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きかんしゃトーマスで801 2車目 (765レス)
きかんしゃトーマスで801 2車目 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/801/1269669781/
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182: 2/3 [sage] 2010/05/29(土) 22:39:36 ID:qxT0ptSd0 その日のエドワードは、とても元気がありませんでした。 みんなは元気のないエドワードを心配しましたが、玩具の数が少ないことは、きかんしゃたちにはどうすることもできません。 「きみも、そのうちきっと作ってもらえるよ。」と声をかけました。 ですが、ジェームスだけは違ったのです。 まわりに誰も居ないことを確かめたあと、彼はこういいました。 「ぼくは、きみの玩具の数が少ないことをうれしく思っているんだよ。」 「どうして?」 「だって、玩具はぼくらの分身だもの。きみの分身がたくさんいたら、ぼくはいくら妬いても妬き足りないじゃないか。」 エドワードにはジェームスがいっていることが理解できませんでしたが、やっとわかっても、しばらく何もいえませんでした。 「エドワードはぼくだけのものだろう。違うかい?」 「ちっ・・・・ち、ち・・・違わないよ。」 「ね、玩具の数なんて、少ないほうがいいんだよ。」 頬をジェームスのボディと同じくらい真っ赤に染めたエドワードを見ながら、ジェームスは微笑みました。 「うん、きみの言うとおりだね。」 ボイラーの中が、いつもよりぐつぐつとうなっている気分です。 まさか、このわがままな恋人が、自分と同じことを考えているなんて思わなかったのですから。 「・・・・・・・でも、きみの玩具の数が多すぎて、ぼくはどれだけ妬けばいいんだろう?」 「妬かなくてもいいんだよ。ぼくはみんなの人気者だからね。みんなには玩具で、きみにはぼく。」 「まったくきみは・・・」エドワードはため息混じりに蒸気をふきだしました。 蒸気と一緒にかなしかった気持ちも、風に混ざって消えたようにすっきりした気持ちになりました。 妬きたい気持ちももちろんありましたが、なにより、ふたり同じ気持ちを抱いていたことが嬉しかったのです。 「きみにはぼく・・・か。」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/801/1269669781/182
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