[過去ログ] ★ 猫の面白い虐待の仕方語ろう62 ★ [転載禁止]©2ch.net (1002レス)
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242
(1): 動物愛護家 2015/10/23(金)02:24 ID:6mp95fSV0(1/8) AAS
「・・・猫?」
そこに入っていた獲物は茶と白の模様の、まぎれもない猫でした。
猫の方は先にこちらに気付いたようで、慌ただしく箱罠の中を右往左往し、体を格子にぶつけたり、顔を押し付けたりを繰り返しておりました。
しかしながら捕獲箱は斜面を転がって来たにも関わらず、上下正しい設置状態を保っており、ロックが利いている為、逃げることは出来ません。
捕獲器をお持ちの皆様は御存知でございましょう。
フック式捕獲器は獲物がフックを引いて扉が閉じた後、カンヌキが自重で落ちることによりロックされる仕組みになっている為、
捕獲器が逆さまになった場合、かんぬきがロックの役割を果たさず、獲物が暴れると扉が開いてしまうのです。
数十メートルも斜面を滑落し何度も回転したであろう筈なのに、獲物が箱の中に留まっていたのは奇跡的なことでした。
それにしても猫。
狩猟許可地帯は住宅地も含まれています。
省4
243
(1): 動物愛護家 2015/10/23(金)02:36 ID:6mp95fSV0(2/8) AAS
話は703氏から聞いていました。
氏は初年度に頻繁に猫を狩ったそうです。
しかしそれは結果の話で、猫愛誤の躾の為にノネコを無残に狩ってやろうと思い立ったが、山と猫がイメージで結びつかないので最初に掛かった時は驚いたと言っていました。
その後に立て続けに何匹も捕獲して、猫の生命力の強さと無責任な遺棄の状況に駆除の使命感を強めたそうです。
自分は703氏が嘘を言っているとまでは思いませんでしたが、正直を言うと話の脚色を感じていました。
自分もまた、山と猫が結びつかなかったからでした。
しかし現に野生化したそれを目の当たりにした瞬間、それまでの認識ががらりと変わりました。
山を、自然を、守らねばなりません。
寄生獣冒頭のような臭い文言が頭をよぎりました。
「みんなの未来を守らねば。」
省5
244
(1): 動物愛護家 2015/10/23(金)02:43 ID:6mp95fSV0(3/8) AAS
互いの距離が残り1メートル程度になったところで覚悟を決めたのでしょうか。
猫はこちらに向き直り、最終的通告と思しき威嚇を開始しました。
「シャーッ!カッ!カッ!カッッ!」
後ろ足を揃えて尻をすぼめ、前足で地面をバッ!バッ!と何度も打ち鳴らします。
それ以上近付くと飛び掛ってやるぞ!という警告を意味していることが種を超えて理解できます。
ですがその恫喝も強固に溶接された箱の中にあっては意味を成しません。
喚きながら前足で地面を叩く姿を見て、勤めている会社の、机を叩きながら部下を怒鳴るしか能がない営業部の部長を重ねて噴き出しそうになりました。
せめて楽に〆てやろう。
しゃがみこんだ自分は、攻撃態勢の猫の真上の格子からコロンビアナイフをそっと挿し込みました。
ここで自分は認識の甘さを思い知らされます。
省2
255
(2): 2015/10/23(金)15:34 ID:6mp95fSV0(4/8) AAS
突然の強烈な反応に面食らいましたが、すぐに我に返り、辺りを見ました。
ナイフがありません。
猫が爆ぜた瞬間、刀身が激しく捕獲器と接触し、衝撃で手から離れたのは覚えていました。
落ち葉を注意深く上から押さえて手応えを探りますが、どこに行ったのやら見つかりません。
膝を付き、這うように堆積物の多い地面をまさぐりながら703氏の言葉を思い出していました。
「止めを刺す時、ナイフはしっかり持っていないと危ない。」
今それがよく解ります。手から放れ、探す羽目になっているだけで済んでいるのは寧ろ幸運かもしれません。
自分に刺さっていた可能性すらあったのです。
氏も同様な失敗を経て教訓を得ていたのでしょう。
伝えられた事が次々と思い起こされてきました。
省3
257: 動物愛護家 2015/10/23(金)16:21 ID:6mp95fSV0(5/8) AAS
失礼しました。
週末から来週いっぱい忙しくなりそうなので書き溜めておこうとしたのですが、文字数制限を確認する際に誤って書き込みしてしまいました。
見苦しさをお詫びします。
258
(1): 動物愛護家。244の続きです。 2015/10/23(金)16:23 ID:6mp95fSV0(6/8) AAS
獲物が収まっている捕獲器のサイズは幅20cm、高さ20cm、奥行き60cm。
縦に切った断面の面積は丁度トイレットペーパーの新品を4つ束ねたサイズです。
一方で、自分が手に持っていたコロンビアナイフNO.A10は刃渡り15cm足らずながら全長約30cm。
身の周りで馴染みのある30cmと言えばサランラップや、2リットルペットボトルの高さなどでしょう。
計算上、十分に捕獲器を貫通できる長さを有していますし、刀身の幅も捕獲器の格子をどうにか通すことができることから、自分が選んだ箱罠用の止め刺しナイフでした。
柄を短めに持ち、獲物に対して狙いを定め、一気呵成に突き立てれば致命傷を与えることが出来ます。
そのはずでした。
蛇のような目でこちらを睨み付けている猫の頭の後ろを狙い、捕獲器の格子から刃先を下ろしていきました。
「このあたりかな?急所は。」
そんなことを考えながら刺し込む角度調整をしようとして刃先が獲物の体毛に軽く触れた刹那のことです。
省3
274
(1): 動物愛護家。258の続きです。 2015/10/23(金)22:09 ID:6mp95fSV0(7/8) AAS
突然の強烈な反応に面食らいましたが、すぐに我に返り、辺りを見ました。
ナイフがありません。
猫が爆ぜた瞬間、刀身が激しく捕獲器と接触し、衝撃で手から離れたのは覚えていました。
落ち葉を注意深く上から押さえて手応えを探りますが、どこに行ったのやら見つかりません。
膝を付き、這うように堆積物の多い地面をまさぐりながら703氏の言葉を思い出していました。
「止めを刺す時、ナイフはしっかり持っていないと危ない。」
今それがよく解ります。手から放れ、探す羽目になっているだけで済んでいるのは寧ろ幸運かもしれません。
自分に刺さっていた可能性すらあったのです。
氏も同様な失敗を経て教訓を得ていたのでしょう。
伝えられた事が次々と思い起こされてきました。
省6
275
(1): 2015/10/23(金)22:17 ID:6mp95fSV0(8/8) AAS
「首に深く突き刺し、箱罠の格子枠を支点にして、てこの原理で、刃先で弧を描くようにえぐりながら首を掻っ斬る。」
それが氏による止め刺しの説明でした。
聞かされた時は絵空事のようでしたが、この期に及んではリアリティをもって言葉が蘇ります。
確かに刃物を使うなら固定しなくてはあれは楽に殺せそうにありません。
細身で鋭利なスパイクナイフを勧めていたのも利便性を高める為でしょう。
自分は後悔し始めていました。
スパイクナイフは勿論、固定用の角材も用意していなかったのです。
辺りを見回しても固定に丁度良いものは見つかりません。
木の枝は沢山落ちていましたが、捕獲器の格子に適合し、尚且つ獲物を押さえ込む強度を持つなどという都合の良い物はなかなか無いものです。
「どうしようかな。あれ。」
省4
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