[過去ログ] 処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第22話 (167レス)
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96: 東の扉 ◆FVKSJZ0PUs 2014/10/13(月)00:02 ID:kPZI/1l10(1/8) AAS
「じゃあさ、代わりに次の休日に千早の手料理でパーッとパーティーでもやるってのはどう?」
 薫子さん……他にどうしようもないとは思いますけど、楽しそうですね……。
「いいですね! 不肖宮藤陽向、成功のために全力を尽くさせていただきますよ!」
「面白そうね。私も協力するわよ」
 香織理さんと陽向ちゃんがそう言って何やら2人で準備にかかる。いったい何をするつもりだろう? 
変なこと考えてなきゃいいけど……。

「……それで、得たのがこの金ですか?」
「そうですよ。いやあ、もう売れに売れて……」
「そうねえ、こうなるんじゃないかとは思ってたけど、予想以上だったわね」
 香織理さんと陽向ちゃんがパーティーの参加チケットを作り、それを売った結果を僕に話していた。
省7
97: 東の扉 ◆FVKSJZ0PUs 2014/10/13(月)00:11 ID:kPZI/1l10(2/8) AAS
「これなら高級料理も作れそうな額ですが……後が恐ろしいのでやはり普通の料理にしましょう」
「そうね。あたしもその方が賢明だと思うよ」
「はい。それでは、早速メニューを皆さんで決めましょう」
 僕たち寮生は早速パーティー当日のメニューを決める会議に入った。

 そしてパーティー当日……。
「いよいよこの日がやってまいりましたね」
「私、今日をどれだけ待ち望んでいたことでしょう……」
 いや、そんな大げさなものでもないでしょう?
「私、この時のために、昨日から食事を我慢しておりましたのよ!」
 ちょっとちょっと、それ色々間違ってますから!
省9
98: 東の扉 ◆FVKSJZ0PUs 2014/10/13(月)00:17 ID:kPZI/1l10(3/8) AAS
「ああ……千早お姉さまの愛が私の身体の中に……」
 そして、まず最初に料理を受け取った1人が、僕の料理を一口食べるなり、すぐに桃源郷の海へと沈んでいった。
椅子に座ったまま、テーブルに突っ伏して夢見心地に向こうの世界でいろいろ言っている。
 ゴクッ……。
 と、それを見た女生徒たちからつばを飲み込むような音が聞こえた。なんかすごく嫌な予感がするんだけど……。
「千早お姉さまの手料理をいただいてあんな風に……」
「しかも、どなたよりも早く……」
「「うらやましいーっ!」」
 いや、あのですね、そんなに言わなくてもちゃんと全員分の料理は用意してありますから!
「あああ……」
省9
99: 東の扉 ◆FVKSJZ0PUs 2014/10/13(月)00:23 ID:kPZI/1l10(4/8) AAS
「ちょっと、みんな! 何を獣みたいにお姉さまの料理を横取りしようとしてるの!」
「すぐに千早ちゃんのお料理を召し上がりたい気持ちはわかりますけど、千早ちゃんはちゃんと皆さんの分を作ってくれますから、
落ち着いて順番通り列に並びましょう。ね?」
 それに気づいた初音さんたち生徒会のメンバーが暴走しかけた女生徒たちを必死に止めに入ってくれた。
凄く先が思いやられる光景だ……。

「はあああああ……」
 それから、途中で何度か材料を追加で買いに行ってくれた分もあわせて、ようやくみんなの分を作り終えたころには、
料理を配るのを手伝ってくれた寮のみんなや僕の親友も疲れ果てていた。
 僕の料理を食べた女生徒たちは、ほとんどみんな一口食べるごとに恍惚の表情を浮かべて気絶して、
しばらくしたらまた起き上がって一口食べて……を繰り返していた。
省8
100: 東の扉 ◆FVKSJZ0PUs 2014/10/13(月)00:31 ID:kPZI/1l10(5/8) AAS
「みなさん、本日はどうもお疲れ様でした。本当にご協力ありがとうございました」
「何言ってんの。一番苦労したのは千早じゃない」
「その言葉、そっくりそのまま千早さんに返すよ」
 僕が手伝ってくれたみんなに礼を言うと、みんなも僕にねぎらいの言葉をかけてくれる。けど、一番苦労したのが誰であれ、
みんなのおかげで僕の苦労が軽くなったのは確かだから、ちゃんとお礼をしたい。
「では、みなさんも召し上がってください」
 僕はそう言って、みんなのために作った料理を、すべて終わって休んでいるみんなが座っている席に運んだ。
「え……? あたしたちも食べていいの!?」
「ええ、もちろんです。もう夕食にはちょうどいい時間ですからね」
 僕が笑顔でそう言うと、みんなも喜んで料理を食べようとする。まあ、沙世子さんの反応は微妙だったけど。
省7
101: 東の扉 ◆FVKSJZ0PUs 2014/10/13(月)00:37 ID:kPZI/1l10(6/8) AAS
「む……ま、まあ思ったよりはおいしいわね」
「いやいや、お姉さまのお料理が直に味わえるなんて、生徒会冥利に尽きますよ」
「確かにかなりの美味だな」
 生徒会のメンバーは食べるのは初めてだと思うけど、予想よりは好評そうだ。沙世子さんはよく僕たちにつっかかっているからか、
ツン状態になってるけど。
 ちなみに寮のみんなの反応は、いつもの通り。薫子さんと陽向ちゃんは大はしゃぎで
香織理さんは「滋養効果の強い料理なんて、相変わらず小憎らしい心遣いね」と感想を述べ、
初音さんと優雨は仲の良い母娘の絆オーラをムンムンに醸し出しながら「おいしいね」「うん、おいしい」と言ってて、
史は自分の料理との違いをみんなに講釈していた。
 ケイリは「千早の料理は台風を呼ぶようだね」と言いながら料理を味わっていて、
省1
102: 東の扉 ◆FVKSJZ0PUs 2014/10/13(月)00:44 ID:kPZI/1l10(7/8) AAS
 それから数日後……。
「お姉さま」
「雅楽乃、何か悩み事ですか?」
 僕が1人で歩いていると、雅楽乃が声をかけてきた。表情から悩みでもあるかと思ったのでそう聞いてみた。
「ええ、よろしければ、ご相談に乗っていただいてもよろしいですか?」
「ええ。私にできることでしたら」
 僕はそう安易に引き受けてしまったんだけど……。
「千早お姉さまのお料理、いったいどこでいただこうかと……」
「? 別に食堂でも修身室でもどこでもよろしいではありませんか?」
 僕は雅楽乃が悩む意味がわからず、そう言ったんだけど……。
省6
103: 東の扉 ◆FVKSJZ0PUs 2014/10/13(月)00:54 ID:kPZI/1l10(8/8) AAS
以上です。 ID:PFrpdAZ90さん、ご支援ありがとうございました!
欲を言えば、千早くんの手料理でみんなが桃源郷に沈む話、もっと大きくしたかったのですが……。
しかし、このスレでは、まだ私以外誰も投稿していませんね。
発売からだいぶ時間が経過している以上、仕方ないのかもしれませんが……。
ともあれ、私は他の方からのSS投稿も大歓迎ですので、よろしくお願いします。

それでは、今回はこれで。お目汚し失礼いたしました。
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