[過去ログ] 牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part6 (547レス)
前次1-
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) レス栞 あぼーん

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
298: 2013/04/16(火) 08:46:43.13 ID:nNwoaEBy(1/6) AAS
>>296
しまった……! 久々のルンファだったから……! やっちまった。
>>297
これって特殊性癖なのか……。同人誌とかでも普通にある種類だから、割と通常かと、触手物と似たようなものかと……。
……あれ? 俺のなかの常識が……うごご。
299
(1): ◆PNv45Jllpo 2013/04/16(火) 19:42:09.46 ID:nNwoaEBy(2/6) AAS
さ。またルンファ3のSSをこっそり投下していこう。過密スレじゃないから恥ずかしくないもん。

タイトルは、【知らない天井】

 自分の精液にまみれて想い人をむさぼろうとした。
 その事実だけで、マイスは村を追い出された。
 村長の決断だった。この村に変質者を入れてはならん、と。
 マイスは歩き続けた。道中モンスターにも襲われた。
 野営は命がけだった。
 彼の衣服は泥と血で汚れ、破けている箇所がいくつもあった。
「どうして……なんでこうなった……」
 焚き木に手をかざして、マイスは背を丸めている。
「あ、焼けたかな。……うん、美味しいな」
 狩って解体して火を通したビードルをマイスは口に運んだ。
 ……途中で思いついたようにマイスは顔を上げた。
「くそ……っ! くそっ! クソォォオオオオオッ!!」
 月に向かって吠えるマイスの表情はオークの様であった。
「畜生! どうして僕がこんな目に! シアさんは汚物を見るような目で僕を見るし! ペルシャはさくやの野郎に口止めされてたし!」
 怨みの念をぶつけるが如き形相でマイスはビードルの死骸をよく噛んで食べた。
 マイスの目は暗かった。
「このまま終わるわけにはいかない……! 僕はまだペルシャに種つけ……は最低だから、そうだ、結婚して夜の営みをしてないんだ……! っ!?」
 マイスは前方に転がって後ろを向いた。
 赤い髪の女の子がいた。研ぎ澄まされた刃物を思わせる目をしている。
「トゥーナ。その瞳で睨まれるとこわいんだけど……」
「変態。まだ村の傍をうろついていたの? 早く出てって」
 やけに明るい月夜だった。焚き火は陽炎を昇らせていた。
 お陰でマイスは彼女の表情を正確に確かめることができた。
「トゥーナ……泣いてるの?」
「当たり前でしょっ!」
 マイスは反射的に地面に背をぶつけた。
「てて……。トゥーナらしくない……それほどまでに悲しいの?」
「泣いているように見えるならマイスはあたしに何を言えばいいのか知ってるでしょう?」
「事情を話せばいいのかな?」
 手の甲で目元をふきながらトゥーナは頷く。
「わかった。事情と言っても単純明快なんだけれど。僕がペルシャに欲情したんだ」
「それだけ……なの……?」
「うん、そうだよ」
「マイス、さようなら……」
 背を向けてトゥーナは去っていく。
 弁解の余地がない。マイスは彼女の後姿を見つめるしかなかった。
「……ああ、良い女だよなぁ」
 マイスは口元を抑えた。口先から勝手に出た言葉だった。
 マイスの足に力が入っていた。
「トゥーナの髪から熱した鉱石の匂いがしていたな」
 マイスは立ち上がる。自分でも制御し難い感覚に囚われていた。
「トゥーナ……そうだ、もう村には帰れないんだから、いいじゃないか……!」
 マイスは一直線に駆けた。トゥーナが振り向く。
「なるべく音を消して走ったつもりだったけど、トゥーナは気配を察知するのが上手いね」
「ガジは最後までマイスを信頼していた。カルロスも」
 マイスがトゥーナに覆い被さる。トゥーナは抵抗しない。
 トゥーナは無表情で、脱力していた。
「僕、ずっとペルシャの奴に生殺しにされていて。でも、トゥーナでもいいかなって」
「マイス、一度自分の顔を鏡で見たらいい。それと、誰か来るかもしれない」
「誰も来ないよ。それに今の僕が僕じゃないことくらい承知しているよ」
「今、さくやが皆に説明している。それで事情を把握したからあたしが無理言って迎えに来た」
 マイスを試すために。トゥーナは呟いて、透き通った瞳をマイスの歪んだオーク面に向けた。
 マイスは聞かなかった。押し付けるように彼女に顔を近づける。
300
(1): ◆PNv45Jllpo 2013/04/16(火) 20:26:16.82 ID:nNwoaEBy(3/6) AAS
>>299
 数日間水浴びをしていなかったマイスの体臭はトゥーナの目元をひくつかせる。
 マイスの唇がトゥーナの口元に迫る。
「マイス。ペルシャのことはいいの?」
「僕はトゥーナのことを愛することにするよ」
「……最低」
 闇夜に雄雄しい鳴き声が響いた。
「ぅ、ご、ぁぁああああああ……ッ! ぼ、僕の、僕のぉぉおおおおお……!」
「情けない。これと決めた相手以外にも狙いをつけるマイスのソレ、潰す」
「い、いぁああぁぁあああああ……。か、勘弁してく……だ……っ」
 マイスはうずくまり、呻き続けた。
 トゥーナは何もしてこなかった。
「小さくなってないようなら、もう一度……」
 マイスは乱れた呼吸のまま、よくわからない言葉を吐いた。
 トゥーナがマイスの背後に近寄って腰を軽く叩くと、マイスの青ざめた表情は和らいでいった。
 トゥーナがマイスの激痛を癒している間、辺りには獣の唸り声や羽虫の鳴き声だけが聞こえていた。
「……ごめんなさい、トゥーナ。でも、耐えられなかったんだ」
「村に帰る? 皆には反省の意思があるって言うから」
「今、シアさんを見たら押し倒して全ての欲を注ぎこまずにはいられないから。夜が明けてから戻るよ」
 トゥーナに背を向けてマイスは焚き木の傍に戻った。小さくなっていた火に枝木をくべる。
「なら、あたしも一緒にいる。その上で何もなかった方が皆も信じやすくなる」
「ありがとう、でも危ないから先に帰っていて」
 マイスにはトゥーナが微笑んだように見えた。
「マイスの顔、人間の顔に戻ってる」
「うん……肝が冷えたからね」
「マイス。あたしは今晩帰らない」
「トゥーナ。ここには毛布もないんだ。身体に悪いよ」
「それを言うならマイスも。お腹が減ったからってビードルを食べるなんて」
「わかったよ。……なら、トゥーナの今履いている下着を僕の頭に被せて。それが出来れば僕も納得するから」
 トゥーナの双眸が見開かれた。
「……正気?」
「僕は本気だ。僕の性欲は歳相応の余力を持っているんだ。だからトゥーナにも覚悟を見せてほしい」
「その理屈はおかしい……」
「僕は別に、トゥーナの下着がどれだけ汚れていても喜ぶから。慣れてるから。ほら、早く!」
 マイスの研ぎ澄まされた真剣のような瞳の前にトゥーナは黙り込んだ。
「……マイスが、そう言うのなら。それくらい、なら……!」
 トゥーナの口元が固く引き結ばれる。射抜くような目つきだった。
「ごくっ。……あっ、違う、そうじゃないんだ。これは自分の欲情を鎮めていて出たごくっであって……」
「こっち見ないで。後ろ向いてて」
 マイスが耳を澄ますと、背後で布切れが擦れる音が聞こえた。
「あ、あの、トゥーナ……もう、いいかな?」
 マイスの土に汚れている頬が跳ね上がる。トゥーナに背中をつねられたからだった。
 衣擦れの音が夜中に響く。
 マイスは強張った顔で深呼吸を繰り返す。
「あ、あの。そろそろ……」
「うるさい。邪魔」
 女の子の衣装変えは遅くなるものだとマイスは知っている。
「女の子は下着を脱ぐのも一苦労なんだね、男にはない仕組みでも備えつけてあるの?」
 マイスの顔がひきつる。
 再び背中をつねられたのだ。
301
(1): ◆PNv45Jllpo 2013/04/16(火) 21:11:20.44 ID:nNwoaEBy(4/6) AAS
>>300
 暇だったマイスは空を見上げた。
「トゥーナ。夜空ってこんなに覆われていたんだね」
「……夜空は天井だって、ガジの日記に書いてあった。詩として」
「そうなんだ。なら、これは僕の知らない天井だな。トゥーナ、下着は脱げたかい?」
「……まだ」
「時間稼ぎはやめてほしいな」
 トゥーナの手がマイスの視界を覆った。マイスの頭頂部から耳元にかけて、締めつける感触が走る。
「トゥーナ――」
「頭に触れたら絶交。確かめるのも絶交」
 トゥーナの手が離れていく。
「……トゥーナの手、ゴツゴツしているけれど、柔らかいね」
 マイスは隣に腰掛けてくるトゥーナから目を離さなかった。
「ガジの手伝いをしていればこうなる。鍛冶屋だから」
「ありがとう、トゥーナ。これで僕も安心だ」
 マイスの視線はトゥーナの足元からつけ根までさかのぼる。
「何を見ようとしてるの……?」
「すいません……」
 マイスは視線を夜の天井風景へと戻した。
「トゥーナ。この思い出、一生の宝物にしようと思う」
「やめて。……ううん、下着のことだけ忘れてくれれば、後は悪くない」
「こうしてトゥーナの汗ばんだ下着を頭にかぶることができた。僕はトゥーナを信じるよ」
 マイスの瞳に星が映った。トゥーナの顔が赤くなる。
「……変態」
「そうだね。ペルシャとの関係もそんな感じだった。最後までやらせてくれなかったけど」
「当たり前。そういうのは本来結婚した後で……常識の範囲でするもの」
「この下着で僕のを処理できたらな……」
「汚さないで。汚したら絶交する」
「ぅう、生殺し……」
 マイスは心躍る感覚を思い出していた。
「そういえば、この村に来てから初めて冒険に出かけた時もこんな気持ちだったな」
 トゥーナは何かを言おうとして、何も言わなかった。
「女の子の下着は満点の星空、か」
 溜め息を吐くようにマイスが漏らした言葉に対して、トゥーナは無表情だった。
「……帰ったらソレの問題、どう解決するの」
「どうもこうも……ペルシャと普通に結婚して営もうかと思う」
「……それって、あたしだと、役不足かな」
「うん。ごめん」
 想い人の豊かな膨らみを想像しながら、マイスは即答した。
「そう……」
 か細く呟くトゥーナにマイスは一言添えた。
「けれど、僕の頭に自分の下着を乗せてくれた女の子はペルシャに続いてトゥーナだけだよ。嬉しいよ」
「それ、きっと他の女の子に自分から頼んでないからだと思う」
「なに言っているのさ。何の関係もない女の子にそんなこと頼めるわけないと思うけど」
「そういうところは常識持っているんだ……」
 マイスは串に刺したビードルの部位をトゥーナに差し出した。
「こんなのしかないけど……」
「いらない」
「うん、わかってた。けど、食べないと倒れるかも」
 マイスは手に持った虫肉を先っちょだけかじる。
「ほら、美味しいよ?」
「……マイス、楽しそう」
 トゥーナがマイスの口元を指差した。
「……? 僕、笑ってたんだ」
「気づいてなかった?」
「頭の感触に夢中で。……ごめん、トゥーナ」
「今さら遅い。もうじき朝……」
 空の向こうが薄く淡いものになってきている。
 トゥーナは隠すように欠伸をした。
302
(1): ◆PNv45Jllpo 2013/04/16(火) 21:46:15.31 ID:nNwoaEBy(5/6) AAS
>>301
 夜明けが近い。
 マイスはトゥーナに頭頂部を向けた。
「トゥーナ。下着ありがとう。さあ、目を瞑るから取って」
 マイスは閉じた視界のなか、頭上から離れていく感触に心の中で別れを告げた。
「待って。そのまま」
 トゥーナに言われ、マイスは衣擦れの音を耳にしたまま開きそうになる瞼にありったけの力を込めた。
「目、開けて」
 マイスの視界にトゥーナはいなかった。
「こっち」
 声がする方を見る。
「今から帰れば皆が起きる時間に着く」
 トゥーナが手招きしている。マイスは微笑んで返事をした。
「うん! 帰ろう、僕たちの場所に!」
 焚き木の火はいつの間にか消えていた。
「トゥーナ。できれば今回のことはあまり細かく話さないでほしいんだけど。ペルシャには一番きちんと謝るにしても」
「あたしもあまり多くを言いたくはない。でも、マイスが浮気しかけたことはあたしからもペルシャ達に報告する」
 マイスの顔が青ざめた。
「……僕、今度こそしののめさんの刃物から生きて帰れるかな……」
 マイスの脳裏には美味しそうに好物のイカを食べるペルシャが映った。
 トゥーナは静かに言った。
「あの人なら、今夜、ずっとマイスを見張ってた」
「……今晩は、やけに月が出ていると思ったら……イカに様をつけたい気持ちだね……」
 今晩は 自棄に尽きが出ていると思ったら イカにサマをつけたい気持ちだね
<おしまい>
303: ◆PNv45Jllpo 2013/04/16(火) 21:54:44.26 ID:nNwoaEBy(6/6) AAS
>>302
……これにておしまい。
読んでいる人なぞそんなにいないと思うけれど。思うけれど。
なんか、その……否、むしろ書きこませてくれてありがとうございました。
お目汚し失礼でしたッ! 失敗は成功の母なり。
前次1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.019s