[過去ログ] ポルナレフ「おれがアイドルのプロデューサーッ!?」 (386レス)
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347(1): ◆wTAC0dbXVY [saga] 2015/03/29(日) 00:50:27.92 ID:lc58D7Jb0(3/21) AAS
じっとよく見ると、それがただの黒づくめの集団とはちょっと違うということがわかった。
同じ、『黒を基調としたフリルやレースで飾られた衣装』を身にまとった…いわゆるゴスロリファッションの集団だった。
その中心にはどうやら一人の少女が居るようで、怪しげな新興宗教の信者達のように、ファン集団がそれを取り囲んでいた。
ポルナレフ「へー…日本はコスプレが有名だってのは荒木からよく聞いてるが、初めて見るな。あんな大規模なのはよお〜。」
危険だと言われるとつい覗いてみたくなるように、ポルナレフは、あのあからさまに怪しい集団が気になった。しかも中心から響くのは女の声だ。
アイドルのプロデューサーをしている以上、女の子には合法的に近寄れる身分として、プロダクションのためにも、自身の好奇心のためにも。
ここはひとつ見ておかねばならない。そう思ったポルナレフは仕事用の携帯電話を内ポケットに突っ込んで喫茶店を出た。
「尊き声が響く…我が覚醒せしグリモワールの祝福を与えん!!(ファンのみんなありがとう!!この新しい衣装はどうですか!!)」
そう高らかに喋る、黒きカルト集団の中心にいる少女と目があった。
その瞬間、彼の脳内の電球が、クイズ番組でよく響く正解音とともにまばゆく光ったのだ。
言ってることは理解できないが、間違いない。この少女は『持っている』。アイドルとして必要なものを『持っている』のだッ!!
そう感じたポルナレフは、ファン集団を押しのけていた。
ポルナレフ「な、なあ君ッ!!アイドルやってみないかッ!?」
中心の少女は目を一度瞬きした後、口元を抑えた。今はファン集団のことなど目に入らない。
まるで長年思い続けた夢がかなったかのように、感極まった様子でポルナレフを見つめ返して、こう言った。
「ま、まさか瞳を持つものが我を導きに?!(も、もしかしてスカウトですか?!)」
「…え?」
後に蘭子はこう言ったそうだ。
『あの時ファン集団が居なければ今の私はなかった。
プロデューサーとの通訳に一役買ってくれた彼らが居なければ』
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