紀州【中上健次】熊野 2 (443レス)
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138: P ◆8LHzvOF7F2 2022/07/04(月)00:17 ID:cXqAEQC6(1) AAS
>>130
そうだったのか…
139: 死廃神酔天魔法狂廃遊舞鬼神龍騎禅軍呪妖幻術医国文師悪魔召喚居士 2022/07/04(月)09:19 ID:LZl57Hvp(1) AAS
中二っぽいよな。中国も華国と華の方が華やいでええ。
140: 2022/07/04(月)15:33 ID:iioa4Qpx(1/6) AAS
「媒介する言葉と路地の夢 : 中上健次とフランツ・ファノン」
渡邊英理

話題の阪大准教授には↑のような論文もあった。
141
(1): 2022/07/04(月)15:41 ID:iioa4Qpx(2/6) AAS
「俺、それまで大江健三郎の影響をものすごく受けていて、戦後民主主義の路線にとらわれていた。そうなんだ、平和と民主主義をほとんど鵜呑みという感じでね。それが、あの一〇・八でゲバ棒を持ったとき、一八〇度転換した。無茶苦茶に殴りかかってくる機動隊に対して、自衛のために棒を持ったわけだろう。その棒一本で、完全に大江健三郎の言ってることなんかが引っくり返った。
 要するに、暴力に対してどう思うか、暴力をどんなふうに位置づけるかということなんだ。
 それで、いろんな本を読んだよ。その中で、なるほど、これじゃないかと思ったのがフランツ・ファノン。暴力には二種類ある。権力をフォルスと言う、それに対して抑圧された者が押し返す力をバイオレンスと言う。これが暴力なんだとファノンは言うわけね。だから、暴力というのは、弱い人間にふるうものとは違うんだ。弱いからこそ打ち返すんだという暴力論が、俺たちの間で信念となっていた。
 目がさめた気がしたね。あっこれなんだと思ったんだよ。それで俺は大江を超える、大江の文学論からの呪縛を超える。それは同時に、戦後民主主議を超える論法を身につけることなんだ。そうすると、俺は自前で考えなくちゃいけない。それで、二十二ぐらいのときに初めて、自前でものを考えるということが出てきた。
 そうだね。その頃、すでに書き始めていたから、そういう考え方はぴったり俺の書くものにくっついている、そうだろう。しょっちゅう機動隊に殴られていたんだよ、それまで。それで自衛のために棒を持って打ち返した。そのとき、打ち返さなくちゃいかんという」論法に転換したんだよ。」
(つかこうへいによるインタビュー。『中上健次発言集成5』p138-9、及び『現代文学の無視できない10人』所収)

↑の中上健次の言うことには、どうやら記憶違いがあるらしく、「弱いからこそ打ち返す暴力」云々というのは、
ファノンではなく、ジョルジュ・ソレルの著書の書いてることなのだそうだ。
ただ、著者について記憶違いがあったとしても、論旨は変わりないだろう。
142
(1): 2022/07/04(月)19:05 ID:6aWFGM6b(1/3) AAS
>>141
>>↑の中上健次の言うことには、どうやら記憶違いがあるらしく、「弱いからこそ打ち返す暴力」云々というのは、
ファノンではなく、ジョルジュ・ソレルの著書の書いてること

それは誰の意見なのでしょうか?
143: 2022/07/04(月)19:39 ID:6aWFGM6b(2/3) AAS
>>104
石川淳がそういうことをかなり一貫してやってる。
1957年の「諸国畸人傳」や1967年の「至福千年」、
「狂風記」1980などもそうだろ。
144: 2022/07/04(月)20:16 ID:iioa4Qpx(3/6) AAS
>>142

関根洋司という人が書いていた。どういう人なのか知らないが、
この方のブログを読む限りでは、かなり知識が豊富な人なので、
間違いはないだろう。

ソレルの「暴力論」では、暴力には二種類あって、
ひとつは体制側のフォルスとしての暴力、これは軍事力・警察力など国家の暴力装置の働きの全般、
もうひとつはヴァイオランスとしての暴力で、これは労働者の意志からの自然発生的なものであり
必ずしも物理的な力の行使ではなく、たとえばストライキやサボタージュのような
むしろ平和的な形をとって現れるべき暴力ということだ。

確かに中上健次のいったこととだいたい同じである。
145
(1): 2022/07/04(月)20:27 ID:iioa4Qpx(4/6) AAS
今調べてみたら、
ジョルジュ・ソレル 暴力論 - Wikipedia - NAMs出版プロジェクト外部リンク:nam-students.blogspot.com›wikipedia_12

「(ソレルの)こうした暴力の倫理性の強調は,現代ではF.ファノンに受け継がれている。」

ということだった。
すると中上健次は、記憶違いしたのではなく、
ソレルから影響されたファノンの著書の暴力の倫理に関するところをを読んで、
↑の引用のように言ったのだろう。
146
(2): 2022/07/04(月)21:06 ID:6aWFGM6b(3/3) AAS
>>145
やっぱり、NAMでしたか。

中上健次はなぜ、社青同解放派と接点が無かったのか、
という疑問がある。柄谷も中上が部落出身であることを
長らく知らなかったらしいが。中上の芥川賞受賞作を読
んで直ぐに、高校時代に部落解放運動を経験してた俺の
友人は直ぐにピンと来て、大学の学園祭の講演者として
中上を呼び、鋭い質問を発して中上を狼狽えさせた。
それは、中上の故郷に対する思いについて尋ねたのだっ
たが。
147: 2022/07/04(月)21:49 ID:iioa4Qpx(5/6) AAS
>>146

プルードン→ソレル→ファノン→中上

なるほど、深読みすれば、NAM的には、↑のように言いたいのですかね。
148: 2022/07/04(月)22:45 ID:iioa4Qpx(6/6) AAS
×ヴァイオランス
〇ヴィオランス
149: 2022/07/07(木)13:20 ID:+8wLWZ7s(1/3) AAS
>>146

社青同解放派は、ローザ・ルクセンブルク主義的で、レーニン主義にたいしては批判的だっただろう。
だとすると、本源的(原始的)蓄積は、資本主義の成立時の一過性のものではなく、
資本主義社会においても継続しているプロセスだという考え方をとっていたはずだ。
150
(1): 2022/07/07(木)13:30 ID:+8wLWZ7s(2/3) AAS
中上文学には、「路地」=内国植民地という見方があるだろう。

「ポスト・コロニアル資本主義と移民の自律性」
北川眞也

「植民地主義とは暴力であり,その質については様々であるが,特に以下の2点が強調されてきた。ひとつは法外の暴
力(ファノン1969,ンベンベ2005),もうひとつは本源的蓄積の暴力(マルクス1973,ルクセンブルク2001,Mezzadra 2008)
である。双方を厳密に分離させるのは困難ではあるが,本報告は主として後者から問題にアプローチする。
『資本論』第1巻でマルクスによって論じられた本源的蓄積は,生産者と生産手段を切り離す過程として,自らの労働
力を売ることでしか生存を維持できない賃労働者をつくりだす「資本の前史」として位置づけられている(「血と火の文
字で人類の年代史に書き込まれている」(1973:933))。この暴力的過程を経て,労働力商品の存在と売買が自明視される資
本主義社会が成立するとされた。
省7
151: 2022/07/07(木)14:44 ID:a303S2Q8(1) AAS
マルクス主義理論を中上文学にはめこもうと必死だな
時代遅れで、カワイソス
152: 2022/07/07(木)14:52 ID:+8wLWZ7s(3/3) AAS
019.12.24特集
講演 交換様式と「マルクスその可能性の中心」
文:柄谷行人
文學界12月号

そういうことは柄谷行人先生に言ってください。
153: 2022/07/07(木)21:55 ID:5jLmKT2o(1) AAS
柄谷はあと数年しか生きられない年寄りだから放置でいい
マルクス主義と生きた人生をもう否定できはしない
問題はいま40歳前後のマルクス主義者で、転向するなら最後のチャンスだ
154: 2022/07/07(木)22:29 ID:aL/WaULN(1) AAS
マルクスという意味という病
155
(1): 2022/07/08(金)07:41 ID:yZmr/3fI(1/3) AAS
>>150
>>中上文学には、「路地」=内国植民地という見方があるだろう。

その一方で18世紀西ヨーロッパのロマン主義のgeopoeticsの高山への憧れの反対が路地と
いう気も捨てられないw少なくとも、中上は路地にロマンを抱いていた。
路地は植民地というよりも、縄文という先住民族の居住地の残存ではないか?
156
(1): 2022/07/08(金)08:30 ID:yZmr/3fI(2/3) AAS
>>155
自己レスだが、路地を近代人の眼で見て、「路地は強者に追い立てられたマイノリティ弱者がいやいや住まわされた場所である」
という考えには疑問がある。
古代のトロイとギリシャが戦ったトロイ戦争だが、ヨーロッパで迷路のことをtorojaborgトロヤンブルグともいうが、迷路は嫌われる
場所ではない。
157: 2022/07/08(金)08:39 ID:yZmr/3fI(3/3) AAS
>>156
付け加えると、迷路は路地の典型としてある。
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