[過去ログ] 魔法・超能力などの非現実的能力でエロ創作 [無断転載禁止]©bbspink.com (1002レス)
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4: 黒魔術にご用心 1 (ワッチョイ 8364-gMth) 2019/05/10(金)00:01 ID:EvgAJHqG0(1/12) AAS
時刻は朝7時半。
文化部棟の最奥、天体観測部とバックギャモン部の部室に挟まれたひっそりと目立たない位置。
薄い木の板でできた安っぽい扉の真ん中、部室名を示すプラスチック製のプレートには、
カラフルな蛍光ペンで書かれた「くろまじゅつぶ♪」という可愛らしい丸文字が躍る。
あまりの世間一般のイメージとの乖離に、それが一目で「黒魔術部」だと理解できる人間は稀ではなかろうか。

「桃井ミサさん! 何ですかこのふざけた予算見積は!」
部室の扉が乱暴に開け放たれ、甲高い怒号が部室内に響き渡った。
A4用紙を右手に握りしめながら、ずかずかと部室に踏み込んできた少年は白瀬歩。

歩は、3月生まれであることを鑑みても同学年の男子に比べて頭一つ分は低いことに加え、
生まれ持っての童顔のために、ともすれば小学生とも間違われることもあるほどだ。
しかし、そのマスコットのような可愛らしい外見とは裏腹に、年上に対しても物怖じしない態度の強さと、その観察眼の鋭さから、
1年生でありながら生徒会の会計監査として抜擢された彼は、学園内でもちょっとした有名人であった。

「えー、白瀬くん、一応女の子の部屋なんだからちゃんとノックくらいしてよねー。」
間延びした返事と共に、床にごろんと寝ころんだままで顔を上げたのは、黒魔術部の部長、桃井ミサ。
そのぼさぼさの髪の毛と、皺の入ったセーラー服は、まるで歩と対照的であった。

「昨日も生徒会室に顔を出すように指示していたのに、無視をするのが悪いのでしょう! そんなことより何ですかこれは!」
ミサのぼやきをにべもなく突っぱね、間髪を入れずに右手に握りしめていた用紙をミサに突き付ける。

「えー? 白瀬くんが出せって言った、来年度の黒魔術部の予算書だよ?」
「内容のことを言っているんです! こんな見積もりが通ると本気で思っているんですか!」
「ふぇ? 何か計算ミスでもあった?」
「それ以前の問題ですっ! こんな小規模で活動実績のない部活に対して、野球部並みの予算など通るわけがないでしょう!」
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