺もそれ以上動けなくなってしまうのだった。
逆に俺の周りで自由自在なのは井上で、この男、何時の間にやら滝野とつきあい始め
たようなのだった。修学旅行でも途中いなくなったが、何をしていた事やら・・・。
そんなある日、それまで俺の生活を支えてくれていた叔父が亡くなると、それまで
のいままで通りの生活が脅かされることになった。叔父の葬儀の日、13年の歳月を
省14
850: ばるばろ 02/09/22 09:44 ID:PgPWAS2d(3/12) AAS
―――いつかのあの日のように降りしきる雨の中、俺は彼女の家の前に立っていた。
伝えたいことがある。あって話したい事がある。
もう、なりふりなどかまってはいられなかった。
13年ぶりの母との再会から一週間がたった。俺は親代わりだった叔父の葬儀や
火葬などのため、学校にはその間出ていなかった。当然彼女に会う機会もなく、また
彼女も叔父を亡くした俺に気を使ってか、一週間に一度はくるはずだった俺の家にも、
その姿を現さなかった。
叔父の葬儀の日、母が俺に提案したこと、それは共に暮らそうということだった。
母と共に逃げた男も今は姿を消し、母は一人だった。そして二人だけで、もう一度家族
をやり直そう、そう母は言うのだった。
省16
851: ばるばろ 02/09/22 10:26 ID:PgPWAS2d(4/12) AAS
「・・・上村?」
「・・・。」
玄関を開けて俺を迎えたのは、驚きの表情をした彼女だった。
今さっき学校から帰ってきたばかりらしく、着ているのはまだ制服だった。
「どうしたんだ。・・・忌引きはもう、いいのか。」
びしょぬれのまま押し黙る俺の様子が怪訝なのか、当惑しつつ聞いてくる。
「ちょっと・・・お前に・・・会いたくなって・・・。」
「とにかく入って、そのままでは風邪をひいてしまう。」
そのまま彼女の部屋に案内されると、彼女は俺にバスタオルを差し出しつつ、
「これで体を拭いてくれ。・・・服は、乾かすから。」
省19
852: ばるばろ 02/09/22 11:02 ID:PgPWAS2d(5/12) AAS
俺の話を聞く彼女は、終始無言だった。あまり言葉巧みでない俺が話す、断片的な
言葉をただ黙って聞くだけだった。
叔父が死んだこと、13年ぶりに母と再会したこと、母が一緒に暮らそうと言って
くれていること、そして、そうなったらこの街を去らなければならないということを。
ひとしきり話し終えると、彼女は右脇にいるマヤーの背を撫でた。
「それで・・・、上村は、どうしたいんだ。」
「よく、わからない・・・。俺は、お袋のことなんて忘れていた。だけど、
いまは、たった一人の肉親なんだ。」
「・・・家族は、大切にしなきゃ・・・。」
「・・・。」
省10
853: ばるばろ 02/09/22 12:12 ID:PgPWAS2d(6/12) AAS
「・・・ずっと、言えなかったんだ。お前に言いたい言葉が。」
「わたしも・・・ずっと、上村に言って欲しい言葉があった。・・・。」
「俺は、お前を・・・愛してる。」
「わた・・しも・・・。」
初めて恋だと知った時から、ずっと今まで発せなかったその言葉は、重く、厳かに
響いたように感じた。今彼女が噛みしめたばかりのその唇に己がそれを重ね合わせて。
俺はゆっくりと、彼女を覆っている衣服を一枚一枚、脱がせていった。それは俺と
彼女を阻む物を取り去ろうとするかのように。
脱がせかたが良くわからない下着を彼女自身が自らの手で外すと、一対の、美しい
蕾を頂いた乳房があった。その白い雪のような肌をした丘は、しかしその羞恥のため、
省8
854(1): ばるばろ 02/09/22 12:13 ID:PgPWAS2d(7/12) AAS
榊をベットの方に促すと、俺は彼女の肩に自分の両手を置き、ゆっくりと、
彼女をそこに寝そべらせた。
すべてを取り去った彼女の肢体は、本当に美しかった。
今はもはや露わになったその乳房も、彼女の首から足までの曲線も、そして
いまは両足の隙間から茂みが見えるだけで、だがしかしそこにあるであろう
その泉も。
俺は静かに彼女と口づけをかわすと、その深度を少しずつ深めていった。榊は
恥じらいの涙を流しつつも、俺をその口中に迎えるのを許していた。そのときに
ふと、彼女の唇が甘い様な気がした。この少女の唇は、自然に甘いのだろうか。
己の唇を少女の唇から、次第に首筋に移すにしたがい、彼女の双腕は俺の首筋に
省9
855: ばるばろ 02/09/22 13:14 ID:PgPWAS2d(8/12) AAS
未だ女をしらないこの俺は、とにもかくにもただ無我夢中であった。榊を傷つけないように、
苦痛を与えないようにとする意識とは裏腹に、己の無骨な掌は、彼女の乳房をまさぐり、肌を
なぞるのだった。そして彼女もまた、精一杯に俺を受け入れようと、俺の与える愛撫に反応
の度合いを深めていくのだった。
不意に俺は彼女から体を離し、体の体勢を変えた。榊もその意味がわかっているらしく、
霞がかかってきた瞳に羞恥をうかべ、ゆっくりと、その戒めを開いていった。
彼女の秘部は、既にこんこんと溢れる雫によって濡れそぼっており、いまから俺を向かい入
れようする榊自身を連想させた。もはやなりふり構わず奪いたくなるほど、その姿は俺の胸を
掻き立て、貪欲とも言える愛情を強く奮わせた。
暴発しそうな想いをなんとか抑えつつ、俺は俺自身を榊自身にあてがった。ゆっくりゆっくり、
省12
856(1): ばるばろ 02/09/22 13:52 ID:PgPWAS2d(9/12) AAS
「うぁ、あぁ・・うう、・・・ああ!」
痛みにゆがむ榊の顔に強い罪悪感を抱きつつ、俺はそれでもやめなかった。
必死に俺の背中を抱きしめることでその痛みに耐える姿が、愛おしくて、俺はゆっくりと
動き出した。
「うう・・・あぁ・・・いっ・・・あうう・・。」
悲痛とも言えるような榊のあえぎは、時折俺の背中に傷を付けることで俺自身にも
感じられる物であったが、少しでも痛みを和らげれればと与える口づけや愛撫によって、
徐々にその性質を変えつつあった。
榊も少しずつ反応し始め、痛みと同時にそれとは別な反応を示すようになっていった。
彼女の長い黒髪を手に絡めつつ、俺は榊と一つになれたことがうれしかった。
省16
858: ばるばろ 最終話その1 02/09/22 14:54 ID:PgPWAS2d(10/12) AAS
榊と結ばれ、お互いの気持ちを確かめ合った俺は、舞鶴には行かないことに決めた。
残り数ヶ月の高校生活を終えるため、母には相当の援助を求めなければならないし、足
りない分は奨学金で賄うことになる。だが、母は何事か理解してくれたようで、俺の意
思を尊重してくれた。
榊との一夜は、しかしその証拠隠滅にずいぶん苦労させられ、もう使い物にならなさそうな
シーツを新しい物に買い換えたりした。その問題の榊も、結局は俺の子どもを宿すことな
く、二人ともほっとした反面、残念でもあった。やはり、結婚するまではお預けのようだ。
榊はかねてからの獣医の夢を叶えるために大学に入り、俺は11月に行われた防衛大学校
の試験に合格した。いまは以前からの夢でもあった、自衛官の道を歩もうとしている。
省6
859: ばるばろ 最終話その2 02/09/22 14:56 ID:PgPWAS2d(11/12) AAS
何時の頃からか感じ始めた私への視線。
今はそれが私自身を包みこんでくれている。
夏の夜から抱いた気持ちは、自分に自信が無い私にはとても伝えられる
物ではなく、こんな背の高い女を好きになるわけがないと、自分を退け、
いつもの6人、いつもの仲間、いつもの生活を演じようとしていた。
子猫を抱いたあの人を、隠れて追ったあの日から自分の気持ちに向き合
えるようになった。
今は別々に暮らすことになるけれど、あの夜の契りを想えば信じられる。
あの人が飼っていた子猫達は私が引き取ることにした。きっとマヤーと仲良く
なれるだろう。
省4
860(3): ばるばろ 02/09/22 15:04 ID:PgPWAS2d(12/12) AAS
丸1日もの間、このような稚拙な文につけ合って頂き、ありがとうございました。
今読み返すと誤字脱字がおおく、文脈的にも改善の余地が多々ありますが、応援して
いただいて恐縮でした。
この後はまた、軍事板で一人の名無しになりますが、この板で書かせて頂いた事に
お礼申し上げます。もしかしたらまた各機会があるかもしれませんが、そのときはヨ
ロシクおねがいします。
最後に、昨夜からずっと読んでいてくだすった各名無しさん@ピンキーさんにお礼
を述べて、お別れします。
この板と、2ちゃんねるに栄光あれ。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.274s*