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535(1): 麻生華澄 ◆e./VENUS/M 2019/09/26(木)00:13 ID:??? AAS
>>534
(少年が張り巡らせた糸に雁字搦めにされた一匹の獲物……それが今の華澄だった。)
(そう、こんな辱めなど長い長い悪夢のまだ序章に過ぎない……。)
(華澄は絶望の淵へと沈む。)
(いつになったらこの地獄の夜が明けるのか……希望など何一つなかった。)
うぅっ……。
(キスするだけ……こともなげに言ってのける少年。)
(どうして好きでもない、それどころか嫌悪の対象でしかない相手に容易に口づけなどできようか。)
(廉潔な華澄が逡巡するのは当然だった。)
(だが少年の手中には光と華澄自身の肉体という二枚の強力な切り札がある。)
(抵抗はおろか躊躇すら許されないのが今の自分だった。)
くっ……!
(卑怯者……。)
(ようやく心に宿した小さな決意すらも冷笑の対象となり、華澄はグッと唇を噛み締める。)
(開けた瞼の下、その泣き濡れた瞳にははっきりとわかる憎悪の色が浮かんでいた。)
むっ……!
(脅迫者である少年を間近にキッと睨みながら、薄く触れ合った唇をさらに押しつけていく。)
(若い男の体臭がムッと鼻を突いた。)
(反射的に華澄の眉宇が嫌悪に歪む。)
(華澄は知らなかった……。)
(こうした悔しげな反応こそが相手のサディズムをより一層刺激することを。)
(気丈な態度を取れば取るほど、その先の失墜や破滅がより一層惨めになることを……。)
んっ……!
(一瞬の戸惑いは隠せなかったが、股間を蠢く指に促され、艶やかな歯列を開いて震える舌をおずおずと差し出していく。)
(予想よりも浅いところに少年の舌はあった。)
(待ち構えていたそのぬめぬめした舌先に触れた瞬間、華澄は自分の舌がたちどころに汚染され、腐ってしまったかのような錯覚に陥る。)
(それ以上突き出すことも引っ込めることもできず、硬直したまま吐き気を催した。)
(また眩暈がした。)
(若干気が遠くなる感覚があったが、今度はとどまった。)
(惨めさにまた大粒の涙が溢れた。)
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